昨日、畑違いの友人から面白いことを聴いた。アサガオは暗室に入れておいても約24時間毎に花を開くというのだ。やはり、どこかに生物時計を隠し持っているのだろうというのだ。高等動物の場合には、脳の中枢にある松果腺が生物時計の歯車の一つではないかと言われている。
思うに、この生物時計を現代人は余りにも蔑ろにしているのではないか。腕時計に頼りすぎて、自然のリズムを体全体で感じ取る術を麻痺させているのではないか。僕も遅寝遅起きで、完全に生物時計に違反している。
都市生活者の多くは生体のリズムを乱している。人生はマラソンなのに、息せききって百メートル競走を続けているような人も居るのだろう。このような状態が事故の元であり、あるいは自分の生活に疲労を感じる元である。
生物時計のリズムにそむいて生活することは、それだけ電気使用量などが増える訳で、回りまわって自然の生態系にも悪影響を及ぼす。
生物時計に従うことは、都市生活者にとって今はもう不可能なのかも知れないが、なぜ不可能なのか、その原因を探ってみるのも必要な時代に来ているのではないかと思われる。