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ノーベル物理学賞受賞者にして数多くの啓蒙書でお馴染みのR.P.ファインマン(1918-1988)の一冊『聞かせてよ、ファインマンさん』から少し抜粋。
「絶対的な確実性をもつ科学的知識はいっさい存在しない」。
「科学的知識は人間に良いことも悪いことも出来る力を与えるが、その力をどう使うべきかという注意書きを添えてくれない」。
彼がこう言うのは、1943年、ロスアラモスでオッペンハイマーの原爆製造チームに参加したことの反省からかも。
1986年スペースシャトル「チャレンジャー1号」が発射直後爆発し7人が亡くなった事故に関するファインマンの意見。
大事故が起きる確率について関係者の間で格段の差が見られる。100分の1から10万分の1までと大差がある。高い確率は現場で作業する技術者たち、低い確率はNASAの幹部たちのもの。
この意見はフクシマを考える上でも役立つのではないか。