自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

去り逝く日の来ん時は

2013年03月08日 | Weblog

  去り逝く日の来ん時は

去り逝く日の来ん時は
ものみなに許しを乞います

心の髄に感じる事は
文をなしたる事の悲哀です

なぜか その悲哀の故にか
泉に小石をひとつ投げてみます
水に沈みゆく石が黙っているのは
何と言う不思議な美しさでしょう

口をつぐみて時間の声に聴き入ります
時間がすべてを澄ましてくれます

ところが 万目荒涼たる心象が
冬の小路に細い影をつくっています
風の音に驚きて 草木を想い
万物流転に身を任せましょう

僕の歴史を顧みますと それは一行の詩
Uni-verse
Universe

宇宙が暮れて逝きます
仰げばオリオンが密かに瞬いています

去り逝く日の来ん時は
僕は静かに誕生を天に返します