ムラのお祭り

先月、
ヨメさんの実家に引越しました。
そこは神社のほぼ隣にあり
休日のみ、とはいえ
神主の仕事をしていくうえで
必要だということで
やって来たというわけです。
（まあ、理由はそれだけではありませんが・・・）
一ヶ月たって
ようやくダンボール箱が片付いてきました。

そして、今月はというと
お祭りの季節ということもあり
昨日までで、７つの神社のご奉仕をさせていただきました。
その多くが常駐の神主がなく、
頭屋（当屋とも）さんを中心とした
ムラの人々によって運営されているお宮さんたちです。

そんなムラの人たちや
お宮さんのお祭りから
学ぶところはとても多いなあと思いました。

伝統や習俗・信仰。
大切に受け継がれてきたものを
絶やさぬように大事にお守りする姿は
感動的ですらあります。

また、初めてそれらに接し
ご奉仕させていただく僕にとっては
（不謹慎な表現になるかもしれませんが）
とても面白く、楽しいことでもあります。

学生時代、芸術系の大学で
未来派だのダダだの
過激なアヴァンギャルドに傾倒し
わけもわからんながらも
デュシャンを神さまの如く
崇拝していた僕ですが
今になって
「伝統」を「守る」ことの
大切さとむずかしさについて
思いのいたる、この頃です。

人生って、わからんもんやなあ。

なーんてことを
今朝、境内を掃除しながら
考えてしまいました。