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長谷川素逝
菜の花の夕ぐれながくなりにけり
長堤に菜の花が咲き誇っている。日々の散歩に何時も来る道であるが季節ごとに別の顔を見せる。初蝶を見た事に感動し夕暮れの空の色に感動する。けふはその夕暮れを歩いているのだが夜のとばりがなかなか訪れぬ。随分日が長くなった。命短しとは心得ているが日が長い分何故か得をした気がする。ふと一番星を見つけた。急速に夜が襲った。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>
長谷川素逝
菜の花の夕ぐれながくなりにけり
長堤に菜の花が咲き誇っている。日々の散歩に何時も来る道であるが季節ごとに別の顔を見せる。初蝶を見た事に感動し夕暮れの空の色に感動する。けふはその夕暮れを歩いているのだが夜のとばりがなかなか訪れぬ。随分日が長くなった。命短しとは心得ているが日が長い分何故か得をした気がする。ふと一番星を見つけた。急速に夜が襲った。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。
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