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次々と水に刺さりて上り鮎 小島健

2019年04月24日 | 俳句
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小島 健
次々と水に刺さりて上り鮎
鮎が川を遡上し始めた。川の流れは緩んではまた急に走り出す。段差の堰やや小滝を跳ね上がってゆくのは鮎たちである。ひらりひらりと空に舞ひ又水に突き刺さってゆく。躍動する若鮎の姿が眩しい。こんな溌剌とした鮎達も上流での産卵を終えれば命の尽きる一年魚である。儚い命の愛しさよ。:雄山閣「新版・俳句歳時記」(2012年6月30日版)所載。
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