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西日中電車のどこかつかみてをり 石田波郷

2018年06月18日 | 俳句
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石田波郷
西日中電車のどこかつかみてをり
夏の西日は一日の猛暑を中々終わらせない。身体もばてばてで通勤も楽ではない。電車に乗ってもどこかに摑まってようよう立っている。進行する向きによってはもろに西日を浴びる事となる。近年は車中も程よく冷やされるようになった。それでも西日の窓に向かいつり革にぶら下がれば疲労感がどっと押し寄せる。帰宅すれば冷えたビールがきっと待っている、きっと。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
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