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日向ぼこあの世が混んで来たりけり 神蔵器

2018年01月16日 | 俳句
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神蔵 器
日向ぼこあの世が混んで来たりけり

寒いが風の穏やかな日である。公園のベンチで座っている老人達を見かける。よっ!また暇をもてあそんで来たんだろ?。いやね病院が混んでいて今日の検診は諦めたのよ。病院ならいいが俺りゃぁあの世が混んでてここで待ってんのよ。何だかんだとあの世への順番待ちのお歴々である。そういう自分もこの老人達の中の一人である。長寿社会になったのはあの世が混んでいて順番待が多いからだと得心する、今日この頃である。:『日本の四季・旬の一句』講談社(2002年2月5日)所載。

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