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蜜柑むく真正面に赤城山 舟田房江

2018年01月23日 | 俳句
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舟田房江
蜜柑むく真正面に赤城山

お国にはそれぞれの名山があろう。上州の赤城山もこの土地の名山である。日常の生活が恙なく営まれている。そして作者は今蜜柑を剥いて寛ぎの時を過ごしている。開け放した障子の真正面には赤城山がどっしりと構えている。ここに嫁ぎここに根を張ってもう幾年になるだろう。山は真正面に動かない。見守られているのかしら。:俳誌『春燈』(2017年4月号)所載。