やんまの気まぐれ・つぶやっ句 「一句拝借!」

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冬の雨番犬吠える開拓地 石川和夫

2018年01月21日 | 俳句
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石川和夫
冬の雨番犬吠える開拓地
とある開拓地に冷たい雨が降っている。疎らながらぽつりぽつりと人家がある。珍しく余所者がそこを訪ねて来た。人に慣れていない犬が吠えまくる。思えば人間は様々な場所に居場所を構える。どんな山奥だろうが人は住んでいる。そこを出られなかった人生もあろう。また流れ着いた人生もあろう。人は夫々に様々な事情を持っている。そしてどの土地も住めば都と思える様に住み古してゆくのだろう。:俳誌『百鳥』(2018年1月号)所載。
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