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ペン先の渇きていたる四日かな 宇咲冬男

2018年01月03日 | 俳句
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宇咲冬男
ペン先の渇きていたる四日かな

三が日が済んで四日から仕事始めとなる会社が多かろう。さして仕事が無くてもお得意様が営業となれば挨拶回りを欠かせないからだ。出社してまずは卓上を軽く拭うのが実質の仕事はじめか。ペン先の渇きにも新年の気分が漂う。昨今はそうで無いが振袖社員がお茶を汲んでくれるのが職場を明るくした。普段気が付かなかったお色気をかんじたりもするのである。社内結婚が多かった昔の話ではある。今は万年休日の我身にとって仕事始めなど無い。せめて何か一句浮かばないかなあ。:雄山閣『新版・俳句歳時記』(20012年6月30日版)所載。