政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

消費税引き上げに賛成の人間とは

2008-07-21 09:17:46 | 政治
消費税増税「反対」が過半数=「賛成」42%-時事世論調査 (時事ドットコム 7/20)




驚きは、反対が過半数を占める、ということではない。
賛成が42%もある、ということだ。
過半数までもう少し。
諸外国に比べて、日本は税率がずっと低いという財務省等の宣伝に、”良識ある庶民”がすつかり洗脳された結果か?
なんで日本人はこんなにものわかりがいいんだ!

ガソリン税で作った高速道路を走ればまた馬鹿高い料金をとられる。
たばこを吸えばたばこ税。酒を飲んでも酒税。
車を買えば自動車取得税。ようやくの思いで家を建てれば不動産取得税。
電気料金も馬鹿高い。NHKだって税金と同じ。
5%以外にとられている物品税・間接税はかなりの額になるはずだが、財務省は都合のいい数字しか発表しない。

社会保障や環境が錦の御旗。
いつの間にやら、消費税増税が正しい道で、消費税を増税しないのは無責任、という訳の分からぬ理屈が出回っている。

申し訳程度に、無駄を省くと言ってはいるが、根本的な変革をやる気はまったくなし。組織内でのちっぽけな無駄探しでおしまいにする積もり。
体制そのものの無駄には目をつぶったまま。
特殊法人等にもほとんど手つかず。
最大の無駄を生んでいる根源は”天下り”なのだが、それも知らん振り。

”天下り”を禁止するだけで数年で消費税全部に相当するぐらいの節約は可能になるはずだ。
役人は天下りできない法人に、無駄な仕事のために金を払わなくなる。ほとんどの特殊法人は潰れることになろうが仕方がない。
失業対策はハローワークに任せて、不要な組織には潰れて貰おう。

消費税増税に賛成という層には二つありそうだ。
一つは政府・与党のデタラメ宣伝を真に受けて”良識的な判断”をする層。
もう一つは、どうせ増税になるのなら、直接税を上げられるよりは間接税を上げて貰った方がありがたいという層。
法人税を上げられるよりは消費税のほうがまだ増しだ、と考える企業は多いだろう。
累進税率を上げられると困る高所得者層もある。

政府としては直接税を上げるよりは、間接税のほうが上げやすい。一度上げれば取りはぐれがない。


消費税増税に賛成する人間は俺たち貧乏人の敵だ!



暫定税率廃止!消費税廃止!                                           

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