これまでに「責任力」なんて言葉を聞いた日本人がどれだけいるか?
浅学非才のわたしは、恥ずかしながら”責任力”という言葉を聞くのは初めてである。
自民党のマニフェストのキャッチコピー「日本を守る、責任力」
「責任力」という言葉には強い違和感を覚えるのだが、一向にそんな声は聞こえてこない。
だれも違和感を抱かないのか?
責任能力という言葉はあるが、そういう意味ではなさそうだ。
(もしかして”能”を取って、”能なし”というシャレか?)
多分麻生は、「責任力」という言葉を”責任を果たす力”、というような意味の積もりで使っているのだろう。
普通の人なら、「責任ある政治」、「責任感のある政治」、「責任を持つ政治」、「責任を取る政治」、「責任を果たす政治」と言うような使い方をするところだろう。
だれが考え出した言葉なのか。
試しにGoogleで検索してみた。
検索語は”責任力、辞書”とする。
麻生関連以外にヒット無し。
出てくるのは、すべて”責任能力”、”責任”等である。
その麻生に関連したものの一つをあげる。
首相陳謝し「責任力」 鳩山代表「政権交代」訴え釈明も (asahi.com 7/22)
衆院が21日解散され、与野党は8月18日公示、同30日投開票の総選挙へと走り出した。麻生首相は記者会見で「安心社会実現選挙」と位置づけ、「政党の責任力」を問うとして民主党との政権担当能力の違いを訴えた。
早くも麻生はここで「責任力」という言葉を使っていた。
検索語を代えて探していると次の記事が見つかった。
「責任力」VS「政権交代」 初の日曜、自・民応酬 (中国新聞ニュース 7/27)
衆院選の争点をめぐり、石原氏がNHK番組で「責任力」を挙げたのに対し、民主党の野田佳彦幹事長代理は「マニフェスト(政権公約)だ」とした上で「自民党の4年前のマニフェストはほとんど実現されず、政権担当能力がなかったことが証明された」と批判。
日付は麻生の方が先だから、使い始めたのは麻生なのか?
それとも自民党内で選挙対策用に考え出されていたのか?
石原伸晃は選挙対策本部副本部長、そして古賀が選対委員長を辞めた後の委員長代理に座っている。
どちらが使い始めたのかはよく分からない。
それにしても麻生の日本語にはついていけない。
他にはビジネス・派遣業界関連に「責任力」という言葉の使用が散見される程度である。
言葉は変化する。
わたしは新語・造語を頭から非難するものではない。
しかし、国民に向かって語りかけるのに、今まで国民のほとんどが聞いたことのない言葉を使う感覚は分からない。
だからこそインパクトがあるのだ、と言われればそれまでだが……。
表紙を見ただけで、こけおどしのいかがわしさをわたしは感じてしまうのだが。
肝心の中身については詳細が分からないので、それが分かった時点で感想を述べたい。
これまで散々民主党のマニフェストをけなしてきた自民党である。
かつてレーガンが大統領を退いた後、夫人が回想録を出した。
わたしは読んでいないが、書名は”My turn”であった。
”わたしの番よ”とでも訳せるか。
夫の在任中はいろいろ悪口を言われても反撃できなかったが、いよいよ反撃する時がきたということだったんだろう。
とりあえず自民党はマニフェストをだした。
今度は”My turn”である。
そして”Our turn”である。
(実はこの投稿は土曜日にupするつもりで前の晩寝る前に書いておいたのだが、土曜日早朝から会津方面へ釣行。少々寝過ごしてしまったために慌ただしい出発となり、upするのを忘れてしまった。今帰ってきたので遅ればせながらupする。多少鮮度が落ちたと思うがご容赦いただきたい)
裁判員制度廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!
古書 那珂書房
特に歴史書が充実しています
浅学非才のわたしは、恥ずかしながら”責任力”という言葉を聞くのは初めてである。
自民党のマニフェストのキャッチコピー「日本を守る、責任力」
「責任力」という言葉には強い違和感を覚えるのだが、一向にそんな声は聞こえてこない。
だれも違和感を抱かないのか?
責任能力という言葉はあるが、そういう意味ではなさそうだ。
(もしかして”能”を取って、”能なし”というシャレか?)
多分麻生は、「責任力」という言葉を”責任を果たす力”、というような意味の積もりで使っているのだろう。
普通の人なら、「責任ある政治」、「責任感のある政治」、「責任を持つ政治」、「責任を取る政治」、「責任を果たす政治」と言うような使い方をするところだろう。
だれが考え出した言葉なのか。
試しにGoogleで検索してみた。
検索語は”責任力、辞書”とする。
麻生関連以外にヒット無し。
出てくるのは、すべて”責任能力”、”責任”等である。
その麻生に関連したものの一つをあげる。
首相陳謝し「責任力」 鳩山代表「政権交代」訴え釈明も (asahi.com 7/22)
衆院が21日解散され、与野党は8月18日公示、同30日投開票の総選挙へと走り出した。麻生首相は記者会見で「安心社会実現選挙」と位置づけ、「政党の責任力」を問うとして民主党との政権担当能力の違いを訴えた。
早くも麻生はここで「責任力」という言葉を使っていた。
検索語を代えて探していると次の記事が見つかった。
「責任力」VS「政権交代」 初の日曜、自・民応酬 (中国新聞ニュース 7/27)
衆院選の争点をめぐり、石原氏がNHK番組で「責任力」を挙げたのに対し、民主党の野田佳彦幹事長代理は「マニフェスト(政権公約)だ」とした上で「自民党の4年前のマニフェストはほとんど実現されず、政権担当能力がなかったことが証明された」と批判。
日付は麻生の方が先だから、使い始めたのは麻生なのか?
それとも自民党内で選挙対策用に考え出されていたのか?
石原伸晃は選挙対策本部副本部長、そして古賀が選対委員長を辞めた後の委員長代理に座っている。
どちらが使い始めたのかはよく分からない。
それにしても麻生の日本語にはついていけない。
他にはビジネス・派遣業界関連に「責任力」という言葉の使用が散見される程度である。
言葉は変化する。
わたしは新語・造語を頭から非難するものではない。
しかし、国民に向かって語りかけるのに、今まで国民のほとんどが聞いたことのない言葉を使う感覚は分からない。
だからこそインパクトがあるのだ、と言われればそれまでだが……。
表紙を見ただけで、こけおどしのいかがわしさをわたしは感じてしまうのだが。
肝心の中身については詳細が分からないので、それが分かった時点で感想を述べたい。
これまで散々民主党のマニフェストをけなしてきた自民党である。
かつてレーガンが大統領を退いた後、夫人が回想録を出した。
わたしは読んでいないが、書名は”My turn”であった。
”わたしの番よ”とでも訳せるか。
夫の在任中はいろいろ悪口を言われても反撃できなかったが、いよいよ反撃する時がきたということだったんだろう。
とりあえず自民党はマニフェストをだした。
今度は”My turn”である。
そして”Our turn”である。
(実はこの投稿は土曜日にupするつもりで前の晩寝る前に書いておいたのだが、土曜日早朝から会津方面へ釣行。少々寝過ごしてしまったために慌ただしい出発となり、upするのを忘れてしまった。今帰ってきたので遅ればせながらupする。多少鮮度が落ちたと思うがご容赦いただきたい)
裁判員制度廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!
古書 那珂書房
特に歴史書が充実しています
責任という言葉は何回も総理大臣を辞職したヤツがいる党が言うべき言葉ではないです。責任がある党ならこんな世の中を作った責任を取るべきです
こういう人種を土台にしていて、責任を果たす力があるということ自体がおかしいのですが、それしかしらない人たちにとっては、民主党のいうこと全てが無責任に写るんでしょうなぁ。自民党が民主党に言う批判は、いちいち自分で自分のことを言っているように私には聞こえます。
まさかここまでひどいとは想像していませんでした。
財源の記述はほとんどなしです。
消費税を上げる話も、いくら上げるかは無し。
経済が回復したらというが、経済指標がどうなったら経済が回復したとみなすのかも書いてない。
選挙前である。言った者勝ち、書いた者勝ちというところでしょう。
100回で足りなければ1000回繰り返す。
おかげで民主党の政策・財源に不安を抱く人が1000人は増えたかもしれない。
投票日まで繰り返せばあと1万人ぐらい増えるかも知れない。
が、所詮その程度で終わりでしょう。
>自民党が民主党に言う批判は、いちいち自分で自分のことを言っているように私には聞こえます。
しかしマスコミは民主党を責めたときほどは厳しくありません。
本人が恥ずかしく思わずに、しかもマスコミにも責められていない。
天に向かって吐いた唾が自分にふりかかっていても彼等はまったく平気のようです。
みなさんどう思われているのかなーと気になっていました。麻生首相の言う「違いは責任力です!」って、何のこっちゃ?
言葉として馴染みがなく、責任力の違いって、はっきり言って判りませんよね。
わたしは野党派ではありませんが、言葉として違和感を感じていたので、やはり同じように感じていた人がいて、少し安心しました。
実はわたしもこれを書いてからも一向に「責任力」という言葉に対しての批判も疑問の声も聞こえてこないことに首を捻っていました。
FULLMOON様のコメントで、わたしも少し安心しました。
日本語の乱れが言われて久しいが、これは使う側だけではなく、受け取る側の責任でもある、と感じています。
「生活を守る責任力」を言うなら、実績を示してほしい。
イギリスは1兆円で道路のメンテも行っている。
道路特定財源で、インフラを充実させる必要があった田中元首相の時とは違い、すでに多くのインフラは整備できてる。 しかし、安易に得られる収入があるか、平気に無駄をやるんだろう。 イギリス並みにすれば、11兆円を年金財源などに回せるしゃないか? 自民党はしがらみがあり、これができなんだろうな?
責任力なんて聞いたことないし、最初に聞いた瞬間から違和感がありました。
この違和感はなんだろうと、ずっと考えていたんだけど、そもそも「~力」という場合、~の部分には何かをするというような意味の言葉が入るべきなのに、それが無いからじゃないのかと思います。
>権力を行使できるチャンスがあったのに、それをしなかった(できなかった)党
まったくおっしゃる通りです。
いまさら何を言っても信じられるか!というところですね。
>「生活を守る責任力」を言うなら、実績を示してほしい。
示すべき実績がないので、仕方なく民主党に対するネガティブ・キャンペーンを続けているのでしょうね。