政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

酷薄な政治家・麻生と桝添──これはもう人間性の問題である!

2009-08-25 16:55:06 | 麻生太郎
選挙戦に入ってからも麻生はバカな発言を繰り返して国民のひんしゅくを買っている。
民主党に対する攻撃もますます下品・愚劣の度を増している。
国民はすでに食傷し、あきれているのだが、本人達はまったく気づいていないようだ。
他人の悪口を言うのにも品格とか格調、機知とかユーモア・風刺とかがあればまだしも救われるのだが、自民党の場合は自分たちの柄の悪さ・下品さばかりが目について、逆に自分たちの脚を引っ張ることになってしまっている。
あの品のないアニメ宣伝を見て、「みっともないことをするな」と、麻生をたしなめる人間はいないのか!

自民党惨敗の予想が連日報道されている。
ここまで自民党が劣勢に立たされた理由は様々あろう。
過去にデタラメのし放題を続けてきたこと。
約束をさっぱり守らなかったこと。
今更どんな約束をしても、どうせ守られるはずはないと国民が知ってしまったこと。
そしてたとえ麻生に変わって誰が総理・総裁になっても、この党にはもう麻生並みの人間しか残っていないことを国民は知っていること。

喜劇役者とは笑ってもらえる役者である。
笑われる役者ではない。
その意味では、麻生も桝添も喜劇役者以下である。
自分たちはシリアスな役柄を演じている積もりだが、あんまり芝居がお粗末で意図せぬ嘲笑を買っている。

しかし、嘲笑・軽蔑で済まないこともある。
バカ相手に何を言ってもしょうがないが、それでも麻生は内閣総理大臣である。
払っている税金分は言わせて貰おう。

麻生首相「金がないなら結婚するな」発言 (スポニチ 2009年08月24日)
衆院選(30日投開票)の「ラストサンデー」となった23日、各党党首は候補者の応援で全国を奔走した。東京2区(中央区、文京区、台東区)に入った麻生太郎首相(68)は、学生主催のイベントに出席。少子化問題の質問に「金がないなら結婚しない方がいい」などと発言した。

 東京・花川戸の台東区民会館で開かれた、学生主催の「ちょっと聞いていい会」。約60人の学生を前に、麻生首相が質問に答える形で進められていたが、ビックリ発言はいきなり飛び出した。

 男子学生からの「結婚資金が確保できない若者が多く、結婚の遅れが少子化につながっているのではないか」との指摘に対し、首相は「金がないのに結婚はしない方がいい。オレは金がない方ではなかったが、43(歳)で結婚した。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」と答えた。

 さらに「(結婚は)金があるからする、ないからしないというものでもない。人それぞれだと思うから、うかつには言えないところだと思う」と続けた。

 首相の発言は一定の生活力が必要との趣旨ともとれるが、学生からは賛同の拍手などは一切起こらず、それどころか、会場全体が一瞬、凍りついたような雰囲気。不況の影響で就職先がなかったり、ワーキングプア状態にある若者たちに対する配慮を欠いた発言との批判を呼びそうだ。

 選挙戦中も相変わらず失言を繰り返す麻生首相。解散後の先月25日には、横浜市内での会合で「高齢者は働くことしか才能がない」などと話したため、河村建夫官房長官からは「首相にはオウンゴールだけは避けてもらいたい」とイエローカードを突き付けられたばかり。さらに、前日の22日には、豪雨災害に見舞われた兵庫県佐用町の現場を視察した際、2人の行方不明者について「遺体が見つかるように」などと心ない発言をしていた。


ちょっと長いが全文引用させて貰った。
この記事では麻生のバカ発言を三つ紹介してくれている。

「金がないなら結婚しない方がいい」
「高齢者は働くことしか才能がない」
「遺体が見つかるように」


三つが三つとも、人に対する麻生の冷酷さを示している。

普通の人間なら普通の時でさえ言わないようなことを、少子化問題が選挙の争点になっているそのまっただ中で、「金がないなら結婚しない方がいい」というようなことがどうして言えるのか!
「金がないやつぁおれんとこにこい。結婚して子供を産んで育てられるように、政府を挙げて応援するから」
せめてこのぐらいのことを総理大臣たるもの、言ってみなさい。

麻生と同じ冷酷さを桝添も示している。

派遣村めぐり舛添厚労相に抗議文 「怠けてる連中」発言と (47ニュース 8/24)
年越し派遣村を企画した元実行委員会の有志が24日、舛添要一厚生労働相が街頭演説で派遣村に参加した失業者について「怠けている連中」などと発言したとして、「生活再建を目指して努力している人々への侮辱だ」として発言の撤回と文書による謝罪を求める抗議文を同相に提出した。

 抗議文は、舛添厚労相が18日に横浜市で行った街頭演説で派遣村の取り組みに触れた際に、「4千人分の求人票を持って行ったが、一人も手を挙げなかった。大事な税金を働く能力があるのに怠けている連中に払う気はない」と発言したとしている。


何を偉そうに!
桝添、お前の金ではないぞ!
大いばりで、”4000人分の求人票”と言うが、実際は人を雇うつもりもない事業主に頼み込んで数だけを集めたという話が当時からささやかれていた。
仕事をしていると見せかけるふざけたパフォーマンスに過ぎなかったくせに。

怠けている連中に税金払う気なし 厚労相、『派遣村』で言及 (東京新聞Tokyo Web 8月19日)
これに対し、派遣村実行委員だった関根秀一郎・派遣ユニオン書記長は本紙の取材に「求人として紹介されたのは確かだが、誰も応募しなかったというのは全くのでたらめ。たくさんの人が応募したが、断られたのがほとんどだ。舛添氏の発言は現場の実態が全く分かっておらず、あきれてものが言えない」と批判した。


関根秀一郎・派遣ユニオン書記長の言うのが正しい。
もともと雇い入れる気のない求人票である。
一人も雇われなかったという結果は当然ではないか。
派遣村の失業者を責める前に、桝添は求人票を出した事業者にあたり、窓口のハローワーク職員を調査して実態を把握すべきであった。
いつも、口先一つの言いっぱなしで片付けようとするからこんな鬼のような非情なことが言える。

インフルエンザの流行に関しても、桝添はとんでもない発言をしていた。
「インフルエンザの流行は、国民全体の慢心があったから」
国民が慢心?桝添! 8/20 投稿

ほんとは、桝添という名前を口にするのも嫌なのだが、次のような記事を見ると、黙っているわけにもいかない。
選挙が終わった後、こいつが自民党の前面に出てくるようなことがあっては面白くない。

<政権選択>参院の人気閣僚  自民応援依頼 舛添氏に殺到 (東京新聞Tokyo Web 8月19日)
 選挙戦終盤になっても、巻き返しの糸口がつかめない自民党。苦境ぶりは遊説日程にも表れてきた。わが身も危うい幹部らは、地元張り付きを余儀なくされ、動員力のある遊説の顔が枯渇。数少ない人気閣僚の舛添要一厚生労働相に応援依頼が殺到している。 (金杉貴雄)

 「出陣式以来の人出だ」

 二十四日午後、茨城県ひたちなか市の街頭遊説で、自民党陣営の関係者はホッとひと息ついていた。遊説カーには候補者と来県した舛添氏が並び、「自民党を立て直す」と声を張り上げ、駅ロータリーに詰めかけた聴衆の拍手を浴びていた。

 舛添氏には延べ二百五十陣営から応援要請が殺到し、北海道から沖縄まで、これまで計八十カ所以上を駆け回っている。


そのまんま東が潰れて、その代わりが桝添ということらしい。
しかし、人寄せパンダ頼りの選挙とは、自民党の候補者たちも懲りない連中だ。

いずれこんな政党はバラバラに空中分解するだろうが、だれもいなくなったあと、桝添が一人残っているなんてこともあり得る。






裁判員制度廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!


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