遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

凌霄の花

2021-06-25 15:43:22 | 日記

令和3年6月25日(金)

凌霄の花 : のうぜんかずら

ノウゼンカズラ科の蔓性落葉低木、中国原産

鑑賞用として庭等に植えられる。茎の所々から根を出して

他の樹木等に絡みつき、その長さは10mにも及ぶ。

夏、枝先から一杯に黄橙色の喇叭形をした花が付く。

花の先端は五裂して開き、直径6cmほどになる。

平安時代の本草書「本草和名」(918年)に、「乃宇世宇」

(ノウセウ)と在り、それが訛って「ノウゼン」となった。

亦、蔓が他の木に絡みつき攀じ登るため「カズラ」という。

「凌霄」(りょうしょう)の朝鮮読みの「ヌンソ」が訛り、

「ノウゼン」となったという説もある。

凌霄花は、「霄」(そら)を凌ぐ(しのぐ、おしわけていく)

花の意で、高い所へ攀じ登ることにより名付けられた様だ。

凌霄の花は、落花すると蜜が垂れ、メジロや蜂等が集まる。

花や樹皮は漢方薬として、利尿の効能があるとされている。

 

今年もまた、ご近所の庭先に凌霄の花が咲いた。

地面から蔓が伸び、他の木に絡みつき這い上がり、屋根を

超え二階のベランダに差し掛かる勢いである。

又、句会場のある公園の棚にも、凌霄が攀じ昇っていると

句仲間から情報が在った。

 

昨年の大手公園

 

今日の1句

凌霄の花のさしずめ昇り竜   ヤギ爺