遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

扇 子

2021-06-26 16:25:48 | 日記

令和3年6月26日(土)

扇 子 : 扇(あふぎ)

夏の暑い日に、手で煽いで風を作り涼しさを呼ぶための道具

団扇は中国から伝わって来たが、扇は平安朝以前に日本で考

案された珍しい国産品である。

素材も香木・絹・和紙等、様々である。

ほんの飾りに過ぎない扇もあれば、儀式や舞踊に使われる、

大きな扇もある。

末広がりに開くので、目出度い席に使われる事が多い。

冷房が完備している現代社会では、実用というよりもファッ

ションの一つとして派手な衣装を施した扇子も流行していて、

海外でも人気が出始めている。(外国人の日本土産の定番)

白 扇

絵 扇

 

白扇は、白地の物、絵扇は絵の描かれた雅趣あるもの、古扇

は使い古した昨年以前のもの、、、

現在、扇の生産は京都が中心であるが、

戦後、私の実家(名古屋市西区)辺りには扇子を生業にする

家が多く在った。

 竹細工をする「じゃっ、じゃっ」という様な音、扇子の骨

組みが軒先や家の中まで並んでいる光景が目に浮かぶ。

カミさんの実家も昔は扇子屋を営んで居たと聞いた事が在る。

今でもこの西区周辺にはその名残が在り、菊井町に在る「末廣

堂」は、名古屋扇子の老舗である。

名古屋扇子は、宝暦年間(1751~64年)に、京都から

現在の西区巾下町辺りに始まったとされる。京都扇子の伝統

を名古屋に引継ぎ、末廣堂が大正元年に創業した。

今では、殆ど扇子を使わないが、未だ冷房が余り普及してい

なかった頃、映画館や劇場等では扇子を使う姿が多く在った。

家の中を探すと、私のものも見つかった。

今日の1句

訪ひの扇の風の柔らかし   ヤギ爺