令和3年6月6日(日)
豆の飯
莢から取り出した豆(青豌豆)を炊きこんで薄い塩味を
付けた飯。 豆の緑と飯の白さが対照的な初夏の季節の
ものとして趣が深い。
本格的なものは、昆布出しに塩と酒を少々加えて、米と
一緒に焚きあ上げると美味しい豆ごはんが出来るとある。
(或る老舗和食店レシピより)
豆飯は大人は勿論、特に子供等にも喜ばれている様だ。
豌豆(えんどう)は、古代オリエント地方や地中海沿岸
地方が発祥とされる。
原産地のフェルガナから漢(中国)に伝わり、フェルガ
ナの中国名が「大豌国」と呼ばれた。これから「豌豆」
(豌の豆)と名付けられたといわれている。
日本へは9~10世紀頃に伝来したといわれる。
その後、豌豆は改良が重ねられエンドウマメ、グリーン
ピース、サヤエンドウ、スナップエンドウなどがある。
亦、同じマメ科の植物を起源とするものに、ソラマメ、
レンズマメ、ヒヨコマメなどがある。
莢の硬さにより、硬莢種(エンドウ、グリーンピース)
軟莢種(サヤエンドウ、スナップエンドウ)となる。
原産地が地中海沿岸の雨が多い温暖地に在り、日本では
秋に種を蒔き、初夏に収穫する。
春先(3~4月)に紅色(薄紫)や白色の花を付け、初
夏(5~6月)頃に収穫する。
豌豆(硬莢)は煎り豆、煮豆、餡(鶯アン)などや、
蜜豆、茹で豆、豆飯など。
絹サヤは椀物・和え物に、スナップエンドウはサラダ等。
ヨーロッパでは豆のスープが一般的である。
2004年、エンドウのタンパクを用いた第3のビール
(サッポロビール)が開発されたと報告されている。
今日の1句
豆飯や飯の白さを際たてる ヤギ爺