令和3年6月15日(火)
手長蝦 : 川 蝦、たなかせ
テナガエビ科の川エビの一種で、北海道を除く日本全国の
河川、湖沼」に生息する。 体色は暗緑褐色。
体長は6~9cmで、大きなものは20cmにもなる。
第一、二歩脚にはハサミがあり、第二歩脚のハサミは大きく
特に雄のそれは第二次惟徴として伸長する。
杖を突いているように動くので「杖突蝦」ともいわれる。
「種浸し」(苗代に蒔く籾種の発芽を促すため2週間程水に
浸して置くこと、晩春)の頃から、川エビが出のでるので
「たなかせ」ともいわれている。
夜行性で、昼間は石の下や護岸の穴、テトラポッドの下や、
水草の茂みの中に隠れている。 餌が少ないと共食いする。
雌は1mm程の卵を、1000~2000個産卵し、孵化
するまでは腹肢に抱えて育てる。
寿命は、1~3年程で、雄の方が長生きするといわれる。
木曽川立田大橋付近
多摩川(東京)
最盛期は5~8月、護岸で吊り上げる姿を多く見かけるが、
餌はミミズを小さく切って付ける(魚肉ソーセージも可)
釣りあげた蝦は泥抜きのため、1,2日水に浸して置く。
川蝦は、茹でたり、空揚げにて食す。佃煮を特産品とする
所もあるようだ。
から揚げは、水洗の後ボールに移して料理酒に浸す。
再度水洗いをして、キッチンペーパーで水分を取り、
片栗粉を付け、170℃位で上げ、塩をまぶす。
酒のつまみに最適である。
今日の1句
川蝦を飼ふ子を眺め酒肴せる ヤギ爺