遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

鵜 飼

2021-06-22 15:41:27 | 日記

令和3年6月22日(火)

鵜 飼 : 鵜匠、徒歩鵜、

飼い慣らした鵜を使って行う伝統的な漁法で、船を使って

鵜を操る方法と、舟を用いず徒歩(かち)で鵜を操る漁法

がある。 古事書には、「ウガヒ」「うかひ」と在る。

起源は明らかではないが、中国の「髄書」に小さい環を

鵜の首にかけ、日に百余の魚を得たという記述がある。

鵜が鮎を獲る様子は「万葉集」に見えているが「源氏物語」

には、東の池に舟を浮かべて小さい鮒等を獲ったと書かれ

ている。下って戦国時代末期には、美濃の国(岐阜県南部)

の長良川の鵜飼いは、織田信長に依って保護され「鷹匠」と

同じく「鵜匠」の名が与えられた。

現在鵜匠家は、杉山。山下等の6家がある。

舟には、鵜匠、中乗、艫乗(船頭)の3人が乗る

鵜匠は、布を烏帽子形に被り、胸当て、腰蓑,足半(そくはん、

半分の長さの草鞋)姿で舟に乗り、火袋に松明を焚く。

烏帽子布、腰蓑、胸当て等

足半(半分の長さの草鞋)

鵜匠小屋、

待機する鵜籠(中に鵜が居る)、

鵜舟、いずれも木曽川(犬山市)の鵜匠宅見学の折りの画像です。

 

この鵜篝に集まる鮎を鵜が獲り、鵜匠が吐かせる。

鵜の数は舟一艘あたりに12羽が一般的である。

岐阜市歴史資料館

 

亦、徒歩(かち)鵜飼は、越前(福井県)越後(富山県)では

多く、川へ降りたって鵜を使う。

東京の多摩地区等も浅瀬で徒歩鵜飼する様だが、此方は江戸の

中期から大正末期頃迄存在した様である。

徒歩鵜飼は右手に松明、左手に鵜を使ったとのこと。鵜が鮎を

呑むと、松明を口にくわえて鵜を引上げ、鮎を吐かせた。

 

昨日(6月21日)、「長良川鵜飼」が開幕した。

例年5月11日に開幕するが、今年はコロナで「まん延防止等

重点措置」の対象地域となったため、3度延期され、ようやく

この日に開幕した。

今年は、鵜飼船(観覧船)に飛沫防止パネルを設置し、18隻

が出航した。昨年は飲食を禁止したが、今年は解禁。マスク姿

の255人が乗船、幻想的な風景を楽しんだ。

(6月22日、中日新聞朝刊より引用した)

 

今日の1句(俳人の名句)

おもしろてやがてかなしき鵜飼かな   松尾 芭蕉