フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

童心に帰ったジェネラリストのドクター

2011年07月17日 | パリ6区

高野山で出会ったカップルの紹介で、このカップルと知り合った。

既に書いたように高野山で出会った二人には、同じアパルトマンの向かいの部屋のカップルを紹介してもらっているので、これが二組目である。

 

高野山で出会ったカップルのご主人はネッスルに勤めているが、今度はその会社と取引先の社長が今度紹介してもらったマダムである。

 

そしてご主人はお医者さんで、専門医ではなくジェネラリストなんだそうだ。

 

フランスの医師は二つに区分され、一つはジェネラリスト(一般医)、もう一つはスペシャリスト(専門医)だそうだ。

一般市民は病気になった時は、まずジェネラリストのお医者さんに行き、そこで手に負えなければ、スペシャリストを紹介されると言う二段階になっているそうだ。

ちなみに既述のあるマダムのご主人も医師でジェネラリストである。

 

それはさておきこのハイソなカップルは奈良には来なかったが、京都にやってきた。

そこで京都で食事をすることになり、でかけた。

 

彼等はやはりそれなりのホテルに泊まっていた。

事前にメールはやり取りしていたが、顔はまだ知らない。

ロビーで待っていると、どれもハイソな客に見え、もう少しで間違うところだった。

 

なかなかおしゃれで美人のマダムだし、優しそうなムッシュで共に50歳台ではなかろうか。

 

京都駅近くで湯葉料理にした。ご主人は豆腐が大好きらしい。

ご主人は「美味しい。美味しい」と言って全部平らげたが、奥さんはちょっと苦手だったようで、残すものもあった。

      

        

 

どうやらご多分にもれずこの二人は初婚同士ではなく、二人の間に子供は無いらしい。

パリの6区のダビンチコードで有名にもなったサン・シュルピス寺院の近くに住んでいるとのこと。

パリ6区と言えばセーヌ左岸のいいところだ.

 

 

ご主人はちょっと気難しいのではと最初私は緊張していたが、食後、折り紙を教えたらご主人が可笑しいくらい童心に帰り、そのギャップに驚いた

それをマダムが笑う和やかムードになった。

 

          

 

お土産に鶴を持って帰りたいから「先生(わたしのことだ)のサインをこの鶴にしてほしい」とムッシュは言った

「次はパリで会いましょう」と鶴に書いてくれた。

だいぶお酒も回っていたのだろうか。

とにかく楽しい夕べであった。

 

          

今度パリに来たら是非我が家に来てほしいとの申し出を受け、別れた。

翌年、パリ6区へ行って彼等と再会したのだが、その時のことは次の稿にゆずることにする。

 



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