エトルタに何故行くようになったかというと、これはアヴィニョンに居るイザベルとの縁続きだった。
ヴィルジニはパリの学校の先生をしていたことがあり、同じ先生だったイザベルと友達だったようだ。
ヴィルジニは現在、エトルタの役場の嘱託をしている。エトルタはゾウの鼻のような奇岩の海岸で有名だ。そのエトルタが世界の奇岩をもつ村などと提携し、観光客誘致に勤めようとした。
そこで日本では北海道の奥尻島の釣鐘岩に着目し、ヴィルジニからイザベル、イザベルから私にその橋渡しを依頼してきた。
奥尻島役場に連絡したが、結局姉妹都市などと大げさにとらえられたのか、財政の苦しい中とてもと言うわけで役場に断られた。
エトルタの提案はそんな大げさなことでなく、奇岩の写真を交換する程度のものだったのだが、奥「尻」島は文字通り「尻」込みしてしまった。
それはともかくそんな縁で私はエトルタのことを知り、アルセーヌ・ルパンの「奇巌城」所縁の地でもあり、子供のころ大好きだったことを思い出したりすると行きたくなり、ヴィルジニのシャンブルドットに泊まることにした。
夕方エトルタに着いたがまだあたりは明るく、まだ海につかる人もいたし、海岸沿いのカフェにも客があり、海岸からは西にゾウの鼻が見えた。
西の崖
東の崖
まだ海につかる人
砂浜でなく小石で埋尽くされている
だから履物を履かないと歩けない。
海岸通り沿いのカフェ
このあたりも印象派の画家たちの描いた風景が多いようだ。
この小さな町の海岸近くに、カジノがあったのには驚いたが、周りは決して歓楽街ではなく、夏のリゾート地と言う感じであった。
TGVは勿論、SNCF(フランス国鉄)等の駅も無く、車でないと来れないところだ。
8月にはもう少し人が増えるそうだが、私の行った7月には、観光客もそんなに多くはない。とにかく日本のように「芋を洗うような」海水浴と言うようなことではない。
海岸は砂ではなく、白い小石で埋め尽くされている。
散歩したのち、小さな村の中のレストランで食事をした。
古い木組みの家があった。
魚料理、右はご飯を固めてある。
クレープ
シャーベット
クレープなど結構おいしかった。
明日は西と東の崖に登ることになる。