ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

ひきょうもの

2005-10-22 03:15:07 | 日記
 ひきょうものは嫌いだ。
 わたしが出来ないことに手を出さないで、小さくまとまった人生を送ることを心がけているのは、その他もろもろのこともすべて、ひきょうものになりたくないからそうしているのである。そういう生き方している時点ですでにひきょうものではないか、と考える向きもあるだろうが、そうじゃない。本当のひきょうものは、もはやひきょうものと呼ぶことすら相手に許さないほど、徹底しているのだ。理不尽はだいっ嫌いだ。ひきょうものは、理不尽だ。だから、わたしはひきょうものにはならない。せめて、他人に指差されて面と向かって「ひきょうもの!」呼ばわりされる程度ではありたいとおもう。本物のひきょうものは、わたしが「ひきょうもの」と叫んだ瞬間にわたしの方がひきょうもの扱いされてしまうというような、説明しがたいがそんな力を持っている。そんな力でわたしをねじふせる。そんなものにはなりたくない。
 でも、結局わたしだって選んだこの生き方で日々人を傷つけているのだから、ひきょうものと同罪なのかもしれない。とおもうとむなしい。むなしいが、でもこれだけはゆずれない。わたしは絶対にひきょうものにだけはならない。

 ひきょうもの、の中にはうそつきとか外見だけ取り繕う人とか都合が悪いことを無視する人とかがいる。
 本当のことを言わない人が一番ひきょうだ。だって太刀打ちのしようがないじゃないか。本当のことを言わないのだから。
 ひきょうものに勝つにはどうしたらいいんだろう。でも、どうやってもいつも負けてしまうのだ。もういやだ。くるしい。水の中で息ができないようだ。