のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



おばさん考

2016年08月21日 | ひとりごと
三ノ宮の地下、サンチカで昼食。適当な店を探して入りました。
少し待って案内されたのはカウンター席。
左隣にはお一人の女性客、右隣にはお一人の男性客がいました。

左隣にネギトロ定食がきました。それを見て私も「同じものを」と注文しました。



すると、私よりやや年長のその女性がソフトな語り口で話しかけてきました。
「よく、ここへ来られるんですか。」
「いいえ、ふらりとやって来た旅人です。」とにっこり答える私。

「そうですか。ここ、一人でも入りやすくていいでしょ。お値打ちだし。
 どこからみえたんですか? 私は病院へ行った帰りなの。」と、さらに話が続きます。

(大阪のおばちゃんだけでなく、関西のおばちゃんはみんなこんなに親し気に話しかけるのかしらん。)

ネギトロ定食を食べながら、旅行でどんな所へ行ったのか、一人で出かけることがどれほど気楽で楽しいか、
病院でどんな検査をしたのか、どこの魚がおいしのか、神戸でおいしいものは何か、などなど
見ず知らずのおばさん二人は、すっかり意気投合し、まるで旧知の友のように会話が進みました。

その間40分くらいだったでしょうか。
右隣のおじさん、お向かいにいたお二人さん、いつの間にか顔ぶれが変わっていました。

「病院へ行ってちょっと落ち込んでいたけれど、元気が出ました。楽しいランチができてよかったわ。」
「こちらこそ、楽しい時間を過ごすことができてよかったです。」

「笑えるおばさんの生態」等、若い人からはあれこれ難癖をつけられていますが、私はおばさんってすごいと思います。
だれにでもすぐ話しかけられるんですから。

図々しい、恥を知らない、そんな行動は論外。

おばさんのコミュニケーション力は、社会を変える。そう思ってます。
おじさんどうしでは、見ず知らずがこんなにも滑らかに話が進むでしょうか。

おばさんは人と人とをつなぐ潤滑油になることができると思います。
ただし、笑顔と品の良い会話ができることが条件ですが。

光りものなし、普段着っぽい服装、やや天パーがかったナチュラルヘア、どこにでもいるふつうのおばさんの私です。
サザエさんのような安心キャラにみえるのかしら。
一人でいるとよく声をかけられるんです。

たまには元イケメンのおじさんからも声をかけられたいものです。