のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



値段

2016年10月31日 | つれづれ日記
夫が野菜を採ってきた。
大根は小さいながら何とか食べられる大きさだ。

青梗菜も水菜もこぶりだけれど、まあまあ食べられる大きさになっている。
いずれも種から育て、豪雨長雨の中ほうほうの体でやっとここまで大きくなったのである。

全くの素人が暇に任せての手なぐさみとなれば、十分満足と言わねばならないだろう。
買ってくるものと比べるものではない。

大根は初物だ。細いけれど透明感があって瑞々しい。
ここまで育つのに何日かかった? 5963円にしよう。ごくろうさん。



青梗菜は6089円にしよう。少し虫くいのあとがあるけれど、無農薬なので安心だ。



水菜もレタスもあった。8801円。パパの野菜がいちばんおいしい。パパいちばん!



手間暇をかけ、心を込めて作ったものは何であれ尊い。
どんなものも作り手のことを考えたいと思う。

3日ほど前、農業をやっている方のブログを読んだ。
激しくたたきつける雨が続き、稲が重く沈んでしまい刈り取ることができない。収穫できず焼き払うしかない。
そんな状態を「辛い」のタイトルで書き綴ってあった。

まだ若いであろうその方が、自分のみならず「義母はもっと辛いだろう」と家族の心情を推し量って書かれていたのも胸にしみた。
農家は自然相手に戦いを強いられ、大変だと思う。

消費者は少しでも安いものを求めるけれど、生産者に対して感謝と相応の報酬を払っているだろうか。
TPPの問題もある。

汗水流した労働に対して、報われること少なければやがて労働から離れていくであろう。
農家に限らずどんな仕事も然りだ。この国の抱える大きな課題となっている。

時代を元に戻すことはできないかもしれないけれど、生産者のことを想像し感謝の気持ちを持つことはできるはずだ。
生産者も消費者も「おかげさまで」と言えるようになりたいものである。

ちなみにスーパーではこんな値段でした。