のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



見た目も涼しく

2016年08月07日 | うちご飯外ご飯
夫は、豆腐があればいい、みそ汁がほしいけど暑いからどっちでもいい、
あとは家で採れた野菜、何でもいい、と、修行僧のみたいなことを言う。

一番は「これさえあれば」ってこと。  

「質実剛健」を校訓とする学校を卒業し、先祖が一時期豆腐屋をやっていたというDNAが伝わっているのか、食べるものにはこだわらない。
鶏肉以外は何でも食べてくれる。

鶏肉は、子どもの頃、母親が鳥をさばく場面を見てからいっさい食べなくなった、というやわな男である。
質素な食生活で有名だった土光敏夫経団連会長を思い出す。
「メザシの土光さんみたいだね。豆腐の○○さん」とからかう失敬な妻である。

豆腐のほかに好物はピーナッツ。先に亡くなったザ・ピーナッツの大ファンでもあった。
そんな夫も、若いころは、ン万円もするホテルのレストランや、世界の有名レストランにあちこち連れて行ってくれたものだ。

年を経て、与えるエサ代やご褒美代が少なくなったのは、釣った魚が十分すぎるほど成長したからだろう。
落ち着くところが、豆腐とみそ汁といったところか。

が、釣られた魚はまだまだおいしいエサを欲しがって、口をぱくぱくさせている。

私の中には先祖が料理人だったというDNAが伝わっているらしい。
今では、釣られた魚がエサを作り、かつての釣人に「こっちのエサはおいしいよ」とひょいひょい誘っている。



冷ややっこと比べても涼し気じゃないですか?