たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

日本は騒ぎすぎか

2006-07-11 17:46:05 | Weblog
 報道によれば、北朝鮮の連続ミサイル発射に関し、日本が深刻な危機意識のもとに行動していることに対して韓国の大統領府は「日本のように未明から大騒ぎしなければならない理由はない」と、強硬姿勢を示す日本の対応を批判した。韓国マスコミから北朝鮮のミサイル発射に対する韓国政府の対応が遅いとの批判に対して述べたもののようだ。韓国や中国のように陸続きで国境に接している国にとっては、北朝鮮を厳しく追い込むとそのリアクションが心配されるので、あまり刺激したくない思いがあるのだろう。
 日本が提出している北朝鮮制裁決議案は今日中には採決されることになっていたが、この決議案に強く反対している中国が、北朝鮮に対し六カ国協議に復帰するよう説得中であることから、その結果が明らかになるまで採決を延期することとなった。これは日本の決議案を全面的に支持していた米国の意向のようだ。中国は一方で日本案から制裁措置を削除した修正決議案をもとに関係国の説得に回っている。
 今回、日本は当初から毅然とした強い態度で臨み、米英仏などの支持を得てきたが、ここに来て情勢は怪しくなってきた。アジアの盟主を自認する中国がこの件で日本に主導権を握られることは耐え難いことであるのか、強力な巻き返しを図っている。
 平和外交といってもその背景に武力がなければ効果的な外交は成り立たない。こうした情勢を背景に、政府の中で敵地攻撃力保有論が浮上している。

ジダンに何があったのだ

2006-07-10 08:24:39 | Weblog
 今朝3時に起きサッカーワールドカップ決勝戦イタリア対フランスを観る。決勝トーナメントが始まって以来4時からの観戦が続いている。それも今日で終わった。
 決勝戦は接戦の末イタリアが勝った。前半、ジダンにペナルティーゴールを決められると、すかさずマテラッツィがシュートを決め1対1で折り返し、後半、フランスは再三相手陣営に攻め込んだが、イタリアの固いでフェンスに阻まれて得点できない。延長戦に入っても双方点が取れない。延長戦も終了近くになって、ハプニングが起こった。ボールの奪い合いに全く関係のない離れたところで、ジダンが突然イタリア選手の胸に頭突きを食らわし、相手選手は仰向けに倒れた。これでジダンはレッドカード、退場となった。どうしてそんなことになったのか場面からは分からない。
 PK戦に入り、イタリアは全員のシュートが決まり、フランスは1個外し、イタリアの優勝が決まった。全体的にはフランスが優勢に見えたが、イタリアの固いディフェンスに阻まれ、痛いジダンの退場処分もあり不本意な敗退となった。
 今日からはまた静かな日常生活が戻ってくる。

どうしたジャイアンツ

2006-07-09 18:15:26 | Weblog
 6月8日に首位陥落したジャイアンツはその後負け続け、とうとう5位に下がってしまった。敗因は選手のケガが多発したためといわれている。しかし何かおかしい。あながちケガばかりでもなさそうだ。第一ケガが続発することもどこかに原因がありそうだ。6月は10連敗があり、月間6勝しかできなかった。7月にはいても、先週中日に3連敗し、広島に2連敗と負けが止まらない。その間エラーが目立つ。エラーで点を取られ、それがきっかけとなってずるずると点を取られてしまう。中日戦の時など、工藤投手が打ち取ったと思った打球を野手がエラーし、気落ちしたのかその直後満塁ホームランを打たれた。
 巨人戦といえば人気カードで、生中継はやりくりしてでも試合終了まで放映されたが、これからは放映時間終了とともに打ち切りとなるようだ。それよりも、現在はサッカー・ワールドカップで関心がプロ野球を離れているのが、それも明日で終わる、しかし終わった後再びプロ野球に関心が戻ってくるかが心配だ。
 負け試合の時ベンチが沈滞ムードになるのは分かるが、今の巨人はもともと意気が上がらず、試合前から負けにおびえている様に見える。全員野球で勝ちに行こうとする気迫が見られない。ベンチのムードを一新する方法はないか。

なんでもありの北朝鮮

2006-07-07 13:13:47 | Weblog
 アジア諸国をはじめとする国際社会の非難をよそに、ミサイルの連続発射について、北朝鮮は、今回のミサイル発射は軍隊が行った通常の軍事訓練の一環であり、主権国家としてのこのような合法的権利は、国際法やその他のいかなる宣言、共同声明、合意にも拘束されるものではないとの談話を発表した。更に、今後についても自衛的抑止力強化の一環としてミサイル発射訓練を継続するだろうと言っている。要するに国家として当然の軍事訓練であり、他国からとやかく言われる筋合いのものではないというわけだ。
 しかし一方では、米国が米朝二国間協議や金融制裁の解除に応じれば、今後も予定しているミサイル発射実験を凍結する用意はあると揺さぶりをかけている。今回発射されたミサイルの性能がどれ程のであるのか分からないが、韓国や日本など近隣諸国にとっては脅威である。ましてや、既に所有しているといわれている核弾頭の搭載が可能であれば大変な事態だ。このような瀬戸際政策は国際的に孤立を招くことになるが、北朝鮮はお構いなしの感じだ。
 日本が国連に対し、制裁措置を含む決議案を提出したことについて北朝鮮は日本を非難し、対抗(報復?)手段を考えていると不気味な言いまわしをしている。「窮鼠猫を噛む」の諺のとおり、あまり追い詰めるのはよくないとの判断から、厳しい経済措置を行うのは考えものだとの意見もあるが、そうなればますます相手の思いどおりとなる。

滋賀ショック

2006-07-05 11:07:39 | Weblog
 先日の滋賀県知事選挙で、現職の国松善次候補(自民、民主、公明推薦)が新人の嘉田由紀子候補(社民推薦)に3万1千票の大差で敗れたことは、自民、公明、民主の各党にとって大きなショックだった。特に民主党にとっては小沢代表が知事選などで自民党と安易な共闘はしない方針を打ち出した矢先のことで、そのショックは大きい。
 今回の選挙の争点は新幹線の新駅建設問題で、嘉田候補の勝因は、新駅建設に反対する県民の意思を反映した結果のようだ。地元が240億円も負担する新駅は必要ない。そんなところへ巨額の税金を注ぎ込むのは「もったいない」という分かりやすいフレーズが県民の理解を得ることができたようだ。
 過去に「都市博」開催に反対して当選した東京都の青島知事、ダム建設に反対して当選した長野県の田中知事などがあるが、既存の流れを思い切って断ち切る政策を掲げろ候補者は選挙民にとって新鮮なものとして映るようだ。
 新駅は既に着工され、事業は進み始めているが、既に決定している予算、今まで地域で積み上げてきた了解事項や新駅を前提として買収した土地などを今後どう処理するのか。更に、構想をくつがえす際の議会との摩擦にどう対処するのか。新知事に課せられた責任は重いが、挑戦者にとっては障壁が高いほど元気が出るのかもしれない。

教育勅語を園児暗唱

2006-07-02 14:23:17 | Weblog
 報道(中日新聞)によると、大阪市の私立塚本幼稚園と私立南港さくら幼稚園が、年長組の園児に教育勅語を暗唱させていたという。園では「幼児期から愛国心、公共心、道徳心をはぐくむためにも教育勅語の精神が必要と確信している」と説明している。
 我々の世代では、戦時中の国民学校で、紀元節や天長節などの式典のたびに校長先生が壇上で恭しく教育勅語を読み上げるのを聞いて自然に憶えてしまったものだ。勅語といえば戦前の忌まわしい軍国主義を連想し、悪しき思想教育と思われがちだが、教育勅語だけはそうではない。ちなみに次のくだり「…父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ…」などは現代において最も必要とする訓示といえる。全体が漢文の読み下し調の文体で、現代用語には馴染みにくいが、声に出して読むと韻文独特の口調が心地よい。
 文部科学省や識者は、これに対して批判的だが、両園の園長は「教育の神髄を短い言葉で伝えている」「戦争にいざなった負の側面を際立たせ、正しい側面から目を背けさせることには疑問を感じる。親を敬い、自分を高めるという精神を体現すれば、無軌道は方向には行かない」と話しているが、全くその通りだと思う。

家庭における児童の日常

2006-07-01 18:10:58 | Weblog
 厚生労働省が発表した全国家庭児童調査によると、「親子一緒に食事をする」家庭は、毎日の家庭では朝食26.3%、夕食25.9%、週2-3日では朝食21.7%、夕食36.3%、ほとんどないでは朝30.6%夕食7%となっている。「毎日親子そろって食事をする家庭」は4分の1程度で、特に朝食は一緒でないことが多いようだ。
 父母の就労状況では父親が99.45%、母親が57.3%で、それぞれの帰宅時刻は、父親の場合は8時前が17.6%と最も多く、次に多いのが7時前、9時前、10時前の順で、0時前が8.3%ある。母親では6時前が21.3%と最も多く、次に7時前、4時前の順であった。子供の帰宅時刻は6時前が43.1%で一番多い。
 しつけの点では、「やや厳しい」が、父親の場合35.4%、母親46.1%で母親のほうが厳しく、「やや甘やかす」では、父親の場合28.1%、母親が22.5%でこちらも母親のほうが甘やかしていないようだ。
 その他、携帯電話の所持率は、小5,6年では24.1%、中学生では48.3%、高校生や専門学校生では91.8%で、子どもの生活に広く普及している。
 こうした調査結果を見ると、一般的な家庭の状況が見えてくる。われわれが常識的に感じとっていたことが、数字で確認できたと言える。