たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

滋賀ショック

2006-07-05 11:07:39 | Weblog
 先日の滋賀県知事選挙で、現職の国松善次候補(自民、民主、公明推薦)が新人の嘉田由紀子候補(社民推薦)に3万1千票の大差で敗れたことは、自民、公明、民主の各党にとって大きなショックだった。特に民主党にとっては小沢代表が知事選などで自民党と安易な共闘はしない方針を打ち出した矢先のことで、そのショックは大きい。
 今回の選挙の争点は新幹線の新駅建設問題で、嘉田候補の勝因は、新駅建設に反対する県民の意思を反映した結果のようだ。地元が240億円も負担する新駅は必要ない。そんなところへ巨額の税金を注ぎ込むのは「もったいない」という分かりやすいフレーズが県民の理解を得ることができたようだ。
 過去に「都市博」開催に反対して当選した東京都の青島知事、ダム建設に反対して当選した長野県の田中知事などがあるが、既存の流れを思い切って断ち切る政策を掲げろ候補者は選挙民にとって新鮮なものとして映るようだ。
 新駅は既に着工され、事業は進み始めているが、既に決定している予算、今まで地域で積み上げてきた了解事項や新駅を前提として買収した土地などを今後どう処理するのか。更に、構想をくつがえす際の議会との摩擦にどう対処するのか。新知事に課せられた責任は重いが、挑戦者にとっては障壁が高いほど元気が出るのかもしれない。