たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

やっぱりそうだったのか!

2006-07-21 06:52:00 | Weblog
 昭和天皇が靖国神社参拝を中止されたのはA級戦犯が合祀されたからだと言われてきたが、報道によるとそれを裏付ける資料が発見された。
 資料は当時の宮内庁長官が手帳に残したメモで、そこには昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感を示す発言が記されている。祀られているA級戦犯やそれらを合祀することにした靖国神社宮司の考え方に強い不満があったことが分かる。
 戦前の軍国主義の下で、軍部が満州事変を起こし、その後なし崩しに中国へ攻め込み、泥沼の大東亜戦争へと突入していったことに対し、昭和天皇は心の内では苦々しい思いをしていたといわれている。その間軍部はことごとに天皇陛下の名を使って反対を押さえ込み、その結果敗戦をもたらした。そして無条件降伏を決断したのは昭和天皇であった。また時のGHQに対し敗戦の責任を潔く申し出たのも昭和天皇であった。
 こうした辛酸を舐め尽くしてきた昭和天皇にとってA級戦犯が靖国神社に祀られるのは極めて不快であったに違いない。しかしそうした心を知ってかしらずか、靖国神社はA級戦犯の合祀を決めた。時の宮司の判断にはそれなりの考え方があったのだろうが、その際、昭和天皇の心の内を思い浮かべることがあったのだろうか。それともその心を読み違えたのだろうか。
 靖国神社参拝がポスト小泉の大きな関心事の一つとなっているとき、こうしたメモが関係者から出てきた背景には何があるのだろうか。関係者とはどんな人なのか。疑問は尽きない。