花椿です。
東宝作品の「水着の花嫁(1954年)」を視聴した。 このブログでは昨年9月
に「女豹の地図」アップして以来、10か月ぶりの記事になります。 新しい
記事が出せなかったのは趣味の旧作日本映画のコレクションが増え過ぎてつい
に5千本近くに達して視聴に忙しく、ブログを書く時間的な余裕がなかったた
めであります。
今回は読者の方から新しい記事が読みたいとのコメントがあって、それならと
気分を入れ替えて少し前に視聴した「水着の花嫁」と「怒りの街」のうちまず
前者の簡単なレビュー出しておきます。
1か月前にある親切なマニアから提供された数十本からの旧作の中で、最初に
この作品をチョイスしたのは、俺の好きな池部良の主演作品で、デビュー直後
の宝田明と河内桃子も出ているというのが最大の理由。 ヒロインの寿美花代
にはあまり興味なかったが、とにかく視聴始めた。
ストーリーを簡単にまとめると、女子大の水泳部でコーチをしている寿美花代
がいた。 毎朝電車で見かける池部良に一目ぼれしていて池部もその気がある
ようだが新学期になって姿を見なくなりガッカリしていた。
ある時、野球場でばったり出会って実家の屋号だけ伝えたところで離ればなれ
に。 池部は一計を案じて財閥会長の父親に頼んで寿美の父親(柳家金語楼 )
が経営するお店に行ってお見合いを申し込んだ。
ところが何を間違ったのか写真が池部ではなくて全くの別人だったために、
てんやわんやに。 その後、二人が再会する場面もあるのだが池部はお見合い
を断られたと思っているからしっくりこない。
最後はお見合いの写真が違っていたと寿美が気が付いて、それを知った池部
も寿美が出場する神宮のプールに駆け付けてハッピーエンド。 もちろん途中
ですれ違いのシーンがあったり、池部に片思いする河内桃子との場面とかサブ
ストーリーも満載で結構面白く視聴できましたね。
★気が付いた点
1.寿美花代の顔がアップになる場面が何回もあって、そのたびに高嶋兄弟の
顔に見えた。(特に政伸の方に) この親子はクリソツだわい。(笑)
2.宝田明はオマケ程度の出演でメインストーリーとは無関係。 デビューし
たばかりの新人に役を与えたってところですかね。
3.クレジットには出ていなかったと思うが伊豆の旅館のシーンで岡田茉莉子
が芸者役でワンカットだけ出演していた。 友情出演だろうか?
4.伊豆のプールの場面が何回も出て来るが、これは松竹の「若旦那と踊子」
のロケ地でも使われた川奈ホテルじゃないかと思う。 この時代では最高レベ
ルのリゾートホテルじゃないだろうか。
5.寿美花代が伊豆の旅館にいる池部良を訪ねたシーンで旅館の女中が「池部
良に似た人ですよね」と言ったのに笑った。
6.伊豆の旅館で池部良に絡む芸者の役を塩沢とき(当時は塩沢登代路)が演
じていた。 まだ有名タレントとしてブレイクする遥か前。
□写真1番目
左列:東宝のポスター。
右列:寿美花代。
□写真2番目
左列:電車の中で実は両思いだった池部良と寿美花代。
右列:池部良と父親の財閥会長(小川虎之助)。 小川虎之助は新東宝映画
でもよく出るけど現代劇では社長、会長の役が多い、しかも基本的に善人の
役ばかりで面白い存在。
□写真3番目
左列:チョイ役で出演の宝田明。 女優は不明。
右列:河内桃子。 池部良の行きつけのバーで女給している。
□写真4番目
左列:見合い写真が違っていたのに気が付いた寿美花代と父親の柳家金語楼。
右列:伊豆の旅館のシーン。 このワンカットだけ岡田茉莉子が登場した。
1954年(昭和29年)7月5日公開の東宝映画です。 モノクロで監督
は杉江敏男 。 89分。 俺の作品評価は役者陣を含めてランクA(かなり
面白い)ですね。
じゃ、またね。
2023年7月9日、20時25分記。
=================================
追記:映画狂さんよりコメント欄にて宝田明の隣の女優は北川町子であると
判明しました。(23年7月11日記)
東宝作品の「水着の花嫁(1954年)」を視聴した。 このブログでは昨年9月
に「女豹の地図」アップして以来、10か月ぶりの記事になります。 新しい
記事が出せなかったのは趣味の旧作日本映画のコレクションが増え過ぎてつい
に5千本近くに達して視聴に忙しく、ブログを書く時間的な余裕がなかったた
めであります。
今回は読者の方から新しい記事が読みたいとのコメントがあって、それならと
気分を入れ替えて少し前に視聴した「水着の花嫁」と「怒りの街」のうちまず
前者の簡単なレビュー出しておきます。
1か月前にある親切なマニアから提供された数十本からの旧作の中で、最初に
この作品をチョイスしたのは、俺の好きな池部良の主演作品で、デビュー直後
の宝田明と河内桃子も出ているというのが最大の理由。 ヒロインの寿美花代
にはあまり興味なかったが、とにかく視聴始めた。
ストーリーを簡単にまとめると、女子大の水泳部でコーチをしている寿美花代
がいた。 毎朝電車で見かける池部良に一目ぼれしていて池部もその気がある
ようだが新学期になって姿を見なくなりガッカリしていた。
ある時、野球場でばったり出会って実家の屋号だけ伝えたところで離ればなれ
に。 池部は一計を案じて財閥会長の父親に頼んで寿美の父親(柳家金語楼 )
が経営するお店に行ってお見合いを申し込んだ。
ところが何を間違ったのか写真が池部ではなくて全くの別人だったために、
てんやわんやに。 その後、二人が再会する場面もあるのだが池部はお見合い
を断られたと思っているからしっくりこない。
最後はお見合いの写真が違っていたと寿美が気が付いて、それを知った池部
も寿美が出場する神宮のプールに駆け付けてハッピーエンド。 もちろん途中
ですれ違いのシーンがあったり、池部に片思いする河内桃子との場面とかサブ
ストーリーも満載で結構面白く視聴できましたね。
★気が付いた点
1.寿美花代の顔がアップになる場面が何回もあって、そのたびに高嶋兄弟の
顔に見えた。(特に政伸の方に) この親子はクリソツだわい。(笑)
2.宝田明はオマケ程度の出演でメインストーリーとは無関係。 デビューし
たばかりの新人に役を与えたってところですかね。
3.クレジットには出ていなかったと思うが伊豆の旅館のシーンで岡田茉莉子
が芸者役でワンカットだけ出演していた。 友情出演だろうか?
4.伊豆のプールの場面が何回も出て来るが、これは松竹の「若旦那と踊子」
のロケ地でも使われた川奈ホテルじゃないかと思う。 この時代では最高レベ
ルのリゾートホテルじゃないだろうか。
5.寿美花代が伊豆の旅館にいる池部良を訪ねたシーンで旅館の女中が「池部
良に似た人ですよね」と言ったのに笑った。
6.伊豆の旅館で池部良に絡む芸者の役を塩沢とき(当時は塩沢登代路)が演
じていた。 まだ有名タレントとしてブレイクする遥か前。
□写真1番目
左列:東宝のポスター。
右列:寿美花代。
□写真2番目
左列:電車の中で実は両思いだった池部良と寿美花代。
右列:池部良と父親の財閥会長(小川虎之助)。 小川虎之助は新東宝映画
でもよく出るけど現代劇では社長、会長の役が多い、しかも基本的に善人の
役ばかりで面白い存在。
□写真3番目
左列:チョイ役で出演の宝田明。 女優は不明。
右列:河内桃子。 池部良の行きつけのバーで女給している。
□写真4番目
左列:見合い写真が違っていたのに気が付いた寿美花代と父親の柳家金語楼。
右列:伊豆の旅館のシーン。 このワンカットだけ岡田茉莉子が登場した。
1954年(昭和29年)7月5日公開の東宝映画です。 モノクロで監督
は杉江敏男 。 89分。 俺の作品評価は役者陣を含めてランクA(かなり
面白い)ですね。
じゃ、またね。
2023年7月9日、20時25分記。
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追記:映画狂さんよりコメント欄にて宝田明の隣の女優は北川町子であると
判明しました。(23年7月11日記)