花椿です。
DVDを買ったのは2か月前であるが、昨日、初めて見た。 封切りは1961
年(総天然色)だ。 俺がピカピカの小学1年生の時だから、もう無茶苦茶に古
い。 しかし、その古さを全く感じなかった。 はっきり言えばテレビの2時間
ドラマでリメイクして欲しいくらいの大傑作!の出現だ。(俺の脳内では)
映画は三島由紀夫が原作書いた軽いタッチのラブ・コメディである。 女子大生
の若尾宅(かなり豪邸)に何人かのボーイフレンドが出入りするが、親が薦める
田宮二郎ではなくて川口浩と交際してやがて結婚する。
ところが川口が相当なプレイボーイだった。 若尾は結婚後もあっちこっちに女
がいるんじゃないかと妄想しては悩む。 現に川口の元の恋人が自宅にまで現れ
て大騒動を巻き起こした事件も起きた。 で、ある日、大学の親友の野添ひとみ
から川口と若尾の義姉(中田康子)が男女関係にあるんじゃない?と言われてか
らは2人の浮気シーンを妄想してはドギマギ、悶々と過ごすようになった。
これが頂点に達したころ、あらゆる謎が一気に解決した、 川口の言動を疑った
のは全て若尾の誤解、妄想であり、川口と中田も全くの無関係とわかる。 最後
はめでたし、めでたしの大円団。 ハッピーエンドだった。
思うに、若尾が夫の浮気を妄想してしだいにエスカレートしていく様はサスペン
ス映画さながらだし、軽いタッチとはいえどんどん引き込まれてしまった。 は
っきり言って三島由紀夫の原作が凄いんだろうなと思う。
なお、俺の世代では川口浩ってのはあくまで80年代の水曜スペシャル「川口探
検隊」の隊長なんだが、大映時代は堂々たるスターだった。 俺が買ったDVD
でも大映作品は川口浩がやたら出るのにびっくり。
(あの大スターの田宮二郎よりも多い)
この映画について俺の評価は断トツだ! めちゃオモロい。 アマゾンで198
0円だ。 ぜひ見て欲しい映画だね。 見なかったら殺すぞ!!
じゃね、
2017年11月19日、19時25分記。