花椿です。
先月、美人画の巨匠、東郷青児の「セビリアの女」を入手した。 もちろん高価
な原画ではなくてリトグラフ(版画)の方だ。 おそらく版画の制作から数十年
は経過していると思われるが、それを微塵も感じさせない超美品であった。
関東の画廊から買ったけど、価格は俺が今まで見た中で一番安かった。 それで
この美品。 信じられんね、全く。 しかし、これで「思い出の城」「二つの城」
「望郷」「スイスの山」「セビリアの女」と俺が欲しかった5作品が全て美品で
揃った。 もう家が狭くて飾る場所もないし、これで東郷作品の収集はやめよう
と思う。
この作品については、砂漠のような所で水瓶を持った女がたたずんでいる絵であ
るが、「望郷」などと違ってあまり郷愁を誘うような雰囲気ではない。 東郷青
児には「静かな村」という作品があって、これは同じ女が水瓶を頭に乗せている。
同じシリーズだと思うんだが、どうも人気はいまいちな感じである。
それと、足を描かないのが東郷作品の特徴だ。 女の上半身だけかスカートの裾
までが、この巨匠のルールらしい。 なお、正面から撮影すると光がモロ反射す
るので斜め方向から撮影したけど、それでも少し家の中が映り込んでいる。
それと写真下の左端に掛けてあるのが東郷作品の「二つの城」であります。
じゃあね、
18日、23時半記。