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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

あまり意味のない質問

2009年11月16日 | 軍事・諜報
事情がよく分からなかったが、明確な「狼狽」というか、事実上の「回答拒否」があったようだ。

The White House
November 13, 2009
Remarks by President Barack Obama and Prime Minister Yukio Hatoyama of Japan in Joint Press Conference
(フジテレビ記者)And to President Obama, you are a proponent of a nuclear-free world, and you've stated, first of all, you would like to visit Hiroshima and Nagasaki while in office. Do you have this desire? And what is your understanding of the historical meaning of the A-bombing in Hiroshima and Nagasaki? Do you think that it was the right decision?
(中略-大統領は長々と答えたが、この質問は失念。そこで北朝鮮?と記者に振ると...記者はもう一度質問を繰り返すが、今度は質問の文言がちょっと変化している-)
Q Whether or not you believe that the U.S. dropped a nuclear weapon on Hiroshima and Nagasaki -- it was right?

PRESIDENT OBAMA: No, there were three sets of questions, right? You asked about North Korea?

Q I have North Korea as well, yes.

PRESIDENT OBAMA: Yes. With respect to North Korea, (後略
元来の質問は

> what is your understanding of the historical meaning of the A-bombing in Hiroshima and Nagasaki? Do you think that it was the right decision?

つまり「歴史的意味をどう理解されていますか? その(原爆投下の)決定は正しかったと考えますか?」という質問。前者は回答不能ではないだろうが、後者については、あまり意味がない。それは歴史家が考えるべき問題だというのが、模範回答かもしれない。そもそも、ずっと過去の戦争における政治決断が「right」か否かを問うのは、質問としてプリミティブだ(意図的と言うにしても)。お門違いとも言う。

もっとも、核兵器を最初に導入した国としての(核廃絶への)道義的責任を指摘したのはオバマ自身だから、ブーメラン効果というものかもしれない。

核については、1)維持コスト、2)代替兵器ないし代替兵器体系、という問題があるから、道義的リーダーシップの都合も宜しき核廃絶の主張は、政治的にはありうる話でしかない。

繰り返しだが、都市住民への戦略爆撃という戦法(戦術?)そのものを問わなかったら、この種の話は始まらないと思う。

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