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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

革命政権は無から有を生じてよい

2010年06月13日 | 歴史・伝統
tsujimoto blog:大韓民国臨時政府樹立は、日韓併合合法が前提だった
日韓併合条約が不法であるとする主張からすると、韓国皇帝は日本の天皇に統治権を譲与していないことになります(中略)韓国の研究者は次のように論じています。「(中略)大韓帝国の滅亡について君主である隆熙皇帝が主権を放棄したものと見て、君主が放棄した主権は国民が継承せねばならないとした。」(中略)臨時政府は、大韓帝国の滅亡(=日韓併合条約)によって韓国皇帝は自ら主権を放棄したから、国民が主権を継承した。だから共和制だ、という主張です。すなわち、大韓民国臨時政府樹立の前提は、大韓帝国の否定、つまりは日韓併合条約が有効だということになります。
「臨時政府」が現在の韓国の元だというのは、公式見解。仮に皇帝が主権を「放棄」したとしても、主権は日本に譲渡されたのだから、日本から返還してもらうのが筋だが、臨時政府は譲渡を「偽」とする。
第一条 韓国皇帝陛下ハ韓国全部ニ関スル一切ノ統治権ヲ完全且永久ニ日本国皇帝陛下ニ譲与ス
韓国併合ニ関スル条約(併合条約)では、主権が韓国から日本に譲渡されている。

臨時政府としては、主権譲渡は「偽」だが、皇帝による主権放棄は事実として認めるらしい。しかし(A)皇帝による主権放棄は(B)併合条約の効果である。Aを認めるなら、Bを認めた事になるのではないか。また、Bが偽であるなら、Aも偽である事になるのではないか。というのが辻本氏の考えだろう。

臨時政府は、いわば亡命者が勝手に構成したもの。でもそれは、革命政権としては別に構わないのではないか。どのみち、戦後に選挙を実施しているのだから、なおさら正当性の問題は生じない。

当時皇帝一家は日本の華族制度(準皇族?)に組み込まれ、公族として遇された。主権ごと、かつ王家ごと、日本とマージした形である。韓国の主権は放棄されたのではなく、主権ごと合併し、代表権を譲った形である。合併だから、理論的には分離も可能である。実際、日本は朝鮮の主権を手放した。手放したことで、宙に浮いた統治権=主権を、住民参加の選挙で選ばれた政府が掌握するのが、普通。

こうしたこと全てに不服な有志が革命政府を樹立したとしても、それ自体は可能であり、実効的に成立すれば、それでよい。分離した主権を回収したとしても問題ない気がする。しかし、大韓民国は「(併合下で、理論上は)国民(=臨時政府)が主権を継承した」という立場に立つのであろうか? ちょっと異なことではある。どのみち、革命政権は無から有を生じてよい。臨時政府が大韓民国の「法統」の源泉であるというのが公式見解だから、まあ「革命政権」という理解でいいのではないかと思う。しかし、公式見解では、多分、そうではないのだろう。

つまり、臨時政府は「革命政権」ではないと言いたいのだろう。オーソドキシーから断絶することを、儒教的に嫌うからではないか、と予測しておこう。いや、天命を継承したという理解でいいのか。

結論は、天命論になってしまった。

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