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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

日本人記者死亡事件

2010年04月12日 | ビッグブラザー・抑圧
CNN:タイ反政府デモ隊と治安部隊の衝突 死者21人、負傷者858人に
現地の救急センターによると、死者のうち17人は民間人、4人は軍関係者。負傷者数は858人に上っている。
日本人記者は防弾チョッキをしていなかったとはいえ、デモ鎮圧には催涙ガスやゴム弾が使われていたのではなかったのか。記者の死因が(実弾による)銃撃だという説があるが、なぜか「確認」されていない。いずれ遺体が日本で検視されるだろうから、事実関係は明らかにされるだろうが。

日刊スポーツ:バンコク死亡邦人は村本カメラマンと確認
タクシン元首相派支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」デモ隊と軍治安部隊の衝突で10日死亡した(中略)ロイター通信日本支局カメラマン村本博之さん(43)(中略)は左胸を背後から撃たれ、貫通していたとの情報もあり、タイ政府では解剖チームを設置し、デモ隊と治安部隊のどちらの発砲による死因なのか詳しく調べる方針。解剖後の12日午前にバンコク市内の病院で遺体は村本さんの家族に引き渡される予定。行政当局などによると、村本さんは10日夜、首相府近くでデモ隊の前で取材をしており、治安部隊に向けてカメラを構えていたという。衝突の際、デモ隊が実弾を発射、爆発物を投げ込むなどして、軍が実弾で応酬したという。
デモ隊が爆発物を使ったという話は(タイ政府から)聞こえていたが、デモ隊が実弾使用という「話」もあったのか。タイ政府肝いりの検死が行われたというが、後で日本で検死を行う際の妨げにならないか、心配である。「左胸を背後から撃たれ、貫通していた」というのはタイ政府筋の情報かもしれず、逆に胸を撃たれ、背中から貫通していたという情報もある。ゴム弾の可能性は薄いだろうが、貫通では銃弾(政府側の使用する銃か、デモ隊が入手できる銃か、あるは発射した銃そのもの)の鑑定も出来ない。つまり真相は(今の所)薮の中である。

一番の驚きは、これほどの犠牲が出る事態にも関わらず、国際的非難が殆ど聞こえてこないことだ。死者の8割が民間人である。この死因はデモ隊ではなく、政府側にあると考えるのが常識的なところだろう。日本人記者が死んだにも関わらず、日本政府の反応もどこか鈍いように思える。

日経:「邦人死亡、徹底究明を」 首相、タイ首相に書簡
首相は「村本氏が亡くなられた状況と原因につき、タイ政府が徹底した真相究明を行うこと、結果を早急に知らせることを希望する」「多数の死傷者を招いた衝突事態が生じたことを憂慮し、一刻も早く安定化が図られることを期待する」
とりあえずの動きだが、タイ政府の立場を尊重する事に重点がおかれており、非常に抑制された態度だ。

今回の事件で思い出され、比較したくなるのは、3年前にヤンゴンで起こった日本人記者死亡事件である。

Wikipedia
2007年9月27日、ヤンゴンでAPF通信の契約ビデオジャーナリスト、長井健司が抗議デモの鎮圧を撮影中にミャンマー軍兵士に至近距離から銃撃され死亡した。(中略)この件に関して福田康夫首相は遺憾の意を表明し、町村信孝官房長官は遺憾の意と抗議のコメントをした。高村正彦外務大臣は国連本部でミャンマーのニャン・ウィン外相と会談した際に抗議し、ニャン・ウィン外相は高村外相に対し謝罪したという。[29]30日、薮中三十二外務審議官は特使としてミャンマーへ派遣された。
2007年、ビルマで日本人記者が死んだ時、日本政府もマスコミも相当に大きな対応をしていたように思う。今回のタイでの事件では、(マスコミも含め)空気に違いがあるように思える。

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