夏合宿が佳境に入っている中で、1ヶ月後には秋シーズンが開幕する。各チームの仕上がりは緒戦を観てのお楽しみということになるが、観戦に備えてイメージトレーニングに励んでいる。自分でプレーをするわけではないので、せめて脳みその中だけでも汗をかいておこうと思って。
そんなわたしにぴったりの教材は、ラグビーの分析やコーチングについて詳しく書かれている井上正幸さんのブログ。ラグビーは囲碁や将棋の世界にも通じるところがある理詰めのスポーツでもあるはずなのだが、なかなか「理論」に接するチャンスが少ないと感じていた。それだけに、とても貴重な情報源として活用させていただいている。理解が一朝一夕にとはいかないが、フレッシュな感覚でラグビーを見直すことはできているので、頭の中ではいい汗をかくことが出来ているような気がする。
なかでも、もっとも関心を持っているのがシェイプとポッド。組織的なアタックの形で、前者は選手がユニットを組んでボールをリサイクルしながら相手のディフェンスを崩していく形、後者はボールを動かして相手のディフェンスが薄いところを攻めて崩していく形。と言葉にはしてみたものの、前者は何となく分かってきたかど、後者はまだよくわからないというレベル。
どちらも、そもそも今年初めて知った言葉だし、まだ、日本のラグビーチームで戦術的に使いこなせているチームはトップリーグも含めて殆どないようだというところに安心感を求めている部分はある。でも、理解は出来ていなくても知っているだけでも、何となくラグビー観が変わってきたような気がするから不思議。FWとBKの役割を明確に分けるのではなく、アタックもディフェンスも両者がバランスよく入り交じった組織を作って対応するという部分に新鮮さを感じる。
スポーツの特集番組を観ていて残念なのは、ラグビーが殆ど話題にならないこと。もちろん、試合の放送自体が少ないのだから仕方ないが、バレーボールやサッカーなどのように、「体格面やパワーの面で劣勢を強いられる日本が如何にして世界に立ち向かっているか」というテーマでラグビーが題材になることが殆どないのではないかと思う。ラグビーは科学的なトレーニングや分析よりも、精神論や観念論が支配的なスポーツという誤解を招きかねない状況になっているような気がする。
ラグビーファンとしては、「スクラムは力学的にこうやって組むのがいい」とか「モールのドライブはこうやって止める」とか「タックルのヒットするタイミングや角度はこうあるべき」といったようなことを科学的に分析し、オールブラックスやスプリングボクスに勝つ方法を探るといったようなテーマの番組を観てみたいと切に願う。いや、そんなテーマの番組を作った方が、スポーツファンのラグビーへの関心を高めるのに役立つのではないかと思うのだ。
話しが逸れてしまった。少しだけわかりかけているシェイプ。今にして思えばだが、それを有効に活用してチームのステップアップに成功したチームがあったことに気付いた。そのチームの名は拓大。元来はオープン展開志向の強いチームが、アタックではFW主体の(我慢の)ラグビーをやり通して結果を出した。BKに展開する前に、意図的にFWでユニットを組んでボールをリサイクルしながら前進を図っていたスタイルがシェイプのイメージとダブってくる。今シーズンはさらなるステップアップとしてBKに展開する形が期待しているだけに、拓大にとってはポッドが重要な戦術のひとつになるのかも知れないと思ったりもする。
大学ラグビーをずっと観てきて残念に思うことは、ピッチに立つ15人が明確な意図を持って組織的に動くことができているチームがなかなか増えていかないこと。結局は個々のパワーやスピード頼みになってしまっていたり、プレーの選択も成り行き任せになっているように見える部分がまだまだ多いと感じる。そこから脱却して、体力だけでなく頭脳も満遍なく使い、状況判断を15人で共有できるようなチームが増えていって欲しいところ。また、そんな努力をしているチームが結果を出すことで、日本のラグビーの改革に繋がるような大きな流れができることを期待したい。
そんなわたしにぴったりの教材は、ラグビーの分析やコーチングについて詳しく書かれている井上正幸さんのブログ。ラグビーは囲碁や将棋の世界にも通じるところがある理詰めのスポーツでもあるはずなのだが、なかなか「理論」に接するチャンスが少ないと感じていた。それだけに、とても貴重な情報源として活用させていただいている。理解が一朝一夕にとはいかないが、フレッシュな感覚でラグビーを見直すことはできているので、頭の中ではいい汗をかくことが出来ているような気がする。
なかでも、もっとも関心を持っているのがシェイプとポッド。組織的なアタックの形で、前者は選手がユニットを組んでボールをリサイクルしながら相手のディフェンスを崩していく形、後者はボールを動かして相手のディフェンスが薄いところを攻めて崩していく形。と言葉にはしてみたものの、前者は何となく分かってきたかど、後者はまだよくわからないというレベル。
どちらも、そもそも今年初めて知った言葉だし、まだ、日本のラグビーチームで戦術的に使いこなせているチームはトップリーグも含めて殆どないようだというところに安心感を求めている部分はある。でも、理解は出来ていなくても知っているだけでも、何となくラグビー観が変わってきたような気がするから不思議。FWとBKの役割を明確に分けるのではなく、アタックもディフェンスも両者がバランスよく入り交じった組織を作って対応するという部分に新鮮さを感じる。
スポーツの特集番組を観ていて残念なのは、ラグビーが殆ど話題にならないこと。もちろん、試合の放送自体が少ないのだから仕方ないが、バレーボールやサッカーなどのように、「体格面やパワーの面で劣勢を強いられる日本が如何にして世界に立ち向かっているか」というテーマでラグビーが題材になることが殆どないのではないかと思う。ラグビーは科学的なトレーニングや分析よりも、精神論や観念論が支配的なスポーツという誤解を招きかねない状況になっているような気がする。
ラグビーファンとしては、「スクラムは力学的にこうやって組むのがいい」とか「モールのドライブはこうやって止める」とか「タックルのヒットするタイミングや角度はこうあるべき」といったようなことを科学的に分析し、オールブラックスやスプリングボクスに勝つ方法を探るといったようなテーマの番組を観てみたいと切に願う。いや、そんなテーマの番組を作った方が、スポーツファンのラグビーへの関心を高めるのに役立つのではないかと思うのだ。
話しが逸れてしまった。少しだけわかりかけているシェイプ。今にして思えばだが、それを有効に活用してチームのステップアップに成功したチームがあったことに気付いた。そのチームの名は拓大。元来はオープン展開志向の強いチームが、アタックではFW主体の(我慢の)ラグビーをやり通して結果を出した。BKに展開する前に、意図的にFWでユニットを組んでボールをリサイクルしながら前進を図っていたスタイルがシェイプのイメージとダブってくる。今シーズンはさらなるステップアップとしてBKに展開する形が期待しているだけに、拓大にとってはポッドが重要な戦術のひとつになるのかも知れないと思ったりもする。
大学ラグビーをずっと観てきて残念に思うことは、ピッチに立つ15人が明確な意図を持って組織的に動くことができているチームがなかなか増えていかないこと。結局は個々のパワーやスピード頼みになってしまっていたり、プレーの選択も成り行き任せになっているように見える部分がまだまだ多いと感じる。そこから脱却して、体力だけでなく頭脳も満遍なく使い、状況判断を15人で共有できるようなチームが増えていって欲しいところ。また、そんな努力をしているチームが結果を出すことで、日本のラグビーの改革に繋がるような大きな流れができることを期待したい。