色々なニュースが出ているが、気になる点。
○6月雇用統計
Another Involuntary Landlord and Summary
http://www.calculatedriskblog.com/2009/07/another-involuntary-landlord-and.html
（雇用に関する多くの記事のリンクがあり、参照）
・雇用者減が増えたことがショックを与えている様だが、オバマ大統領は７～9月（期間はうろ覚え）の3か月間で60万の雇用創出といっており、6月も政府による雇用創出分が相当程度あっただろうことを考えると（政府雇用者数自体は減少しているが他セクタでポジティブの影響があったはず）、雇用状況は最悪期からほとんど改善がみられていない、という見方出来るのか。
・さらに心配は時間当たり賃金の伸びが止まっていること。Krugman教授は、生産性の向上により、本来時間当たり賃金はインフレよりも高い伸びを示すはず、との理論から、デフレの進行を懸念。日本式デフレスパイラルの瀬戸際か。
http://krugman.blogs.nytimes.com/2009/07/02/smells-like-deflation/
○その他、注目は、地銀の倒産ペースが急拡大。過去2週間で12行、年間で52行。FIDCで支えきれない分は、米政府の追加支出。さらに負担がのしかかる。
http://www.calculatedriskblog.com/2009/07/fdic-bank-failures-by-week.html
○カルフォルニア州の財政緊急事態宣言。
「ＩＯＵ」（借用書）がどういうものかあまり理解していないが、それほど長期に返済を引き延ばしたら、引き延ばし先の連鎖倒産も出てこよう。これまた、最後は米政府の負担。
・米カリフォルニア州が財政非常事態を宣言
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38826720090702
世の中すべて"too big to fail"状態？？
カリフォルニア州の財政危機は連邦政府が救済せざるを得なくなるんでしょうか。
それを見たら、他のお財布がすっからかんの州も泣きついてきそうですね。
カリフォルニアで緊縮財政をして低所得者に対する社会福祉を削減すると、生活に困った人が他の州に引っ越しをして、そっちの州でも財政がおかしくなるという連鎖が起こると怖いです。夕張市のときは人口流出が進んだという実例もありますし。
コメントありがとうございます。アメリカは面白い国ですよね。金融機関は前倒し前倒しで支援するけど、州政府は金が払えない状態になっても放置しているんですからね。※のニュースによると、今週金曜日で銀行はIOUの受付をやめるらしいので、米政府は近々支援せざるを得ないと思いますが、どうでしょうか。議会のスケジュールとかで支援が遅れる様だと、かなり深刻な事態に発展することも懸念さますね。
人口流出の懸念も確かに気になりますね。
※ Big Banks Don't Want California's IOUs
http://online.wsj.com/article/SB124692354575702881.html