前政権がひど過ぎただけに、経済についても環境についてもオバマ次期大統領の現実感をもった姿勢には非常に期待がもてる。今回の危機をきっかけに、人類が環境中心社会に大きく舵を切る第一歩が始まる感がある。
○オバマ次期米大統領、エネルギー閣僚発表 環境投資で雇用創出
【ワシントン=大隅隆】オバマ次期米大統領は15日、シカゴで記者会見し、ローレンスバークリー国立研究所(カリフォルニア州)のチュー所長のエネルギー長官指名など環境・エネルギー分野の閣僚を発表した。オバマ氏は「環境・エネルギー分野への投資で雇用を創出できる」と強調。近くまとめる追加景気対策が「その手始めになる」と語った。環境・エネルギー分野への大型投資を、景気対策の柱の1つに据えるオバマ次期政権の戦略が鮮明になってきた。
オバマ氏は地球温暖化問題などの総合調整を担う大統領補佐官ポストを新設、ブラウナー元環境保護局(EPA)長官を指名した。
EPA長官にはジャクソン・ニュージャージー州知事首席補佐官、環境評議会議長にはサトリー・ロサンゼルス市副市長を充てる。ノーベル物理学賞受賞者で温暖化ガスの排出削減に積極的なチュー氏をはじめ、環境保護や代替エネルギー開発に積極的な人物の登用が目立つ人事となった。 (10:45)