米国の人口が3億人を突破すると言う。2億人を超えた1967年から40年足らずで1億人が増える計算らしく、人口の減少が始まり、1億人を切ることまで想定されている日本とはまさに好対照である。
8/25にも触れたが、人口(少子高齢化)問題は、今後30~50年のスパンで、日本社会が抱える最大の問題の一つであろう。阿部政権においても、少子化対策が喫緊の課題との指摘はあったものの、有効な対策の具体像ははっきり見えてこない。元々人口密度が高いこの国で、どんどんと移民を受け入れて人口増加をもたらすことが、最終解とも思えないが、少なくとも人口減少を食い止めるほどには、門戸を開くなり、抜本的な対策が必要な時期が迫っている。
10/1のニュースで国債総発行額が2年連続減したとあり、良いニュースには違いないが、過去何度も強調している様に、現在の日本は戦後最長の好景気の真っ只中におり、また今回の好景気の更なる持続可能性について、個人的には大きな疑問を持っている(複数のアナリストの予想では、7~9月のGDPはマイナス成長となる可能性もあるという)状況で、国債の総額の減少でなく、国債の発行額の減少を議論しているのは、極めて厳しい事態と言わざるを得ない。
労働人口の減少により、これからの社会保障費の負担だけでなく、過去の財政赤字の負担も重くのしかかって来る。阿部政権は改革の継続・加速を訴えているが、小泉改革のペースでも、実際にはまだまだ遅すぎると言わざるを得ないだろう。私が懸念する世界経済の後退が徐々に見えてきた時に、日本経済の救いようの無い状況一気に顕在化すると思われる。
「成長なくして財政再建なし」はその通りだが、「人口増加なくして成長なし」という経済原則を壊すほどの効率性の改善は、如何に図れるのか。阿部政権のお手並み拝見というところだが、人口問題を含めた抜本的な手を打つ必要があろとすると、この国に残された時間は余り多くはないだろう。
◎米国の人口、今月3億人突破へ
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1C0200H%2002102006&g=G1&d=20061003
◎07年度の国債総発行額、2年連続減・借換債が減少へ 10/1
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3S2902X%2030092006&g=E3&d=20061001
8/25にも触れたが、人口(少子高齢化)問題は、今後30~50年のスパンで、日本社会が抱える最大の問題の一つであろう。阿部政権においても、少子化対策が喫緊の課題との指摘はあったものの、有効な対策の具体像ははっきり見えてこない。元々人口密度が高いこの国で、どんどんと移民を受け入れて人口増加をもたらすことが、最終解とも思えないが、少なくとも人口減少を食い止めるほどには、門戸を開くなり、抜本的な対策が必要な時期が迫っている。
10/1のニュースで国債総発行額が2年連続減したとあり、良いニュースには違いないが、過去何度も強調している様に、現在の日本は戦後最長の好景気の真っ只中におり、また今回の好景気の更なる持続可能性について、個人的には大きな疑問を持っている(複数のアナリストの予想では、7~9月のGDPはマイナス成長となる可能性もあるという)状況で、国債の総額の減少でなく、国債の発行額の減少を議論しているのは、極めて厳しい事態と言わざるを得ない。
労働人口の減少により、これからの社会保障費の負担だけでなく、過去の財政赤字の負担も重くのしかかって来る。阿部政権は改革の継続・加速を訴えているが、小泉改革のペースでも、実際にはまだまだ遅すぎると言わざるを得ないだろう。私が懸念する世界経済の後退が徐々に見えてきた時に、日本経済の救いようの無い状況一気に顕在化すると思われる。
「成長なくして財政再建なし」はその通りだが、「人口増加なくして成長なし」という経済原則を壊すほどの効率性の改善は、如何に図れるのか。阿部政権のお手並み拝見というところだが、人口問題を含めた抜本的な手を打つ必要があろとすると、この国に残された時間は余り多くはないだろう。
◎米国の人口、今月3億人突破へ
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1C0200H%2002102006&g=G1&d=20061003
◎07年度の国債総発行額、2年連続減・借換債が減少へ 10/1
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3S2902X%2030092006&g=E3&d=20061001