ここのところ、米経済のことばかり書いていたが、長期的により重要な環境問題について、久々の投稿。英国で大洪水の被害が拡大している様だ。一段の拡大も懸念され、要注意。
一方、日本の大企業も環境に真剣に取り組む例が増えてきた。トヨタは工場に太陽光発電システムを導入するという。
◎英国で大洪水、住民が避難生活
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070724AT2M2400424072007.html
英国で先月から断続的に続く大雨の被害が広がり、60年ぶりの大洪水となっている。被害の大きなイングランド南西部では1万世帯の住宅が深刻な被害を受け、住民が避難生活を強いられている。ブラウン英首相は23日にヘリコプターで上空から被害を視察し、緊急対策に乗り出した。
被害が集中しているグロスターシャー州では住宅や自動車が土砂まじりの水につかったままで高速道路や上水道が寸断。15万世帯が水の供給を受けられない状態だ。
被害地域を流れるセバーン、テムズ川は水かさを増しており、英環境省は「被害が一段と広がる公算が大きい」と警戒を呼び掛けている。英BBCなどによると、保険業界で作る英保険協会は保険金の支払額は、7月までの2カ月分だけで20億ポンド(5000億円弱)に達すると試算している。
ブラウン首相は「インフラの改善に取り組む必要がある」と話した。(ロンドン=田村篤士)(10:04)
◎トヨタ、工場の環境対応推進・太陽光発電システム導入
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1D23055%2023072007&g=S1&d=20070723
トヨタ自動車は23日、「環境」「安全」の両面で強化策を発表した。環境面では工場に初めて太陽光発電システムを導入して、車両の環境技術だけでなく生産拠点でも環境対応を進める。安全面では、側面からの衝突事故の際に乗員を衝撃から守る側面エアバッグを全車に標準装備し、安全性を高めて商品力を強化する。
工場での環境活動を「『サスティナブル・プラント』活動」と名付け、ハイブリッド車「プリウス」を生産している堤工場(愛知県豊田市)から始める。自動車工場では世界最大級となる出力約2000キロワットの太陽光発電システムを導入し、二酸化炭素の排出量を5%削減する。さらに工場の外壁などに光触媒塗装を使用し、窒素酸化物や硫黄酸化物の浄化も行う。
同様の取り組みを国内の各工場で順次開始。欧米やアジア地域でも、拠点工場を決めて展開する方針だ。 (21:21)