一緒に世界の将来について考えよう

世界の将来について、一緒に考えていくブログ
-2006年から大恐慌の到来を予想
-6年半ぶりに投稿

新型インフルエンザ関連 現場の医師の日記??

2009-04-29 23:24:37 | 世界情勢

 

投稿が滞ってしまっているが、新型インフルエンザについて。一部のブログで話題となっているBBC News投書欄の医者の日記。BBC Newsの記事を見る限り、BBCとして医者の日記として載せており、愉快犯等の記事ではない様に見えるが、内容は結構深刻。パニックを引き起こしたい意図は全くありませんので、落ち着いて読んで頂きたい(※1から)。

また、参考までgoogle mapにfluの患者をマッピングしたのが以下のサイト

http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=en&t=p&msa=0&msid=106484775090296685271.0004681a37b713f6b5950&ll=32.639375,-110.390625&spn=15.738151,25.488281&z=5);

(参考)

新型インフルエンザ対策必須アイテム?

http://blog.goo.ne.jp/world_2050/e/f198b245687468aaae049338e9d7c484

 

※1 http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/8024308.stm

○Swine flu: Doctors' diary

People wearing surgical masks stand in line in Mexico City
The doctors say more and more people are wearing masks.

Guadalupe and Arturo are doctors working in the Mexico City area. Guadalupe works in the echocardiography team and her husband works in the emergency services.

They are writing a diary about their experiences with swine flu and how it affects the health community.

 

以下、投書の一部を日本語で紹介しているブログ

http://d.hatena.ne.jp/elm200/20090427/1240802086

I'm a specialist doctor in respiratory diseases and intensive care at the Mexican National Institute of Health. There is a severe emergency over the swine flu here. More and more patients are being admitted to the intensive care unit. Despite the heroic efforts of all staff (doctors, nurses, specialists, etc) patients continue to inevitably die. The truth is that anti-viral treatments and vaccines are not expected to have any effect, even at high doses. It is a great fear among the staff. The infection risk is very high among the doctors and health staff.


私はメキシコ国立健康研究所(the Mexican National Institute of Health)の呼吸器疾病と集中治療の専門医です。ここではインフルエンザについて重大な緊急事態になっています。集中治療室に、次々と新しい患者が運びこまれてきています。スタッフ全員(医師・看護士・専門家)の果敢な努力にもかかわらず、患者たちの死を回避することができません。実のところ、たとえ大量投与したとしても、抗ウィルス治療とワクチンはなんの効果もないと考えられています。これはスタッフにとって大きな恐怖です。医師と医療スタッフに対する感染リスクは非常に高いです。


There is a sense of chaos in the other hospitals and we do not know what to do. Staff are starting to leave and many are opting to retire or apply for holidays. The truth is that mortality is even higher than what is being reported by the authorities, at least in the hospital where I work it. It is killing three to four patients daily, and it has been going on for more than three weeks. It is a shame and there is great fear here. Increasingly younger patients aged 20 to 30 years are dying before our helpless eyes and there is great sadness among health professionals here.


他の病院でも混乱した状況になっており、私たちは何をすべきかわからない状態です。スタッフは現場を去り始めており、多くの人たちが退職を選択したり、休暇を申請しています。当局が発表しているものより、さらに致死率が高いのが真実です。すくなくとも私が働いている病院ではそうです。ここでは、一日に3人から4人の患者が亡くなっており、この状態が3週間以上続いています。これは恥ずべきことであり、大きな恐怖を感じています。20歳から30歳の若い患者たちが、私たちの絶望的なまなざしの中で死んでいき、ここの医療専門家の間には大きな悲しみが広がっています。


Antonio Chavez, Mexico City

(4月25日)


大恐慌!?その408 ガイトナーとルービニ

2009-04-24 12:50:16 | 世界経済

とうとうルービニさんがここまで注目されるようになったかと私的には感慨深い記事です。取り急ぎ。

ガイトナーとルービニ

http://blogs.jp.reuters.com/blog/2009/04/22/ガイトナーとルービニ/

ガイトナー米財務長官が21日、米銀の大半は融資を継続するのに十分な資本を確保していると語った。この発言を受けて米株式市場は上昇した。

この見解と正反対の見通しを示している有名人がいる。ヌリエル・ルービニ米NY大教授だ。「いくつかの金融機関は非常に深刻な問題を抱えている」と指摘。政府管理下に置かれる可能性があると言及している。

ルービニ教授は、米住宅バブルの崩壊が米金融システムに大打撃を加えると、リーマン・ショックのかなり前から予測。マーケットで注目を集める1人に浮上している。

同教授は20日、世界的な株高は「弱気相場の中での上昇局面だ」と述べるとともに「市場は、実体経済と金融セクターに関する統計を大幅に先取りしている」と語った。

米銀についてのコメントは、その流れで出てきたが、みずほ証券・チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は「最も印象的だったのは、市場参加者は自分自身を欺いていると言った部分だ」と指摘する。

上野氏は、市場には“あってほしい潜在願望”が作用して上昇局面が形成されるが「市場は遅かれ早かれ、厳しい現実を直視せざるを得なくなる」と述べた。

ルービニ教授は、米金融機関が抱える問題は完全には表面化しておらず、米金融機関が被る損失は、これまで計上された1兆ドル(98兆円)から3兆6000億ドルに膨れ上がる可能性があるとも語った。

ストレステスト(健全性審査)の結果は、5月4日に公表される予定だが、早くも市場では「公表される不良債権額が、全容を示すことになるのかどうかわからない」(外資系証券)とささやかれている。

ガイトナー長官とルービニ教授のどちらの言い分が、真実に近いのだろうか。


大恐慌!?その407 禁断の果実の格別な甘さとストレステスト

2009-04-19 22:57:27 | 世界経済

禁断の果実である会計基準の変更も寄与して、米金融機関が軒並み予想以上の利益をあげ、安心感が広がっている。米当局者も「禁断の果実」の甘味をこれ以上なく噛みしめていることだろう。「真実に蓋をする」というこの禁断の果実こそ、「失われた10年」のまさに元凶であったのではないかと思うが。

シティの1~3月期の評価損計上は10~12月期の1/7になったと新聞にあったが、以下のページが示す各指標の1月以降の値動きのグラフを確認いただいた後で、はたして評価損が1/7になったというのがどれほど真実味のあることなのだろうか(確かにサブプライム関係の下落ペースは減ってきたが、商業用不動産の下落ペースは加速。それ以外にもジャンボローンやAlt-Aなど悪化の目立つものが多いはずだが)。真実は誰にも分からなくなっている。当事者以外には。これも、いつか聞いた話であるが。。。

https://www.markit.com/information/products/category/indices/cmbx.html

https://www.markit.com/information/products/category/indices/abx.html 

ストレステストの結果が5/4に発表されるが、禁断の果実を味わってしまった米当局者がどれだけ「こわもて」でいられるか要注目であろう。

 

Stress Test: Debating How and What to Release

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If all the banks pass, the tests’ credibility will be questioned, and if some banks get failing grades and are forced to accept more government capital and oversight, they may be punished by investors and customers.
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大恐慌!?その406 米住宅市場にとうとう底打ちの兆し?HMI

2009-04-19 22:40:23 | 世界経済

何度も投稿しようとしましたが、ブログのサーバの調子がおかしく、投稿が滞り失礼しました。

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早くも2006年9月には、米住宅市場の著しい変調を示唆(※1)し、米住宅市場の先行指標として高く評価しているNAHB (住宅建設業者協会)のHMI (住宅市場指数)が、4月に若干の改善(9→14)を見せた。

単月では何とも言えないこと、まだ絶対水準は極めて低いこと(景況感の境目は50)、販売数の底が来ても価格の底がつくのは数年のタイムラグがあるのも普通であることなど、色々と注意は必要であるが、注目すべき指標の動きである。 

※1 米国不動産市場の冷え込みは1991年以来 (2006/09/05)

http://blog.goo.ne.jp/world_2050/d/20060905

 

※2 NAHB: Builder Confidence Increases in April

http://www.calculatedriskblog.com/2009/04/nahb-builder-confidence-increases-in.html

[NAHBApril2009.jpg]

 

 


大恐慌!?その405 ルービニ教授 ストレステストは条件が甘く意味なし

2009-04-14 12:48:36 | 世界経済

本業超多忙につき、何とか投稿を継続することに重点を置きます。

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相変わらずの過激さであるが、NY大ルービニ教授はストレステストは、条件が甘すぎて、その通常シナリオだけでなく、悲観シナリオも意味をなさないという。Calculated Riskさんは、通常シナリオは意味をなさなくなっているが、悲観シナリオが意味無いというには時期早尚と言う。

いずれにしても、時価会計の緩和がこの1Qの結果から適用される中、自作自演的にも見える金融機関の株高が起こっているが、ストレステストの結果の発表の仕方も含め、注視が必要。資本注入をするとしたら、株価が高い方が希薄化は少ない、という事実はあるが、だからどうだと議論する材料を私は持っていない。

 

Roubini and the Stress Test Scenarios

http://www.calculatedriskblog.com/2009/04/roubini-and-stress-test-scenarios.html

[I]f you look at the actual data today macro data for Q1 on the three variables used in the stress tests – growth rate, unemployment rate, and home price depreciation – are already worse than those in FDIC baseline scenario for 2009 AND even worse than those for the more adverse stressed scenario for 2009. Thus, the stress test results are meaningless as actual data are already running worse than the worst case scenario.

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Roubini concludes in bold:

Conclusion: Actual macro data for 2009 are already worse than the more adverse scenario in the stress tests. These are not stress tests but rather fudge tests

I agree there is no real stress test, and the more adverse scenario is the real baseline. But I think it is premature to say that the more adverse scenario is meaningless.