社会生活でも同様だと思われるが、芸能界では目立ってなんぼというような風潮がある。
たしかに、社会の片隅で目立たないままに過ごしていれば、目が出ないままに人生を終えてしまうかもしれない。
だが、そんな考え方に真っ向から反する教えを垂れてくれる人もいる。
コメディアンのハナ肇が、付き人だった同じくコメディアン・俳優のなべおさみに説いた言葉だ。
◆長い目で見ると品性がある人間が輝くんだ
なべおさみが、当時大人気の歌手梓みちよの舞台に呼ばれたときのことだ。
その日は、当時まだ珍しかったテレビの録画中継が入っていた。
張り切ったなべは、積極的に前に出てその存在を示し、幕が下りても隙間から顔を出して手を振った。
これだけ目立って、爪痕を残せば師匠も喜んでくれるだろうと考えていた。
だが、その考えは間違っていたのだ。
お前、なんで自分が目立とうととしてるんだ、あれは梓みちよが主役の舞台だろう。
あそこでお前が梓を立てていれば、コイツは新人だけど身の程をわきまえているなと感ずる客が必ずいるんだ。
長い目で見れば、そういう品性のある人間が輝くものなんだ、と。
→リーダーやエースと呼ばれる人は、一歩下がっているくらいがいいのかもしれませんね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます