たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

親子でワンダー「空とぶ魔法のフシギダネ」後半の部

2021年11月10日 | 光が丘公園

photo by sachibaa

 11月6日(土)の親子でワンダー「空とぶ魔法のフシギダネ」後半の部です。


photo by sachibaa

 まずは例年どおり、風散布の「魔法の草の実」ガガイモから。輪ゴムをかけておいた昨年の袋果を開いて、きれいに並んだ種と種髪を見てもらっているところですね。


photo by sachibaa

 もちろん、妖精が舞うところも見てもらって。


photo by sachibaa

 あとは子どもたちにお任せです!?


photo by sachibaa

photo by sachibaa

photo by sachibaa

 何だかものすごいことになっていましたねぇ…。


photo by sachibaa

 「くっつきむしの草の実ビンゴ」のサンプルも見てもらいました。



 2006年に秋ヶ瀬公園のピクニックの森で子どもたちといっしょに集めたもので、あとで種名などのシールを貼っておいたものです。



 ついでに、100均のアクセサリーケース利用の「空とぶ魔法のフシギダネ」のビンゴ版も!? まあ、いずれも全ビンゴになっちゃいますけどね…。


photo by sachibaa

 くっつきむしはオオツノゴマとキバナツノゴマも。大型の哺乳類の足に刺さって種まきしてもらう「悪魔の爪」です!? 「旅人泣かせ」とも呼ばれているので、人の足に刺さることもあったのかな。今は日本でも栽培されているようです。


photo by sachibaa

 世界一大きなお豆のモダマは海流散布。鞘ごとだと1mぐらいのものもあるのですが、子どもたちに見てもらうためにA4サイズの書類ケースに収まるものを…。


photo by sachibaa

 たか爺の「空とぶ魔法のフシギダネ」コレクションも見てもらいました!?


photo by sachibaa

 もう1ケースのほうには、風散布と動物付着散布以外の種を集めてあります。


photo by sachibaa

 ここからようやく空とぶ種の模型作りへ。

 たか爺特製の模型セットは昔、国立科学博物館附属自然教育園監修/財団法人野外自然博物館後援会制作の「翼を持った種 模型キット 6種類入り」を参考にして作ったものですが、今でははるかに優れたものとなっております!? 現在販売されている「模型キット」はアオギリもロケットラワンもなくなって、ただの折紙(たか爺は両面折紙使用)のマツ、ニワウルシ、紙ラワンとアルソミトラ・マクロカルパの「4種類入り」になっちゃいましたからねぇ…。子どもたちに最も人気があるロケットラワンは生産中止で、次に人気があるアルソミトラ・マクロカルパだけでのセット売りもなくなってしまいました…。まあ、これはこの国の科学や教育、子育て支援に関する姿勢そのものかもね!?


photo by sachibaa

 まずはマツやカエデのように回転する種の模型から。今年も時間の関係で「種と知恵比べ」はパス…。本物のカジカエデの翼果も入れてあるので、家に帰ったらチャレンジしてみてください。


photo by sachibaa

 制作中です。「自由学園の吉良幸世氏(1971)が考案されたものを参考にしたもの」ということですが、たか爺は両面折紙を使って無駄が出ないようにリサイズもしています。


photo by sachibaa

 飛ばしてみます。


photo by sachibaa

 みんな上手にできたようで、きれいに回っていましたね。


photo by sachibaa

 次にニワウルシの種の模型を。模型セットには本物のニワウルシの種も入れておきました。


photo by sachibaa

 制作中。


photo by sachibaa

 飛ばしてみます。これは失敗する子はいませんよね。


photo by sachibaa

 アルソミトラ・マクロカルパの実は写真にて。翼果が400枚ぐらい入ったままのものだと20~30万円するし、殻だけでも1万5千円…。翼果のほうは本物を見てもらいましたが、何度か飛ばすと薄い翼が破れてしまって、もう何枚も残っておりません。1枚500円だったかな。


photo by sachibaa

 国立科学博物館では販売しなくなったので、メイトウサイエンス社製の模型「アルカルパ」を製作中です。
 

photo by sachibaa

 強い風が期待できない熱帯雨林で自ら滑空するようになったアルソミトラ・マクロカルパは、植物の中で一番大きな翼果を持ち、「20世紀初頭、ライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功したのと同時期、エトリッヒ父子は、アルソミトラの種子にヒントを得て、生物の飛行をモデルにしたアルソミトラ型飛行機を考えだした。この飛行機に尾翼をつけたものが、のちの飛行機の基礎になった」(Wikipedia)とのこと。


photo by sachibaa

 ラワンや他のフタバガキ科の種も本物を見てもらって。


photo by sachibaa

 「自然教育園の萩原信介が考案したものを参考にした」という紙ラワンから。


photo by sachibaa

 投げるタイミングは合わないままでしたけれどもねぇ…。


photo by sachibaa

 最後はやっぱりロケットラワン!


photo by sachibaa

photo by sachibaa

 まずは手投げにて。


photo by sachibaa

 輪ゴムを使ってさらに上へと打ち上げます。「航空保安大学校の飯島実氏(1989)」が考案したものを参考にしたとのことですが、手抜きバージョンに仕様変更されたかと思ったら、今度は生産中止となってしまいました…。たか爺の手持ちも来年で在庫切れかも。

 とりあえず、今年の「空とぶ魔法のフシギダネ」もこれにて無事終了! 植物の種子散布に関しては元々1日あっても足りないぐらいなので、2時間だと押せ押せでこれが限界だよなぁ…。まあ、たか爺は「教育」とは無縁な人間なので、子どもたちが楽しんでさえくれればそれだけでもいいし、普段はどうしても動き回る生きもののほうに目がいきがちな子どもたちが、植物にも少しは興味を持ってもらえたらさらにうれしいですねぇ~。


photo by sachibaa

 あとはおまけでオオスズメバチのオス蜂を!?


photo by sachibaa

photo by sachibaa

 オオスズメバチと記念撮影中です。

 でも、このあと他のオオスズメバチが飛んできて、たか爺もビックリしたぁ~! まさか越生町での「こんにゃく作り」の際に逃げられた兄弟が追いかけてくるわけないし、バードサンクチュアリあたりならありそうな巣で羽化した蜂なのでしょうか? 飼育ケースの縁にもとまったのでよく見てみたら、何だか新女王蜂みたいだったよなぁ…。そんなことあるの? 今度sundog師匠に会ったら聞いてみようかな。
 そうそう、今回は大荷物があったので捕虫網の入ったリュックは車に置いてきて失敗しましたねぇ…。捕まえて酎カップに入れてしまえば、子どもたちに♂♀の見た目の違いも観察してもらえたのになぁ…。 


photo by takajii

 このアオマツムシ♀は参加者の方が見つけてくれました。


photo by sachibaa

 観察中ですね。

 これでようやくブログも追いつきました…。明日は寄居町まで今週末の「みかん狩りと紅葉でアート」の事前調査に行ってくる予定なので、更新はお休みさせていただきます。

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