某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「美しい暮らし」-小椋佳

2006年03月07日 | ♪国内 -男性


「美しい暮らし」(ライブ・バージョン)-小椋佳
作詞:小椋佳 作曲:Stephen Schlaks

ライブ・アルバム「遠ざかる風景Ⅱ」-1994年より


大人が評価されない時代のような気がする・・・
ここは音楽のBlogなので、主に音楽マーケットでの話ではあるが。

今日は(以前の記事で書いたけど)"大人があまり音楽マーケットに参加していない・・・"といった話ではなく、"大人の味わいを持った人や作品が評価されにくい時代かな・・・?"というお話です。

最近の音楽マーケットにおいては、大人らしい歌は殆どみられない気がする。こう書くと誤解されそうだけど、もちろん往年のアーティスト、つまり"年齢的に大人"の人は結構いる。でもそれは、決して大人のマインドで、大人の世界を歌っている人ばかりとは言えない。いや、その逆で、「いつまでも青春だぁ」とか叫んでいそうな感じの人の方が多いかもしれない(笑)。つまり、きちんとした大人の視点をもったアーティストって、意外なほど少ないように感じます・・・。

ポピュラー音楽マーケットは市場の購買層が若年層中心だから、その若年層もかすめるような"若年にも媚びを売る"作品が結構多いですよね。それに何より、実年齢を全面に押し出す事がタブー視される業界だから精神年齢としての年を受け入れる事が難しいし、だから実年齢(年相応)に自信がないアーティストも結構多いのかもなぁ・・・。もちろん、マーケットとしても大人のアーティストを支える層が少ないのも厳然たる事実で、悪循環とも言える。(ちなみに、今の演歌は論外。別に大人の世界とは言えない。だって、既に世の中と全然リンクしていないもん・・・(^^;)

それは今の社会を反映しているのかも・・・

現代は、「若さ」に対しての過剰な迄の価値のシフト(依存)があるように思う。「若い事」は何をさしおいても素晴らしい事、という幻想に被われているかのようだ。だから、音楽の世界も同じ。いつまでも若くありたい人達が、ちょっと(随分?)若作りしたまま。いつも同じようなアルバムを制作しているのだと感じます。それは、ルックスの事と同時に、心の内側も・・・。

ちなみに私は、特に若いことが格段に素晴らしいとは思っていない。若い時はそれなりにいろいろあったし、今は今。別に20代とかに戻りたいとは微塵も思っていないです。だって、私は今を楽しんでいます(^^)。いつも「今」だけを生きてます(笑)。

・・・と、いつものように前置きが長くなっちゃったけど(笑)、
今日は
小椋佳さんです。

この方は、実年齢じゃなく、マインドにおいて、デビュー時より常に大人の視線を持っていたように思います。そして、そんな大人の小椋さんは私の憧れでもありました。いつまで経っても近づけていないけど・・・(^^; 。小椋さんは確か哲学に傾倒されていたはずなので、作風に深さが感じられるのはそのせいかもしれませんね。

「美しい暮らし」
真顔して 背負うには
重すぎる 人生に
時に 容易(たやす)い
幸せに 寄りかかる

解けぬまま 人生を
終わろうと する時も
せめて 言いたい
美しく 暮らしたと・・・

※この時の「美しく」とはもちろん"見てくれ”の意ではなく、生き方/人生の在り方と言ったニュアンスですネ。

う~ん、大人だよね。この詞。

ちなみに

あなたは 美しく" 暮らして いますか?

私は・・・ノーコメントです(<おいおい(笑))

 PS
今の時代、ちゃんとした大人がないから、いろんな子供の問題が噴出しているのかもしれないなぁ。「大人になる覚悟」が出来ていない人が多いのかもなぁ(<特に、自分^^;)。反省してます・・トホホです(^^;

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