某ファンサイト管理人の音楽随想記

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「Such a Lovely Place」 - 槇原敬之

2005年11月26日 | ♪国内 -男性

「Such a Lovely Place」 - 槇原敬之 作詞:作曲:編曲 (6'50")
アルバム「Such a Lovely Place」 (1997年)より

槙原敬之さんは今、人生の迷路に迷い込んでいるんだと感じる…。それはあの"事件"に関係なくその前も後も・・・。何かそんな気がしています。きっとこの人の中では、今もいろんな葛藤/もがき、があるんだろうな、と思わせます。・・・何かそんな気にさせられる人です。シャーリーンの「愛はかげろうのように」の原タイトル"I've never been to me"。まだ自分自身に辿り着いていないのかもしれません・・・

彼はきっと、とても"いい人"なんだな。"優しい人"なんだと思う…。そして例えば"場の空気/人の気持ちを読み過ぎる人"なんだと思います。優しすぎて、人より沢山傷つく人なのでしょう・・・

Warnerから、あの朝妻一郎さんのサポートも得てデビュー時した彼が、心機一転、Sonyに移籍した後のアルバムのタイトル曲です。名曲です。歌/内容のスケールの大きさが好きです。曲も6分を超えます。

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♪ 内緒で 出ていった君を 誰も 裏切ったなんて 思ってないよ 心配しなくて良いよ・・・♪
・この出ていった"君"との関係が何度聴いてもイメージが湧かないのですが、でも普通の恋人関係ではなく、家族とか親友とかの繋がりの人のような気がします。それは

♪ いつまでたっても 僕らは 君の味方だよ ♪
・と複数形の一人称で呼びかけていますから。"君"は"家出"みたいに忽然と消えてしまったのでしょうね。そして、今はいない"君"に

♪僕らは きっと タンポポのようで いつか綿帽子になって 風に乗る事に 覚悟を決めていた♪
・と別離という人生の摂理(?)まで語り、そして最後に"君"がどこに居ようと、ちゃんとを張っていていて欲しい・・・それもがある場所で・・・と切々と願っています。そこにはあるかい?と心配します・・・

最後にはこう叫びます。
♪君の歌を 歌ってあげなよ いつか 誰かが それに続くから・・・♪

言葉にすると上手く説明できないですが、私はこの曲を"自殺まで思い詰めて家出した大切な友人を慮るやるせない歌"として聞いています。いや実は"君"はもうこの世にいなくて、「Such a Lovely Place」"Heaven(天国)"の事なのかもししれません・・。そんな感じの"切なく"て"やるせない"歌です。胸の奥が痛くなる位・・・

"You're born to be loved.Let me say Hello and Welcome. Welcome to Such a Lovely Place"
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そうそう、この曲を採り上げたのは、この曲の最後で彼がほんの一瞬だけど、いわゆる"シャウト"風に歌っているんです(そう聞こえます)。彼の他の曲ではまず有り得ませんね。本音の"心からの叫び"のような気がしてちょっと感動します。彼に今必要なのは、この"心の叫び"なのかな~?。嫌な自分も真正面から受け入れる。周りの期待も、自分への思いこみも捨て、肩の力を抜いて飄々と生きる。そんな人生の術も・・・。
なんだか今回は、まるで弟か息子を心配する気持ちになってしまいました・・・(笑)。

最近ではあの「ヨイトマケの唄」までカバーしてしまった槇原さん、これからもっと自分自身を裏切る新しい世界をみせて欲しいと思っています。

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