某ファンサイト管理人の音楽随想記

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「ミュージック・イズ・ユ~トリビュート・トゥ・ジョン・デンバー 」」

2013年05月08日 | ♪海外 -グループ
ミュージック・イズ・ユー」 トリビュート・トゥ・ジョン・デンバー
 Various Artists
SMJ (2013.4国内盤発売)
 
ジョン・デンバー没15年、生誕70周年記念のトリビュート盤です。

(一般論としてですが)まず私はトリビュート盤はまず苦手です。それはそれらの中には、”アーティストへのリスペクト”と言うより自分のプロモーションが目的だったり、CD売上のために知名度だけで集められた企画物とかが過去沢山あったから。中には、自分をアピールするあまり原曲のメロディやコードまで変えてしまって肝心のファンが感情移入出来ないような曲になってしまい、”どうしてそうなるの・・・???”みたいながっかり曲/トリビュート曲が今まで結構ありました・・・。

でも結論から言えば、この盤に関してはとても気に入りました。
第一の理由は、.殆どの楽曲が原曲のイメージを損なわず歌われていて、奥底にJohnへのリスペクト感が感じられました。
2.また仮にJohnを知らない世代が聞いたとしても(<いるのか?)、聞いて損のない程各楽曲の完成度の高さが感じられます。
3.アルバム全体のサウンド感が散漫ではなく、きちんと統一感があり、アルバム・プロダクションがしっかりしていると感じます。
4.各アレンジはストリングスなどはなくシンプルな編成で、逆に今までJohnの持つ”Popソング”風情が苦手だった人には”土臭いアーティスト・ソング”へ生まれ変わっていて、新たな発見が出来ると思います。

なお取り上げられている楽曲は、Johnが歌ったものですが必ずしも彼自身の創作のみという訳ではありません。また有名、無名を問わず色々選曲されています。参加アーティストもベテラン/有名、新人とかいろいろ多彩です。なおこの盤の制作クレジットにはJohn Denver Estateのマネージャーの名前がありました(ご参考まで)。

肝心の評価としては、「ロッキーマウンテンハイ」がサビのメロディ/コードを変えてしまっていて残念ながら私的には違和感が強いのと、素人でもできそうなジャケット・デザイン(汗)が残念でした。でもこれ以外は、往年のJohnのファンにも、仮に彼を知らないけれどアメリカン・ルーツ系の音楽に接してみたい若い世代にも、どちらにもお勧めしたい良質なアルバムだと思います。

※補足:インナー・スリーブにはBill Danoff(カントリー・ロードの共作者)からの言葉が寄せられていました。
 
 


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