某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

『Time Being』-Ron Sexsmith

2006年10月21日 | ♪海外 -男性


Time Being』-Ron Sexsmith
『タイム・ビーイング』-ロン・セクスミス
アルバム-2006年-

噛めば噛むほど味が出るアルバムです

今日の朝日新聞の夕刊に日本でのライブ評がありました。でも今来日しているなんて全然知らなくて、単に今日はRonを記事にしようと思っていたので、その偶然に驚き!でもこのBlogを始めてから幾度も、新聞だけじゃなく似たような事があるんです。訳はわからんけど単なる偶然じゃない気がする・・(これって何か特別な能力なのかなぁ~??でも別に霊能者じゃないよ~(笑)

音楽の聴き方がCDになりボタン一つで曲送りが簡単に出来るようになって失われたもの・・・それはこんな”最初は地味な印象だけど、噛めば噛むほど味が出てくるような愛おしいタイプの音楽”だと思うことがあります。レコード時代は、そうそう針の上げ下げをせずとりあえず最後まで聴く、というリスニング・スタイルが一般的でした。だから、徐々に味わいがわかる楽曲も受け入れていたように思います。でも簡単に早送りが出来るようになってからPOPミュージックはそれをできるだけ回避するため、イントロから飽きさせないよう工夫された(「Ah~」とか「Uu~」とかボーカルから入る)曲、又はできるだけキャッチーな要素を詰め込んだ作風になって来たように感じます。

このアルバムは、久しぶりの
地味だけど、味わい深い
大人の鑑賞に十分堪えうる佳作(^^)

私が彼を知ったのは、実はこのBlogで以前紹介した、アイルランドの国民的シンガーMary Blackのアルバム・タイトル曲「Sleeping with the Angel」でした。こんな優しい視点の曲を書くライターはどんな人なのかな~・・・と興味を持ったのが最初でした。なによりMaryはすばらしい才能を持ったライターを発掘し続けているシンガーですし、彼女の眼を持って選ばれた人なら相当の才能の持ち主だと確信しました。

なんでも元々カナダで郵便局員だったそうで、その作風も風貌も木訥そのものです(^^)。POPミュージックの世界では、ルックスを無視してスターシステムは成立しないのは厳然たる事実。彼はそう言う意味では華やかなスターダムには遠い存在かもしれません。でもそんな彼がコツコツ音楽を続けていられるのは、やはりその素朴だけれど、味わい深い作品を生みだし続けているからだと言えます。

このプロデュースはあのミッチェル・フルーム。最近でダニエル・パウターの大ヒットで"時の人"状態ですが(ちなみにダニエルの方は私、チト苦手だぁ(^^;)、アイルランドのCorrsなんかも手がけていて、私も結構好きな人です。そうそうミッチェル・フルームがピアノ・ソロアルバムを出していることをご存じでしょうか・・・?スタンウェイのピアノで、いわゆるPOPではない、独特の世界観を表現しています。(新星堂系列のオーマガトキからリリースされています)

それにしても彼の歌い方、ポール・マッカートニーに似てます!曲も多少その辺の影響も感じることもありますがそこまでPOPではなく、もっと穏やかで素朴です。全体の雰囲気はアメリカでもなく、ブリティッシュでもなく、この辺やはり出身のカナダの心が反映されているのでしょうか・・・?いい感じです~(^^)。

わかりやすく言い切ってしまえば
"オーガニック"を感じさせるアーティスト
とでも言い切ってしまいましょう(^^)
(えっ、却ってわかりづらい・・・って(^^; )

70年代、それも地味目のシンガー・ソングライターが好きな方は要チェックのアーティストです!

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