某ファンサイト管理人の音楽随想記

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「アホでマヌケなアメリカ白人」-マイケル・ムーア 

2005年11月21日 | ♪Talk CD・朗読

「アホでマヌケなアメリカ白人」-マイケル・ムーア(2001年)
Stupid Whitemen-Michael Moore

今回ご紹介する3枚組CDアルバムは(ブログタイトルで「音楽・・・」と銘打っておきながら)、実は音楽CDではありません。ごめんなさい。でも、もしこれをご存知ない方にはもしかしたら面白い内容かもしれませんので、よろしかったらお付き合い下さい。

これはブッシュ現アメリカ大統領再選の前に盛りあった、あの"アンチ・ブッシュの急先鋒"マイケル・ムーア氏自身の朗読CDです。

マイケル・ムーアはご存知通り、現在のブッシュ大統領の政策、いや正確には彼の資質に疑問を呈して、アンチ・ブッシュ活動をされている方です。彼の著書「アホでマヌケなアメリカ白人」は日本でもベストセラーになり、また映画版はカンヌやアカデミー賞のドキュメンタリー部門で受賞し、アカデミー賞ではその時の"Shame on you,Mr.Bush!!!"等のコメントが物議をかもしだしました。またその派生で、彼を支持する発言をしたあのカントリー界の人気女性トリオのディキシー・チックスは、ブッシュ支持者達による公演ボイコット運動に巻き込まれたりもしました。

前書きが長くなりましたが、このCDはその元になった本「Stupid Whitemen」マイケル・ムーア自身による朗読CDです。ちなみ私はこの原作のペーパーバックスを持っていますのでつき合わせてみましたら内容は大体同じでした。ただ正確には、一部削除されていたりして(収録時間の都合でしょうか)100%同じではありませんが・・・。

この本は、あの世界貿易センタービルの事故時期に出版される予定でしたが、アメリカの空気が一気に保守/愛国傾向に風向きが変わったため、出版社が急遽出版中止してしまい、止む無くイギリスで発売されたという経緯があります。そしてそれが、あのAmazonサイトでベストセラーになってしまったためアメリカ国内が注目し始めて、「アメリカ逆輸入」になったという、正に近年のインータネット事情まで反映した、いろいろな話題に彩られた本でもあります。

ところで、マイケルはルーツをたどるとアイリッシュ系らしいですが、彼の育ったミシガン州カナダと近いためなのでしょうか、その発音はあまりクセのない比較的聞き取りやすいものでした。専門用語は調べないと判りませんが、それ除けば割と聞き取りが楽です。もし英語の学習をされている方で彼に興味があれば、絶対楽しく、生きた英語を学べるCDだと思います。今もし、つまらないと思いつつ与えられた英語本を読まされている方はこのようなCDがあることも頭の片隅に置いておくのも良いかもしれません(^^)

ちなみにこんな朗読CDは英語圏では割と種類が多いですが(視覚障害者向けなのでしょうか)、一方国内でも最近俳優さんによる詩の朗読や、あの与謝野晶子はじめとした作家自身による朗読など、調べると以外に出ていて結構面白いです。特にSONYのCDクラブの通販では種類があるようですので興味をお持ちの方は是非お調べになってみて下さ~い。


これはペーパーバックス版

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