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某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「Please Come to Boston」-Dave Loggins

2007年02月07日 | ♪海外 -男性


「Please Come to Boston」-Dave Loggins
アルバム「Apprentice」-1974年-収録

 奇跡の復刻盤!(?)・・・かも?

あのKenny Logginsの従兄弟であり、スリードッグ・ナイトの名曲「ピース・オブ・エイプリル」の作者としても知られるDave Logginsの1974年ビルボードTOP10の大ヒット曲「Please come to Boston」を収録したオリジナル・アルバムがCD化されました。

このアルバムが初CD化どうかは正確には自信ないですが、でもこのアルバムを聴きたいのなら今の内に是非入手しておかないと次はもうないかもしれません・・・?ちなみに私は、数年前ですが、この曲をCDで聴きたいばかりにネット検索を駆使して、やっとオーストラリアでベスト盤が出ているのを発見して即購入しました。でも当時は、このオリジナルアルバム自体は世界中どこでも発見できませんでしたよ・・・。

この曲は、アメリカをあちこと放浪する若者が、ボストンやデンバーやカリフォルニアから恋人へこちらで一緒に旅をしようと語りかける曲です。歌詞もメロディもとても素晴らしく「青春」を感じさせる超名曲です。ついこんな旅に出かけたくなってしまいます。

この曲は、彼のヴァンガードから離れてのシングル用に作られたもので、アルバムを想定していませんでした。でもこの曲がエピックから発売されて超大ヒットになってしまったため急ごしらえで制作されたのがこのアルバムらしいです。なのでこの曲にクレジットされている某プロデユーサーは他の曲には参加していませんしね(^^;。まぁアルバム全体としては、はやりそんな背景を感じる事もあり、名盤とはちょっと違うかもしれません・・・(<おいおい(^^;)。でも彼のファンであるなら必帯の盤であることは間違いありません。

悔しかったらこんな曲をヒットさせてみぃ、と今の音楽関係者に言いたい位地味なのに味わい深い名曲でです。今のビルボードでもオリコンチャートどちらでも良いけど、こんな曲がヒットできる素地はもうないですね・・・。こんな曲を評価出来る/いやヒットに結びつけるシステムが崩壊しているんだと思うな。全てが「お金・ビジネス」優先。「名曲だから取り上げよう・・・」みたいな偶然から生まれるヒットは実は現代では殆ど無いんだと思う・・・。メディアも人も限りなく音楽ビジネスにシステム化されすぎているからなぁ~。

例えば日本でも「地方から火がつきました」なんていう曲もたまにあるけどそれも話題づくり、「仕掛け」が殆どだし。今の時代、「良い曲だから」という音楽の本質で楽曲を取り上げる業界的な余裕も、また目利きのスタッフもあんましいないようだし、今の曲を流すメディア/業界にも期待できない気がする。もちろんアンコーさんのオールナイト・ニッポンみたいな良心的な番組もいくつかはあるけどね。でも殆どはもうダメかもなぁ~(^^;。

「音楽の品格」を問うてみたい時代とも言えるなぁ・・・

おっと、また愚痴ぽくなっちまったよ~(笑)

 

アプレンティス
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Personal Belongings
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Please Come to Boston
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「A Song For You」- Kenny Rankin

2007年02月04日 | ♪海外 -男性

「A Song For You」- Kenny Rankin
アルバム 2002年

1. When the Sun Comes Out
2. Where Do You Start
3. Round Midnight
4. She Was Too Good to Me
5. Spanish Harlem
6. Then I'll Be Tired of You
7. The Way You Look Tonight
8. I've Just Seen A Face
9. Love Walked In
10. A Song For You

私はTommy LiPumaフェチ?である(笑)。某Blogでこの方の名前をお見かけしましたので、それに触発されて今回はこのアルバムにしてみました~。

このアルバムはあのKenny Rankin(知らない人は一度チェックしてね!)がJazzの名門Verveからリリースしたものです。タイトル曲はカーペンターズで大ヒットしたレオン・ラッセルのあの曲です。もっともこのアルバムでは原型を想像できないほど曲を彼なりにまとめているので、作曲のクレジットは自分にしてもいいんじゃない?と思うほどですが(笑)。そういう意味では、セロニアス・モンクのあの「ラウンド・ミッドナイト」ももう彼自身のオリジナル曲と言って良いほどの曲になっています。

・・・なんかあまり褒めているニュアンスではなくなっている気がしてきましたが(笑)、このアルバム、キャッチーな一曲があるわけではないのですが全体として落ち着いた、穏やかに聞くことが出来る佳作です。


実はこのアルバム、プロデュースがTommy LiPumaと(珍しく!)Al Schmittの共同名になっておりイニシアチヴは実はアルの方だったらしいので、そのためか微妙に味わいが違うような気もいたします。でも静かな夜を音楽と共に過ごすにはとても良いアルバムだと思います。

私はTommy LiPuma彼の名前を冠したものならまずチェックを入れます。彼の凄さは、絶対にはずすことがないと言う事。もちろん完成度の密度の差があるのは当然だけど少なくとも駄作なんてありないと言えます。そして、Tommy LiPumaの音楽は(楽曲の素晴らしさは言うに及ばずですが)彼の制作したサウンドが流れると、その場空気を一変する素晴らしい魔力を感じます。一瞬で芳醇で、上質で、豊かな気持ちにさせられるものが多いです。サティの音楽はある種の環境音楽といわれていますが、彼の音楽も同じような音楽の魔法を持っているのだと思います。こんな音楽を届けてくれる事に心から感謝しています。

これは全ての音楽関係者にお伝えしたい事ですが、私たち音楽リスナーはお金を対価として音楽を聴いていますが、実は音楽から得られるものは金銭なんかで計れないほど、いや何にも代えがたいものなんだと思っております。そんな素晴らしい音楽を届けてくれる全ての音楽関係者に心から感謝致します(^^)。(psでも、どうしようもない金儲けのためにだけ音楽をしている消耗品音楽排出関係者/香具師は除くけどね<おいおい(笑)。

 

ア・ソング・フォー・ユー
デヴィッド・スピノザ,レオン・ペンダービス,クリスチャン・マクブライド,ルイス・ナッシュ,ロイ・ハーグローヴ,クリス・ポッター,ラッセル・マローン
ユニバーサル ミュージック クラシック

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Kenny Rankin Album
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Like a Seed
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「In This Life」-IZ

2006年11月05日 | ♪海外 -男性


In This Life」-IZ
IZ=Israel Kamakawiwo'ole(イズラエル・カマカヴィウォオレ)/通称IZ(イズ)
<1959-1997 享年38歳>
アルバム「Alone In IZ World」より

♪まずは試聴してみてください♪
Amazon(最後の曲です)


魂を癒す歌声です・・・
まさに心の”パラダイス”

単に美しい声や優しい声のアーティストは星の数ほどいますよね。でもその美しさが心の奥底/魂から来くると感じさせる人は結構少ないです・・・。でもIZはその希少なアーティストです。魂からの響き。(余計な事ですが、多分、多くの人のIZに対する外見の第一印象からも大きく違う声でしょう・・・(^^; )。

IZの歌声には、テクニック以前の、「心の優しさ」や「心の美しさ」(そしてちょっと照れくさいけど)「愛(慈愛)」に溢れてれています。日常マスコミで聞かれる「癒し」なんていう言葉が恥かしくなる位、本物感があります。IZの声には、心を浄化してくれるような響き、それほど深いものを私は感じます。

この声を育んだのは間違いなくハワイの風土であると断言できます。一度でもあの島へ行った方は、ただし喧騒にまみれたホノルルやワイキキではない本当のハワイを知っている方ならきっと同意して下さると思います。そして「物質」に溢れている日本では、いやだからこそ日本では生まれ得ないものがこの素晴らしい音楽なのでしょう・・・。お金では得られないもの、お金では育たないもの、つまり「豊かな心」が確かにIZの声の中にはあります。IZアメリカの文化に浸食される前のネイティブなハワイに誇りを持っていました。その心が彼の音楽のベースとなっています。そんなIZは地球の宝物です。

でもこの「地球の宝物」のIZは既に故人となってしまいました・・・。享年38歳。でも彼の素晴らしい音楽はいつまでも残って多くの人の心に響き続けています。まだ彼をご存じない方、是非この魂の声を聴いて見て下さい。特にこのアルバムの最後の曲「In This Life」これこそ宝物と言える曲です。この曲は最近あのWestlifeもカバーしましたね。また、このアルバムの「Over the rainbow」(スタンダード曲)は、映画『小説家を見つけたら』でも使用されたり、またアゼリン・デビソンのデビューアルバムでのウクレレを使用したバージョンの(作風の)明らかに「元ネタ」となっていますね~(^^;。彼の音楽は彼亡き後も徐々に広がっています・・・。

-某サイトに書いたレビューを改訂-

 

Amazon.co.jpのレビューによると

1997年に亡くなったとき、彼の遺体はハワイ州議会の議事堂に安置され、その栄誉を受けたわずかふたり目の人物となったのだ。イズの魅力は、アメリカの一州として併合される以前のハワイへの愛と、表現力豊かな優しく情熱的な声にある”

”ハワイアンのアルバムとして歴代最高のセールスとなった『Facing Future』を残したアーティスト、イズこと故イズラエル・カマカヴィウォオレは、その甘く優しく愛らしい歌声で、死後何年もたった今でもリスナーの心を深く揺さぶり続けている。プロデューサーのジョン・デ・メロによって丹念に編集された本作には、イズの最も愛されたトラックの別ヴァージョンや、一般には未発表だったトラックが収められている。未発表だったトラックには、「Hanohano No NaCowboy」や、未完成のおどけたオープニングの「Mona Lisa」、イズがめずらしく自らハーモニーをつけている「Twinkle, Twinkle Little Star」がある。彼の早すぎた死を考えると、Starting All Over Again」「In This Life」の圧倒的に美しい別ヴァージョンはひときわ心に染みる。それに、『ジョー・ブラックによろしく』『小説家を見つけたら』のサントラ盤でも聴ける「Over theRainbow」のイズによるカヴァーでは、この曲がかつてないほどピュアに響いている。(Paige La Grone, Amazon.com)”

Alone in Iz World

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Wonderful World

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Facing Future

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E Ala E

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Iz in Concert

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「秋風の恋(acoustic)」-Dan Seals

2006年10月31日 | ♪海外 -男性


秋風の恋(acoustic)」-ダン・シールズ
「I'd really love to see you tonight(acoustic)」-Dan Seals
アルバム「in a quiet room」1995年より


ご存じ、あの
イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー
(England Dan & John Ford Coley)
のイングランド・ダンことDan Sealsです。

ちょっと見ない間に随分おじさんになってしまったなぁ~と思われている方も多いかもしれません・・・(^^;。と言っても彼はソロとしてずっと現役で活躍しています。コンスタントにアルバムをリリースしています(^^)。お兄さんは、あの竹内まりやさんも大好きだったシールズ&クロフツジム・シールズでしたね。実は今二人でツアーをしているそうです。まるでアメリカ版由紀さおり&安田祥子姉妹のようだっ(笑)。


England Dan & John Ford Coley

私が彼を初めて知ったのは多くの皆さんと同じく、この二人がA&Mからリリースした「シーモンの涙」でした。この曲、母国のアメリカでは全然ヒットしませんでしたがここ日本ではS&Gに代表される男性デュオ・ブームがあったせいか((?)ヴィグラス&オズボーン「秋はひとりぼっち」等と共にヒットしましたね。このE・ダン&J・F・コーリーは日本のCM曲(インスタント・コーヒーのBlendy/ポール・ニューマンが出演)として制作された「Keep your Smile」というのがありましたが、未だCD化されることなく彼らのファンとしては誠に残念です・・・。

このアルバムは、昔のそのコンビの時代のヒット曲やソロになっての代表曲をセルフ・カバーしたアルバムです(続編も出てます)。肝心の中身ですがこれがいいんです~(^^)。もちろん歌も断然良いけど、アコースティック・ギターのサウンドが本当に美しいです。アコースティック・ギターやドブロが唄に絡む「歌物」としてはかなり良いアルバムではないでしょうか?ジャンルで言えば、70年代カントリー+モダン・ブルーグラス系でしょうか。完全なアコースティック・アルバムです。参加メンバーには今や飛ぶ鳥も落とす勢いの(って最近言わないかな(笑)のアリソン・クラウスUnion Stationの仲間とか結構豪華です。ちなみにドブロの名手ジェリー・ダグラスはソロ・アルバムも出してます~(^^)。

「やぁ、しばらくぶりだね?僕はまぁまぁってとこかな・・・。君はどう?」と昔の恋人に電話するこの曲、そう言えば最近岩崎宏美さんがアルバム及びラスベガスのステージでデュットした事で話題になったあのバリー・マニロウも以前カバーしてましたね(1996年のアルバムにて)。更に余談ですが、England Dan &John Ford Coley時代の曲「LADY」は日本人Marikoさんと云う方をモデルにして作った曲だとベスト盤の解説で言ってましたよ~<誰やねん、Marikoって(笑)。

秋の日だまりの中、
コーヒーを飲みながら聴きたい
ネオアコースティック・
ボーカル・アルバムです・・・

Youtube(←この曲のプロモ・ビデオ)

In a Quiet Room

Intersound

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In a Quiet Room II

Serengeti

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The Best of Dan Seals

Capitol

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Stones

Wounded Bird

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Harbinger

Wounded Bird

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The Very Best of England Dan & John Ford Coley

Rhino

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「Caruso」-Lucio Dalla

2006年10月30日 | ♪海外 -男性


Caruso」-Lucio Dalla
カルーソー」-ルチオ・ダルラ
(日本盤の標記のまま)
アルバム「DallAmeriCaruso」1986年より

 

この曲を最初に聴いたのは
パヴァロッティ/Pavarottiだった


私は正直オペラが苦手だぁ・・・(^^;
でもその理由は割とはっきりしている。
それは生で聴いたことがないから(だと思う)

そもそもクラシック音楽は生の演奏を聴いたかどうかで印象は全く違うと言える一度生音を聴いてからCDを聴く分には(生音を想像しながら聴けるので)問題ないと思うけど、一度も生のホールでの楽器の響き聴いた事がなく、CDでだけしかクラシックを聴いた事がない場合、その本当の魅力は伝わっていないように私は思っています・・・(^^;。特にオペラは、そもそもCDで聴くことがあまり意味をなさない音楽ではないかと感じています(あくまで私見)。多分、ホールでの空気感が伴わないとあの発声の魅力が伝わらないじゃないかなぁ・・・

そんな事を思いつつも、それでもまぁちょっとオペラ物も聴いてみようかな~・・・と思ってパヴァロッティのCDを買った事がありました。で、そのアルバムに収録されていたのがこの曲です(但しこの曲は1986年の曲なのでクラシックではなくPOPS曲です)

この曲、パヴァロッティやモランディ、ラッセル・ワトソン、Il Divo、Josh Groban、Katherine Jenkins、Lara FabianあげくはジャーニーのギタリストであるNeal Schon (最近スムーズJazz系の音楽がメインですね。アルバム持ってます)のインスト物まで本当にいろんなカバーがあります。そして、そのオリジナルがこの人であり、この曲なんです。私はこの曲のオリジナルが聴きたくて探して購入しました(^^)。

曲の内容は実在した、ナポリが生んだ伝説の歌劇王エンリコ・カルーソーの事を歌っているそうです。(この方についての詳しいことは『ウィキペディア(Wikipedia)』をご参照下さい)<わしゃ知らん・・・(^^;

なおこのLUCIO DALLAは今年63歳になるイタリアのアーティストです。今も現役。なおアーティスト名の正確な発音がわからないのでアルバム表記のままとしています。この方は奇才という感じでしょう。時代も音楽そのものも違いますが、イタリアの音楽界に対する立ち位置は、フランスにおけるミシェル・ポルナレフかもしれません。斬新で、クセが強く、一筋縄ではいきません(^^;。正直私はちょっと苦手かな~<おいおい(^^;。でも特異の才能の持ち主と言うことは間違いありませんね。ちなみに1996年の別のアルバム「Canzoni」の内ジャケでは、毛むくじゃらのオールヌードでPIANOを弾く写真が載っています(^^;

イタリアの中年男のオールヌード・・・
<どこに需要?があってこんな写真なんだぁ~(笑
)
公式サイト
 http://www.luciodalla.it/(イタリア語)

Dalla Americaruso
BMG Italy

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The Best of Lucio Dalla
RCA

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Gli Album Originali
RCA

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Lucio Dalla
RCA Victor Europe

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『Time Being』-Ron Sexsmith

2006年10月21日 | ♪海外 -男性


Time Being』-Ron Sexsmith
『タイム・ビーイング』-ロン・セクスミス
アルバム-2006年-

噛めば噛むほど味が出るアルバムです

今日の朝日新聞の夕刊に日本でのライブ評がありました。でも今来日しているなんて全然知らなくて、単に今日はRonを記事にしようと思っていたので、その偶然に驚き!でもこのBlogを始めてから幾度も、新聞だけじゃなく似たような事があるんです。訳はわからんけど単なる偶然じゃない気がする・・(これって何か特別な能力なのかなぁ~??でも別に霊能者じゃないよ~(笑)

音楽の聴き方がCDになりボタン一つで曲送りが簡単に出来るようになって失われたもの・・・それはこんな”最初は地味な印象だけど、噛めば噛むほど味が出てくるような愛おしいタイプの音楽”だと思うことがあります。レコード時代は、そうそう針の上げ下げをせずとりあえず最後まで聴く、というリスニング・スタイルが一般的でした。だから、徐々に味わいがわかる楽曲も受け入れていたように思います。でも簡単に早送りが出来るようになってからPOPミュージックはそれをできるだけ回避するため、イントロから飽きさせないよう工夫された(「Ah~」とか「Uu~」とかボーカルから入る)曲、又はできるだけキャッチーな要素を詰め込んだ作風になって来たように感じます。

このアルバムは、久しぶりの
地味だけど、味わい深い
大人の鑑賞に十分堪えうる佳作(^^)

私が彼を知ったのは、実はこのBlogで以前紹介した、アイルランドの国民的シンガーMary Blackのアルバム・タイトル曲「Sleeping with the Angel」でした。こんな優しい視点の曲を書くライターはどんな人なのかな~・・・と興味を持ったのが最初でした。なによりMaryはすばらしい才能を持ったライターを発掘し続けているシンガーですし、彼女の眼を持って選ばれた人なら相当の才能の持ち主だと確信しました。

なんでも元々カナダで郵便局員だったそうで、その作風も風貌も木訥そのものです(^^)。POPミュージックの世界では、ルックスを無視してスターシステムは成立しないのは厳然たる事実。彼はそう言う意味では華やかなスターダムには遠い存在かもしれません。でもそんな彼がコツコツ音楽を続けていられるのは、やはりその素朴だけれど、味わい深い作品を生みだし続けているからだと言えます。

このプロデュースはあのミッチェル・フルーム。最近でダニエル・パウターの大ヒットで"時の人"状態ですが(ちなみにダニエルの方は私、チト苦手だぁ(^^;)、アイルランドのCorrsなんかも手がけていて、私も結構好きな人です。そうそうミッチェル・フルームがピアノ・ソロアルバムを出していることをご存じでしょうか・・・?スタンウェイのピアノで、いわゆるPOPではない、独特の世界観を表現しています。(新星堂系列のオーマガトキからリリースされています)

それにしても彼の歌い方、ポール・マッカートニーに似てます!曲も多少その辺の影響も感じることもありますがそこまでPOPではなく、もっと穏やかで素朴です。全体の雰囲気はアメリカでもなく、ブリティッシュでもなく、この辺やはり出身のカナダの心が反映されているのでしょうか・・・?いい感じです~(^^)。

わかりやすく言い切ってしまえば
"オーガニック"を感じさせるアーティスト
とでも言い切ってしまいましょう(^^)
(えっ、却ってわかりづらい・・・って(^^; )

70年代、それも地味目のシンガー・ソングライターが好きな方は要チェックのアーティストです!

タイム・ビーイング

コロムビアミュージックエンタテインメント

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Ron Sexsmith

Interscope

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Retriever

Universal Import

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Rarities

Ronboy

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EXIT STRATEGY OF THE SOUL
ロン・セクスミス
LR2(バウンディ)

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『Angel Clare』- Art Garfunkel

2006年10月17日 | ♪海外 -男性

 
Angel Clare』- Art Garfunkel
『天使の歌声』- アート・ガーファンクル
-1973年9月-

『1000年の名盤』
今後とも、決して色褪せる事はない・・・

私は音響的な意味で音楽を語ることは苦手だぁ・・・(^^;。もちろん好きなサウンドやレーベル、プロデューサーとかミュージシャンとかはすぐにでも、山のように挙げられるけど、でもそれを上手く音響的な言葉で説明できる術を知りませんデス(^^;。そもそも昔から、音楽を聴くときでさえそんなに機材・システムにこだわったりしなかったし、テキトーな性格のせいかもしれません(笑)。それにちゃんとしたレコーディングの機材を見たことも使ったこともないしな~(所詮素人だし<おいおい(笑))


ただ、もし(音響的に)音が美しいアルバムを挙げろ」と言われたら、真っ先に思いつくのがこのアルバムです。ご存じあのSimon&GarfunkelArt Garfunkelがコンビ解消後最初に発表したソロ・アルバム『Angel Clare/天使の歌声』です。このアルバムは、ライター陣や選曲、ミュージシャンからして超豪華。特にミュージシャンは超一級メンバーの博覧会みたいですっ!予算、いくらだったんだろう~??(笑)。


おっとサウンドのお話ですが、特に一曲目の『Traveling Boy/青春の旅路』からして、イントロの最初のピアノの打鍵音~ストリングスからして何かが違います。それが何かを上手く説明出来ないのですが、とにかくクラシック作品のような気品とかを感じるのです。あとアルバム全体のリバーブ感が人工的な感じじゃなくて、とにかくナチュラル。ちなみに、この曲後半に出てくるパイプ・オルガンは実際にカテドラル(聖堂)で、納得いくまで録音したみたいです。そう言えば、そもそもパイプ・オルガンをリズム楽器とアンサンブルさせる事自体凄すぎますっ(笑).。
またエンディングのバス・ドラムの何とも言えない、重くも軽くもない絶妙な音も素晴らしいです!


この作品、かなり細かい事にこだわった、沢山のお金もかかったであろう超豪華な作品であることは素人の耳でもすぐわかるほどです。そして音楽的にもPops史上に残る名盤です。このクオリティの作品は、人材や予算や音楽システムがこれだけ変化してしまった今、絶対再現できないと断言できるほど特筆すべき作品だと信じております。。内容は、クラシックあり、ケルト(トラッド)もあり、民族音楽ありの、とにかく練りに練った選曲となっています。是非一度お聞きになってみて下さい。まだ健全だった頃のアメリカ・音楽を感じることもできま~す(^^)。

PS。作詞:作曲しなかったばかりにPaulの裏方的な目で見られがちなだったArtですが、実はS&Gでは対等、いや時にはそれ以上の役割を担っていたことは、その後の二人のアルバムを聴けばわかりますよね~(^^)

『Angel Clare』- Art Garfunkel
『天使の歌声』- アート・ガーファンクル

-1973年9月-


Producer:Art Garfunkel, Roy Halee
Engineer: Roy Halee/Recordist:Mark Friedman/Technical Assistance:Stan Ross
Use of Grace Cathedral:Canon Fenstermaker
Mastering:George Horn
Special Thanks to: Audie Ashworth, Diane Doherty, Cass Eliot, Ron Haffknie,
Michelle Haystrand, Mike Kranze
Photos:Jim Marshall
Art Direction: Ron Coro

<Tracks>
1.Traveling Boy (Roger Nichols/Paul Williams)
2.Down in the Willow Garden (Charlie Monroe/Traditional)
3.I Shall Sing (Van Morrison)
4.Old Man (Randy Newman)
5.Feuilles-Oh/Do Space Men Pass Dead Souls On Their Way To The Moon?
(J. S. Bach/ Linda Grossman/Traditional)
6.All I Know (Jimmy Webb)
7.Mary Was an Only Child (Albert Hammond / Mike Hazelwood / Jorge Milchberg)
8.Woyaya (Sol Amarfio/Osibisa)
9.Barbara Allen (Traditional)
10.Another Lullaby (Jimmy Webb)

<Musicians>
・Drums: Hal Blaine/Jim Gordon
・Guitars:Larry Carlton /Dean Franks/Louie Shelton
・Bass :Joe Osborne
・Keyboards:Larry Knechtel/Michael Omartian
・Strings:Ernie Freeman/Jimmie Haskell/Peter Matz

<Guests>
Jules Broussard:saxophone
Jack Shroer:saxophone
Paul Simon:guitar
J.J. Cale:guitar
Fred Carter:guitar
Jerry Garcia:guitar
Tommy Tedesco:bouzouki, mandolin
Carl Radle:bass
Milt Holland:percussion
Jorge Milchberg:percussion
Stuart Canin:violin
Dorothy Morrison:vocals
St Mary's Choir:vocals
Sally Stevens:vocals
Jackie Ward Singers:vocals

Angel Clare

Sbme Special MKTS.

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Angel Clare/Up \'Til Now

Rajon

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天使の歌声

Sony Music Direct

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Art Garfunkel simply the best

Sony International

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「Wildfire」-マイケル・マーフィー

2006年10月02日 | ♪海外 -男性



Wildfire/ワイルドファイア」-マイケル・マーフィー
by.M. Murphey  L.Cansler/  Produced by Bob Johnston
アルバム「Blue Sky・Night Thunder」-1975年-収録


今回はちょっと趣を変えて70sのヒット曲です

この人は今も現役のアーティスト。今はカントリー界それもカウボーイ・ソングにどっぷりになってしまいましたが、でも元々はもうちょっとPOP寄りの印象だったなぁ(私には(^^;。テキサス出身の彼はNitty Gritty Dirt Bandのヒット曲「コズミック・カウボーイ」の作者としても有名ですね。

今回この曲を取り上げてみたのは、この味わい深い、不思議な魅力のせいなんです(^^)。当時ビルボードのBest3に入った大ヒット曲ですのでこの曲をご存じ方は多いと思います。そんなこの曲をご存じの皆さんには納得して頂けるような気がするのですが、楽曲としては名曲であることは間違いないのですが、でもメロディはひたすら穏やかで淡々と流れます・・・飛び抜けたサビメロでもないし、どこのメロディが良いとかどこが良いと言葉に出来ない不思議な感じの名曲だと感じます。

でもひたすら心に染み渡る名曲なんですよね。
何度、そしていつ聴いても飽きることはありません。
やはり永遠の名曲だと思います(^^)

単に穏やかな名曲は星の数ほどありますが、でもそれとも違う感じ・・・この曲に類する曲って他にはあまり見かけないような気がいたします。そうそう同じ頃のDave Logginsの大ヒット曲「Please come to Boston」は結構同じ雰囲気かな・・・?皆さんどうお感じでしょう・・・???そう言えばメロディと絡む、後ろで鳴っているE.ギター(?)のリフもこの曲の魅力になっているのかもしれません。

このアルバム「Blue Sky ・Night Thunder」は70sの名盤だと思うのですが、意外な事に一度もきちんとリマスター盤とかもリリースされていません。過去に一度、アメリカでおざなりにCD化されたままです。この郷愁を誘う素晴らしいジャケットも案の定ひどい出来でした(^^;。どうしたことでしょう・・・この冷遇ぶり、不思議です。いったいどうなっちゃっているんでしょう・・・?Epicのカタログに対する感覚を疑いますよね~。

Artist: Michael Martin Murphey
"Wildfire"

She comes down from Yellow Mountain
On a dark, flat land she rides
On a pony she named Wildfire
With a whirlwind by her side
On a cold Nebraska night

Oh, they say she died one winter
When there came a killing frost
And the pony she named Wildfire
Busted down its stall
In a blizzard he was lost

She ran calling Wildfire [x3]
By the dark of the moon I planted
But there came an early snow
There's been a hoot-owl howling by my window now
For six nights in a row
She's coming for me, I know
And on Wildfire we're both gonna go

We'll be riding Wildfire [x3]

On Wildfire we're gonna ride
Gonna leave sodbustin' behind
Get these hard times right on out of our minds
Riding Wildfire

ブルー・スカイ・ナイト・サンダー(紙ジャケット仕様)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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Best of Michael Murphy
Collectables

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Ultimate Collection
Hip-O

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あのポルナレフが25年振りのコンサート!!

2006年06月12日 | ♪海外 -男性


フレンチポップスのスーパースター

Michel Pornareff
ミッシェル・ポルナレフ

ある年代の方には強烈で鮮烈な印象があるアーティスト、それがミッシェル・ポルナレフではないでしょうか?文字通り、フランスが生んだ、国民的POP/ROCKスターです。

最近では、TV版「ウォーターボーイズ」で使用されたり、また何度も(今現在も)CMで使用されている彼の名刺代わりともなっているエバーグリーンなPOPソング「シェリーに口づけ」で広く知られたので、意外に若い世代の方でもご存じの方は多いと思います。

70年代初頭の彼の日本でデビュー時のそのセンセーショナルな熱狂振りは、多分往年のビートルズと同じものではなかったかと思います。ちなみにそれを仕掛けたのが当時のEPIC/SONYの高久光雄氏でした。ただその盛り上がった時期というか熱狂が極めて短い期間であった事や、なにより本人のアーティスト活動における様々なトラブルなどがあったため、結果的に次の世代にはその熱狂が伝播する事がありませんでした・・・。

彼はある時期から突然「幻」のように消えてしまいました。

また音源の契約上の問題もあって国内盤が復刻されたのも2000年以降。つまり相当の期間、事実上日本のマーケットからは消えてしまっていて、文字通り「幻のアーティスト」でもありました。でも私の心にはいつも彼のメロディがありました・・・

そんな彼の25年振り!のコンサートがパリで開催されると発表になりました。来年ですが。なぜか渡辺プロのHP(下記リンクご参照)でも告知されています。なぜ渡辺プロなのか?う~んよく分かりません。版権の管理などの管理繋がり?まさか招聘するとか???まぁ理由はともあれ、私にとっては驚喜のニュースです!!もしかしたら日本公演もあるのかもしれません。そうしたらきっと私は正気ではいられないでしょう(笑)。


-引用-
ミッシェル・ポルナレフが2007年3月にBERCY (ベルシー)にて、パリで25年ぶりのコンサートを行う事を発表しました。
ポルナレフのコンサートのポスターがパリ中いたるところに貼りめぐらされ、パリはポルナレフ一色に染まっています。
 会場のBERCY(ベルシー)はパリ最大の屋内競技場で、17,000の客席があります。
- 日 程 -
2007年3月2日(金)/2007年3月3日(土)/2007年3月4日(日)
2007年3月6日(火)/2007年3月7日(水)/2007年3月9日(金)
2007年3月10日(土)/2007年3月11日(日)/2007年3月13日(火)
2007年3月14日(水) 

ナベプロの告知はここ!
クリック

なお最近話題のYouTubeには、これは珍しいポルナレフの昔のプロモビデオもUpされています。ファンで無くとも一度ご覧あれあれ!!お勧めはリリカルでメロディがとても美しいLettre a Franceかな(^^)

ポルナレフ・ベスト
ユニバーサル インターナショナル

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ZE[RE]TOUR 2007~愛の凱旋コンサート at パリ・ベルシー~ [DVD]

VAP,INC(VAP)(D)

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ミッシェル・ポルナレフ・ベスト・セレクション
USMジャパン

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シェリーに口づけ~ベスト
ミッシェル・ポルナレフ

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Michel Polnareff
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「Cry」-James Blunt

2006年04月26日 | ♪海外 -男性


「Cry」-James Blunt
composed by.James Blunt

アルバム「back to bedlam」(2005年)9曲目

出逢って数秒で恋に落ちた・・・

いや私の恋愛の事ではなく、このJames Bluntの音楽との出逢いの事です(笑)。

私は今のチャートモノ(数が多く出ているもの)にはロクなものが無いのと信じているので、だから意識的に"ヒット物"は避ける基準にしているので、このCDがどんなものか数日前まで全く知りませんでした(^^;。それに、ジャケットは何度も見かけたけど、センスがイマイチと感じて(輸入盤は更に)、そういう意味でもずっと無視しておりました。でも、この前、某CDショップの試聴機にあったのでついでに聴いてみたと言うわけです・・・。そして・・・

出逢って数秒で恋に落ちました・・

いやぁ~一曲目(「High」)の歌に入っての4小節程度ではもうノックアウトでしたワ。どんどん曲を送って行っても全然「捨て曲」がないし、本当に完成度が高いアルバムです。一発でイギリスの人だとわかる音ですが、録音はロスだったのが意外でした(笑)。この感覚、エルトン・ジョンの持つ音世界とかなり通じるものを感じます。天才を感じました。で、ネットでこの人を検索してまたまたビックリ!全米チャートまで制していたんですね・・・。今来日公演中だし、今度の金曜日はTV出演らしい・・・。

私のようにン十年も音楽を聴き続けていると、残念なことに心から素晴らしいと思える若いミュージシャンに出逢う事はどんどん少なくなって来てしまいます。昔に比べてアーティストのレベルは確実に落ちているし、メディア・ミックッスの戦略で"とりあえず売れている人"が大半と言えるでしょう。でも彼はちょっと違う。久しぶりの、本物のホープだと思いました。

ただ、正直「F○○king」なんていうとんでもない言葉を歌詞に乗せたり、また歌詞の意味(真意)が良く理解できなかったりして、詞の世界からは、彼は今後どういう事になる人なのか正直不安もあります。歌詞世界的には、天才なのか、もしかしてまだまだ粗いだけなのか・・・???(はたまた、私の理解が足りないのか・・・?)

そう言えば、その昔、例えば、ギルバート・オサリバンの登場の時も音楽的にはセンセーショナルで期待の星だったように、結構一発とてつもなく完成度が高いアルバムを出してそのまましぼんでしまったアーティストを随分見てきました。

アーティストは、一枚目の完成度が高いほど2枚目が難しい・・・
2枚目がうまくいけば3枚目まではひとまず大丈夫。
でも4枚目以降は、それまでの「自叙伝的な作風」、つまり
それまでの自分の中のストックだけではもう音楽は創作できないもの・・・

枚数を重ねるごとにどんどん「創作」の真価が問われるフェーズに突入・・・といいうのが、彼のような音楽タイプのアーティストの、オーソドックスな流れと言えます。彼は、既に「元軍人」というキャッチーなプロフィールで、オリジナルの2枚目リリースを前に、緊急ライブアルバムやDVDが発売されてしまいました。買っちゃたけど(笑)。つまりそういう形で「James Blunt」に対する大量の「消費」が始まっているようです。

そんな世間のどん欲な消費にどれだけ抗い、自分を消費の対象から上手く逃れるかもしくは世間の注目をどれだけ上手く利用できるかで、今の時代の「アーティスト」としての生き残りが出来るのだと思います。そんな事も含めて今後ともがんばって欲しい新人アーティストです。


ライブCD+DVD(PV&Making/etc)
これも即買っちゃったぁ(笑)。

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「I Love Lucy(アイ・ラブ・ルーシー)」-Michael Franks-

2006年04月11日 | ♪海外 -男性


「I Love Lucy(アイ・ラブ・ルーシー)」-Michael Franks
Composed by.Michael Franks

アルバム「Dragonfly Summer」1993収録

あの伝説のコメディ番組「ルーシー・ショー」のLucyの事です。
私は異常なほどこの番組が好きでした(笑)。

意外にもこのアルバムでマイケル・フランクスが
「I Love Lucy(アイ・ラブ・ルーシー)」
と歌っています。
なんだか聴いている方も
ゆったり、シ・ア・ワ・セな気分(^^)

丁度今、NHK BS-2で毎週放送されているのをご存じですか?
↓クリック↓

これを見ると、あのドリフターズで見たコントがあったりして、
「あぁ、そっか、ドリフターズもこれをお手本にしていたんだぁ」
という発見が結構あります。
白黒時代ですが、見始めるとすぐに「色」なんて全然関係なくなって

大笑いです

ご存じない方は是非ご覧下さ~い!
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「Vincent(Starry,starry night)」-Don McLean

2006年03月12日 | ♪海外 -男性


「Vincent(Starry,starry night)」-Don Mclean
(「ヴィンセント」-ドン・マクリーン)
~2枚組ライブ・アルバム「Starry Starry Night」~ 2001年より


昨日のPerry Comoが歌った歴史に残る名曲
「And  I love you so(アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー)」
のオリジナルはこの
Don McLean(ドン・マクリーン)
でしたね(^^)。

若い方には、マドンナがカバーした「American Pie(アメリカン・パイ)」の元歌の人と言うことで、ご存じの方が多いかもしれません。またちょっと音楽にお詳しいかたは、あのロバータ・フラックの名曲「やさしく歌って(Killing me softly with his song)」の"He"が彼を指していた事もご存じだと思います。ちなみにこの曲、今やネスカフェのCM曲/テーマ曲みたいになってしまっていて、この曲が大好きな私はちょっと複雑な気持ちです・・(^^;(そうそう、日本版はあの渡辺美里さんなんかもカバーしてましたね(^^;)。

この曲、「ヴィンセント」は彼の1971年11月の全米No.1の大ヒット曲「アメリカン・パイ」に続く、1972年3月のビルボード12位のヒット曲でした。でもドン・マクリーンというと今や「アメリカン・パイ」だけしか掛けてくれない日本のラジオ局からは、まず耳にすることのない曲です。本当に残念・・・。でも私的には、この曲が一番好き。「アメリカン・パイ」のようなセンセーショナルな曲ではなくて、本当にしみじみした名曲だと言えます。

そうそう、近年ではあの「アリー・myラブ 」でのヴォンダ・シェパードのカバーで有名になったみたいで、他にはジョシュ・グローバンもカバーしていますね。なので曲名は知らなくとも、意外とこの曲をご存じの方は多いのかもしれません・・・。

この曲は、あの大画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに捧げた歌です。晩年は精神を病んでしまった事でも有名なあの大画家ですね。ゴッホの作に「Starry night/星月夜」という名画がありますので、これからインスパイアされた事は間違いないと思います。下記の歌詞を読むとわかりますが、そんな不遇時代の?ゴッホの心境を思いやり、いたわる歌詞を聴くと心が締め付けられるようです・・・。ピンクのフレーズにご注目下さい・・・。


「Vincent(Starry,starry night)」-Don Mclean
Starry, starry night.
Paint your palette blue and grey,
Look out on a summer's day,
With eyes that know the darkness in my soul.
Shadows on the hills,
Sketch the trees and the daffodils,
Catch the breeze and the winter chills,
In colors on the snowy linen land.

Now I understand what you tried to say to me,
How you suffered for your sanity,
How you tried to set them free.
They would not listen, they did not know how.
Perhaps they'll listen now
.

Starry, starry night.
Flaming flowers that brightly blaze,
Swirling clouds in violet haze,
Reflect in Vincent's eyes of china blue.
Colors changing hue, morning field of amber grain,
Weathered faces lined in pain,
Are soothed beneath the artist's loving hand.

Now I understand what you tried to say to me,
How you suffered for your sanity,
How you tried to set them free.
They would not listen, they did not know how.
Perhaps they'll listen now.

For they could not love you,
But still your love was true.
And when no hope was left in sight
On that starry, starry night,
You took your life, as lovers often do.
But I could have told you, Vincent,
This world was never meant for one
As beautiful as you.

Starry, starry night.
Portraits hung in empty halls,
Frameless head on nameless walls,
With eyes that watch the world and can't forget.
Like the strangers that you've met,
The ragged men in the ragged clothes,
The silver thorn of bloody rose,
Lie crushed and broken on the virgin snow.

Now I think I know what you tried to say to me,
How you suffered for your sanity,
How you tried to set them free.
They would not listen, they're not listening still.
Perhaps they never will...

この2枚組ライブアルバムの最後の最後、7分近くわたって歌われるこの曲、
本当の
永遠の名曲
です・・・


約35年前のDon McLean

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「Aubrey(オーブレー)」-Perry Como-

2006年03月11日 | ♪海外 -男性


「Aubrey(オーブレー)」-Perry Como-
Composed by David Gates

アルバム「And I Love You So」-1973年-より(当時61歳)
(Produced by Chet Atkins)

Perry  Como~"Mister C."~-1912-2001- 享年89歳

脳の髄まで溶けてしまうような(^^;、素晴らしい声です
なんて穏やかで、温かくて、そして誠実な声でしょう!

人の声の魅力について、このPerry Comoを通じて書こうとしていた矢先、私が購読しているSonyのCD通販の冊子「The CD Club」の最新号で素晴らしい言葉を見つけました。私の言いたかった事を言われてしまいました(笑)。ちょっとだけ引用させて頂きます。

河邑厚徳さん(NHK放送総局エグゼクティブ・プロデューサー)
「声には人の誠があらわれる。
僕は、最近のこの国にあふれる声に真実味を感じない。
言葉は多いが、心に響かない。
(略)
しかし、僕は声にこそ人の本質があらわれると実感している。
外国の名画を吹き替えで見たりすると、
俳優が別人に見えてしまうのは僕だけではないだろう。
声は人間の存在感の源なのだ

正にそうだと思います!

音楽で言えば、同じ楽曲でも歌う人が違うと全く別の曲になって聞こえるのも、同じ理由だと思います。そこが人の声の魅力であり、だからこそ名曲のカバーが歌手の数だけ存在し得るのだと思います。

Perry Como(ペリー・コモ)
敬愛の念とともにMister C."と呼ばれていました。
-1912-2001- 享年89歳。


声から人柄が偲ばれるとおり本当に誠実な人だったそうです。元々は床屋さん。そこからシンガーになり、多くのヒット曲を放ちました。ちなみに近年のナイキのCMであの「ママはマンボがお好き」使われていたのを思いだしました(^^)。彼はショービズ大国アメリカでも大変珍しく、生涯一レコード会社(RCA)の専属でした。売れてくると多額の契約金と有利な条件を求めてレーベルを渡り歩く事が多い(いや殆どかな?)のこの国では大変希有な存在です。またマフィアとの関わりを嫌って、マフィアが暗躍するラスベガスのショーには一度も出演しなかったそうです。そんなところからも人柄が偲ばれますね。

また多くの子供達と孫にも恵まれたファミリーな生き方、そのユーモアなセンスとか、この方の誹謗を聞いたことがないくらい多くの方に愛された人でした。私も大好きだし、人として尊敬できる方です。できればこんな人や歳の重ね方をしたいってもんです(^^)

この「Aubrey(オーブレー)」はあの「IF」「Guitar Man」等の大ヒットで有名なBreadのヒット曲ですね。私の人生の師と仰ぐあのDavid Gatesの作品です。Breadの曲の中でも一、二を争う大好きな曲!。ちなみにDavidによるとこの曲は「ローマの休日」オードリー・ヘプバーンにインスパイアで作られた曲のようです(^^)

声の話に戻りますが、Perry Comoの歌声は、特に声を張り上げるわけでもなく、声量や声域を強調するタイプではありません。なのにに今日も多くの人々に愛されています。

最近の日本のシンガーは、声が高いのが自慢だとか、大きな声だとか、妙な英語崩れの歌詞で何語だか聞き取りにくい歌を歌う"シンガー"が蔓延しています。それはそれで素晴らしい人もいますが、でもなんだか"とんがって"たり"とげとげしかったり"するだけの人や、いったい何を伝えたいのかわからない人も少なくありませんよね。また、"あなたは、パワーだけで、唄を押しつけるの・・・???"みたいな、ちょっと勘違い系の?唄/声が多いと感じるのは私だけでしょうか・・・・?更に、声から人格や品格が感じられる人が殆ど思い当たりません・・・。ついでに言えば、外国では、肌を露出する度合いが大きい女性シンガーをDiva(ディーバ)と呼ぶらしいですし←大ウソ(笑)。でも、そんな時代に、このPerryの声を聞くと、本当の唄ってテクニック以前のもの=声、そしてそれの大元である「人格」、が一番大切なんだと教えてくれているようです。

PerryComoの歌声には、
「唄」の原点があります。

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「Le Cose Da Difendere」- NEK-

2006年02月26日 | ♪海外 -男性


「Le Cose Da Difendere」- NEK- 
2002年 Warner Music Italy

今日は、トリノ五輪フィギュアスケート
荒川静香選手
金メダル記念
イタリア物
です(^^)←こじつけかっ?(笑)

嗚呼、イタリア・・・

思えば、私はイタリア音楽を1960年代の"サンレモ音楽祭"時代から聴いてきたように思います(←モチ、幼い頃ですよ~(^^;)。決定的にハマったのは70年代に(I) POOH/(イ・)プーに出会ってからですね。POOHを知って、"欧米以外にもこんなにレベルの高いポピュラー音楽がある事”を知って衝撃を受けましたその後、今のインターネットやネット通販時代と違って、なかなかイタリアの音楽情報を入手することは困難でしたが、折々にイタリア物に気をつけてその音楽を聴いてきました。

そして、特に90年代以降、アメリカの音楽が大きく変質して行く中、私はアメリカ音楽から一気に離れて、逆にイタリアを含むヨーロッパ圏の音楽の密度の高さにどんどん傾倒していきました。そんな中出会ったのが、イタリアのラウラ・パウジーニや(アカペラの)ネリ・ペル・カーゾ、そしてこのNEK(ネック)だったりしたのです(^^)

NEK(ネック)は1972年生まれなので今年34歳かな?彼の音楽は、例えがとても分かりやすいです(^^)。つまり彼が憧れている、あのポリスでありスティングです。なのでポリススティングがお好きな方は是非一度チェックして見て下さい(特に初期のアルバム)。声からしてStingですから・・・(^^)。でも彼の音楽は、単なるポリススティングへの憧憬だけにとどまっているわけではありません。より洗練された、上質なPOP要素もふんだんに詰まっています。それらは、シングル曲とかのリード曲だけ聴くとわかりませんが、アルバムなどを、通していろんな曲を聴くと良くわかります。(それから、彼の声には独特の哀愁感があります)

それは彼がイタリアWarnerのアーティストという事が大きいのかもしれません。つまりメジャーの一番のメリットである洗練されたプロダクションが音の隅々に施されています。それらは、最近日本で主流となっている、インディー系上がりの音楽なんかが持つ薄い音とは次元が違うと言えます。優秀な人達/スタッフの密度の高さを感じます。彼のアルバムは、本国イタリア語の他にスペイン語バージョンもリリースされ、またアメリカでも出ています。それと制作はイギリスで行われたりと、ワールドワイドな活躍をしています。

今の日本は、音楽さえも"日本が、まるでアメリカの一属州かのように"アメリカ中心の話題ばかり・・・。なのでイタリアの彼のアルバムは国内盤さえもリリースされなくなってしましました・・・。でも良質な音楽を探しておられる方は要チェックのアーティストですよ(^^)


関連リンクです~クリックしてみて下さい

<< NEK公式サイト(伊語or英語) >>
ビデオ試聴可能です。そのレベルの高さに驚いて下さい(笑)。
→AUDIO/VIDEOページへ行きVIDEOをクリック!

<< Amazon(日本)でも試聴が出来ます >>

<< イタリアのWarnerの公式サイト(試聴可能) >>
Warner Music Italy-NEK-イタリア語(でも何となく分かりますよ)

2/27追記
な、なんとオリンピックのパフォーマンス、
2/20はこの
NEKだったそうです!

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「If Heaven」-Andy Griggs

2006年02月20日 | ♪海外 -男性


「If  Heaven」-Andy Griggs
Composed by.Gretchen Peters
ALBUM「This I Gotta See」-2004年より-10曲目

肉親の死を扱った歌は心に迫るもの・・・

この曲を初めて聴いたのは、春だというのにまだ氷点下の厳しい寒さの中・・・。旅先のバンフ(カナダ)のホテルの一室であった。真夜中にふと目覚めてちょっと寝付かれず、日本から持って行った通勤用の小さなラジオをつけた・・・。深夜2-3時頃だったように思う。その時、現地のFM局から流れてきたのがこのバラード曲「If  Heaven」だった。

比較的聞き取りやすい歌詞だったせいか、なにげに歌詞が耳に入ってきた。

「If  Heaven」-Andy Griggs
Composed by.Gretchen Peters(ASCAP)
ALBUM「This I Gotta See」-2004年より-10曲目

If heaven was an Hour, it would be twilight
When the fireflies start their dancin' on the lawn
And supper's on the stove, and mama's laughin'
And everybody’s working day is done

If heaven was a town, it would be my town
Oh - on a summer day in 1985
And everything I wanted was out there waitin'
And everyone I loved was still alive

(Chorus)
Don’t cry a tear for me now, baby
There comes a time we all must say goodbye
And if that’s what heaven's made of
You know I, I ain’t afraid to die

If heaven was a pie, it would be cherry
So cool and sweet, and heavy on the tongue
And just one bite would satisfy your hunger
And there’d always be enough for everyone

If heaven was a train, it sure would be a fast one
That could take this weary traveler 'round the bend
If heaven was a tear, it'd be my last one
And you’d be in my arms again

(Chorus)
Don’t cry a tear for me now, baby
There comes a time we all must say goodbye
And if that’s what heaven's made of
You know I, I ain’t afraid to die

Yea, if that’s what heaven's made of
You know I, I ain’t afraid to die.


彼の切ないコメント(アルバムより)
"As always,I dedicate my music to my late brother,Mason Griggs.You're still tattooed in my heart and you're still the biggest impact on my life."If heaven were a tear,it'd be my last one and you'd be in my arms again".I love you Mason. "

ストレートな「人の生死」を唄った歌詞だった・・・。何だかとても感動した。バンクーバーに戻った日、Virginで早速このアルバムを探して購入した。そのアルバムのクレジットで、彼の兄(弟?)の死を歌ったものであることを知った。その後この曲のプロモビデオをネットで見て、その感動的な映像に涙が出ました・・・。

彼についてはこれとあと1枚デビュー・アルバム以外は詳しくは知りませんが、1999年デビューの、いわゆるカントリー系のニューカマー的な存在なんだと思います。このアルバムは、全体的には、若手の現代のオーソドックスなカントリー・アルバムと言えると思います。野性味を感じさせます。またそのルックスの良さも含めて女性ファン層も巻き込んで、今後に大いに期待できるアーティストだと思います。

ただ、「カントリー」ジャンルの王道的な公式に沿って制作された内容なので、そういうジャンルが好きな方にはお勧めですが、今の日本ではどの程度受け入れられるかは(アルバムの内容以前に)ちと疑問・・・(^^;。それと、この「If Heaven」楽曲のような、どちらかというと言うと「シンガーソングライター」的な内容のアルバムを期待したムキには、アルバム自体はちょっと違和感があるかもしれません・・・。でも何れにしても、この「If Heaven」は名曲です。ジャンルに関わらず、自信を持って全ての音楽ファンにお勧めです(^^)。

私はこれで泣きました(^^;

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