日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

フジバカマ?

2020-09-20 07:00:00 | 植物

数日前は山上憶良の歌の「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」の中で、朝貌(桔梗)を取り上げたが、今回は「フジバカマ」について。

これがややこしくて、いまだにはっきりと分からない。

 

「フジバカマ」の特徴は、

① 8月から9月にかけて花を咲かせる。

② 葉は3裂するが、特に下部の葉は分裂しないことも多い。

③ 葉はやや硬くて光沢があり、対生し、短くても明らかな葉柄がある。

④ 草丈は1mほどで、茎は、円柱状で無毛で、硬く真っ直ぐに直立している。

⑤ 花の色は淡く白に近いグレ-ピンク(灰桃色)。

 

「フジバカマ」はキク科ヒヨドリバナ属なので、同属の花にはヒヨドリバナ、サワヒヨドリ、ヨツバヒヨドリ、マルバヒヨドリ、ハマサワヒヨドリなどたくさんある。

これらの花のほとんどが似ているものだからややこしい。

葉の形や大きさ、付き方、光沢があるかないか、などで区別するしかない。

 

例えば、

「サワヒヨドリ」

葉は無柄で対生、ときに1ヶ所から3枚づつ出て、合わせて6枚の対生、または輪生し、長さ6〜12cm、幅1〜2cmの披針形で、3裂することもある

 

「ヒヨドリバナ」

葉がやや厚く、対生して長さ0.3〜1cmの柄があり表面に光沢がある

 

 

野生種のフジバカマはほとんど絶滅しているようで、もう出会えないと思うが、園芸品種は多く出回っている。

野生種と園芸品種も花の色などが少し違うようだ。

そこで、撮った写真をいくつか。

 

 

 

 

葉が対生、3裂、光沢あり、花の色がピンクなので園芸品種の「フジバカマ」に違いない。

 

 

葉は対生しているが3裂していなく、葉柄がない。

これは?

「サワヒヨドリ」だと思う。

それにしても葉の付き方が違うような気がするが・・・

サワヒヨドリは葉が3裂することもある となっているので、3裂していないものなのかも。

 

 

 

葉は対生し、光沢もなく、3裂しているが、葉柄がない。

結局何だか分からなかった。

 

 

 

山で見つけた、これは「ヒヨドリバナ」だと思う。

 

 

以前、いつも車で通る道のガードレールの向こうの藪の中に「フジバカマ」に似た花があったのを見つけた。

ところが数日後に行ったら、道路がきれいに除草されていた。

それだけでなく、フクロナデシコなどもあったのに、すごくガッカリしたことがあった。

こういった花は残しておきたいと思う。

 

 

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南アフリカ ケープタウンの旅 3日目

2020-09-19 07:00:00 | 海外旅行

3日目の予定はワイナリーの見学とサファリ観光になっていた。

先にケープタウンから車で30分ほど南に行ったところにある「グルートコンスタンシア」ワイナリーで見学と試飲をした。

このワイナリーは南アフリカ最古のワイナリーで、現在では最も小さいワイナリーとしても有名らしい。

試飲は5種類で、赤、白、デザートワインなど。

ナポレオンも愛飲したといわれるデザートワインは、マスカットフレーバーだった。

ワイン好きの人には良かったかもしれない。

南アフリカはワインの輸出にも力を入れていて、最近ではアジアにも販路を拡大しているらしい。

 

 

 

 

ワイナリーのぶどう畑はきれいに整備されていて通路側にはバラが並んで植えられていた。

バラが植えられている理由は、アブラムシはぶどうよりも先にバラに付くからすぐに分かるということで、日本人が考案した方法だということだった。

 

次はサファリ観光。

高速道路を2時間走り、「アキーラ私営保護区」に動物を見に行った。

ここには大型野生動物のビッグ5(ライオン、ゾウ、サイ、ヒョウ、バッファロー)が生息しているらしく、バスからオープントップの4WDに乗り換え、2時間半あまりブッシュを走り、動物を探して回る。

「ゲームドライブ」というらしい。

 

 

回りはブッシュと泥の水たまり、このような場所4WDでをずっと走り回った。

走り出してすぐ、水たまりの中にカバが数頭いた。

ドライバー兼ガイドさんは英語で説明してくれた。

分かりやすいようにゆっくりと話してくれたが、車の音が大きくてあまり聞き取れなかった。

それでも走り回っている内に、遠くの方にサイ、ゾウなどが見られた。

 

 

 

 

 

 

ライオンだけは別の地域にいるらしく、フェンスがしてあり、鍵を開けて入って行った。

やはり危険なのかな?

数頭いたが寝ていた。

雨も降っていたからか思ったように動物も出てこなかったようで、何もいない場所をずっと走り続けていた時間の方が長かった。

テレビなどでアフリカのサファリなどの画面を見るが、そのイメージがあったので、ちょっと違ったかな? などと思った。

 

 

3日目の予定を終え、明日は帰国の日になった。

このツアーは6日間の日程だったが、往復の飛行機で3日かかってしまうので、実際には3日間しか観光できなかった。

それでも見どころはすべて回ったと思う。

 

実はこのツアーの参加は今年1月末、その頃は香港で民主化のデモもあり、香港経由は心配だったが、そこはどうにか無事だった。

それよりも戻ってすぐ、2月になって新型コロナのために香港空港が閉鎖されたとニュースが流れた。

間一髪で難を免れたのはラッキーだった。

 

 

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南アフリカ ケープタウンの旅 2日目

2020-09-18 12:00:00 | 海外旅行

2日目はケープタウンから70km南のケープ半島の突端にある喜望峰へ向かった。

テーブルマウンテンを背にして、大西洋沿いの湾岸線をずっと走った。

この道は世界でも有数の絶景のドライブコースだとか。

 

[豪邸が建ち並ぶ地域]

 

[海沿いの道路]

岩の上にはオットセイも見られた。

 

子どもの頃、喜望峰はポルトガル人のバスコ・ダ・ガマが発見したと教えられたが、実際には同じポルトガル人のバルトロメウ・ディアスがバスコ・ダ・ガマよりも10年ほど先に到達していて、ガマはヨーロッパからアフリカ南岸を経てインド航路を開拓したということだった。

この辺りのことはまだ確証がなくいろいろな説がある。

ディアスは発見しただけで上陸していないとか、もっと昔、紀元前にフェニキア人が探検したという文献があるとか。

また、地図を見れば分かるように、アフリカ大陸の最南端は喜望峰ではなく、アガラス岬(Cape Agulhas)で、喜望峰は最南西端となっている。

 

 

喜望峰に行く手前は、フィンボス (Fynbos) という帯状に分布する自然の灌木植生地域になっていて、その中を車で走ると、ものすごく広大なことが分かった。

もともとフィンボスとは細い灌木の意味で、ここではそれらが100kmから200kmくらいの幅で群生している。

一面緑に見えるが良く見るとピンクや黄色い花が咲いていた。

ピンクはエリカのようだった。

エリカも南アフリカの花で、植物園にはたくさんの種類があった。

群生の中には9,000種の植物があり、固有種は5,000種もあるらしい。

もちろん自然保護区になっている。

ガイドさんは目が良く、その中にいる野生動物を見つけてくれた。

 

茂みの中に動物がいたり、道路にはバブーン(ヒヒ)が現われたりした。

 

 

フィンボスの中をずっと走り、着いたところが喜望峰の入り口。

この時は喜望峰という看板を通り過ぎて約2kmほと離れた先にあるケープポイントに行った。

ここには今では使用されていない、かつての灯台が展望台として残されていた。

この灯台のある高台はから喜望峰を見下ろす最高のビューポイントなのだとか。

実際にポスターなどの写真はここから撮ったものが多く使われていた。

 

手前まではケーブルカーがあったが、ここからは階段を登った。

 

階段を上がり、灯台までたどり着いたところは喜望峰がよく見える展望台になっていた。

 

 

中央の岬が喜望峰。

何だか意外だった。

もっとスケールの大きいものを想像していたから。

 

 

また来た道を少し戻って喜望峰の真下に向かって行った。

そこには何もなくシンプルな看板と碑があっただけ。

 

[喜望峰]

何もない断崖だけだった。

 

[看板の前で写真撮影]

とにかく風が強かった。

 

アフリカ最南端の喜望峰とバスコ・ダ・ガマはいつもセットになっているようだけど、その陰には本当の最南端のアグラス岬と、バスコ・ダ・ガマより先に喜望峰を発見したバルトロメウ・ディアスがいる。

その存在はどうして日の目を見ないのだろうか? その違いは何だろうか?

などとくだらないことを考えてしまった。

 

期待していただけに、少しガッカリした喜望峰を後にして次はペンギンコロニーを見に行った。

喜望峰とペンギンコロニーはケープタウンでのオプショナルツアーで人気があるらしく、現地ツアーも多く組まれているようだった。

 

喜望峰からケープ半島を回った東側、フォールス湾に面した古い街、サイモンズ・タウンにあるボルダーズビーチは世界で唯一、目の前でケープペンギンを見ることができる場所。

駐車場から出店が並んでいる通路を歩き、入場門から木道を歩いていたら2,3匹のペンギンが見えたので、夢中でシャッターを切った。

何てことはない、その先には数え切れないほどのペンギンがいた。

胸のラインが1本で細く、同時に顔の白い部分が多いのがケープペンギンの特徴だと説明があった。

 

 

 

 

 

動物好きの人にはたまらない場所だろうなって思った。

 

ここに入る前に数軒の土産物屋が並んでいた。

南アフリカはルイボスティーが名産らしく、たくさん売っていた。

ノンカフェインのルイボスティーは、南アフリカでしか採れないお茶なのだってこと、知らなかった。

そういえば車で走っているときに広い茶畑のようなものが見えた。

あれがルイボスティーの茶畑だったのだと、それにレストランでの飲み物に必ずルイボスティーがあったなどと、後になって分かった。

ガイドさんがあまりにも自慢するので、ガイドさんの顔を立ててお土産に買って来た。

 

ペンギンを見た後はケープタウンに戻り、ウォーターフロントに行った。

ウォーターフロントはケープタウンの巨大ショッピングモール。

ショッピングモールでも一つの街のようになっていて、広大な敷地の中にはホテル、レジャー施設、水族館、美術館なども併設していた。

ここは治安が良いらしく、自由に歩いても良かった。

ほとんど日本のショッピングモールと変わらなく賑わっていて、普通にレストランにも入ることができた。

でも、ここを利用するのはどのような人なのかと思ってしまった。

何となく貧富の差を感じていたから。

 

 

[ショッピングモールのエントランス]

 

[エントランス前のモニュメント]

 

これで2日目の予定はすべて終了した。
 
ホテルに戻る途中でカラフルな住宅が並んだ地区が車窓から見えた。
 
ここは高台にある「ボカープ地区」。
かつて東南アジアやインド、アフリカなどから労働者として連れてこられた人の子孫たちが暮らしている、複雑な歴史を抱えている地区で、今ではマレー文化の中心地となっている。
そしてほとんどの住民がイスラム教徒なので、パステルグリーンに塗られたモスクもある、とガイドさんから説明があった。
 
もともと白塗りの家だったが、奴隷解放時に住民たちが「自由の象徴」としてカラフルに塗ったらしく、色によって住んでいる人の職業が分かるらしい。
 
2019年9月、イギリスのヘンリー王子とメーガン妃がここを訪問したことがニュースになっていたことを思い出した。
 
 
 
[南アフリカらしく塗装された家]
 
 
 
 
 
 

ホテルからもほど近いこの場所を見に行きたかったが、外出は絶対に禁止だったので残念だった。

 

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南アフリカ ケープタウンの旅 1日目

2020-09-17 07:00:00 | 海外旅行

南アフリカでヨハネスブルグに続く第二の都市「ケープタウン」は世界で最も美しい街の一つとされている。

議会が置かれる立法の首都でもあり、街の南には象徴であるテーブルマウンテンがそびえていて、自然豊かなみどころがたくさんある街。

テーブルマウンテンの麓には世界で唯一の世界遺産の中にある植物園もある。

なかなか行く機会がなかったが、この植物園に行くツアーを見つけたので参加してみた。

 

 

香港経由で飛行時間18時間弱、ケープタウン空港に着いた。

 

[空港にあったモニュメント]

 

空港にはバスが待っていてすぐに乗り込んで、テーブルマウンテン観光に行く予定だったが、山の頂上の天気が悪いため登頂を断念し、街を見渡せるスポットまで

登ることにした。

テーブルマウンテンはテーブルのように平らな頂上が印象的な高さ1,086mの山。

頂上へはケーブルカーで行くことができる。

このケーブルカーは360度回りながら上る変わったケーブルカーだし、山頂に行けば珍しい植物を見られると期待していたが、天気が悪かったらどうしようもない。

ケープタウンに滞在中に登れる日があったらその日の予定を変更してでもテーブルマウンテンに登ることにしてくれたが、結局最後の日まで天気は回復せず、山の頂上にはいつも雲がかかっていた。

 

[テーブルマウンテン中腹からみたケープタウンの街]

 

[車窓から]

左がテーブルマウンテン・右がライオンズ・ヘッド。

帰国する日、空港に向かうバスの中でやっと晴れて頂上が見えた時に撮ったテーブルマウンテン。

 

テーブルマウンテンを諦め、「カーステンボッシュ植物園」に向かった。

この植物園で見たかったのがキングプロテア(キングプロテアの過去記事はこちら

 

ここは市街地からほど近く、テーブルマウンテンの東側斜面に広がる広大な植物園で、南アフリカの固有種を豊富に集めた、世界で唯一、世界遺産の中にある植物園となっている。

 

[植物園エントランス]

 

園内はきれいに整備されている。

 

時期が少し外れていたようだが、まだまだたくさんの花が見られた。

一番多かったのがやはりキングプロテア類とアガパンサス。

 

[キングプロテア]

 

[アガパンサス]

 

その他名前の分からない花があちこちに咲いていた。

ガイドさんが花の名前を教えてくれたが覚えきれなかった。

 

 

 

 

[カランコエのような花]

 

 

自分としてはこの植物園で一番見たかったキングプロテアを見ることができて嬉しかった。

こんなにも種類があるのかと思うほど、咲いているもの、まだ早いもの、既に咲き終えたものなどたくさんあったので、十分満足した。

 

[植物園の中にあったネルソン・マンデラ大統領の像]

よく似ていた。

ここに来る前に寄ったテーブルマウンテンからはマンデラ大統領が投獄されたロベン島も見えた。

 

 

植物園で散策を終えたらテーブルマウンテンに登れない代わりにダチョウファームに案内してくれた。

そこではダチョウに餌をやったり、馬のように上に乗ったり、卵の上に乗ったりする体験もした。

またダチョウの博物館のようなものもあり、係員がダチョウについて色々と説明してくれた。

ダチョウの目玉は60gあるのに脳は40gしかなく、物覚えが悪いとか。

 

 

 

手のひらに餌を載せて食べさせるのだけど、くちばしでつつくから痛かった。

 

卵の上に乗っても割れないと言われ、体験してみた。

 

 

ダチョウファームにあった大きな木には「ハタオリドリ」の巣がたくさんぶら下がっていた。

 

ケープタウン1日目は終わった。

この後はホテルに戻った。

街の中を車で走っているだけでこの国の事情が分かる場面が多くあった。

豪邸が並んだ地域、路上生活者が多くいる地域、仕事を求めて並んでいる人など、まだまだ差があるのが見て分かった。

ホテルは街の中心にあり、普通の都会と同じような感じだったが、危険だから絶対に外には出ないようにと言われた。

快適なホテルだったが、コンセントが壊れていて携帯電話の充電ができなかったことだけが残念だった。

 

 

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喜安屋

2020-09-16 07:00:00 | 温泉・宿

今年になってから新型コロナのために外出を自粛していたので、旅行も遠慮していた。

緊急事態が解除された時、すぐに思い浮かんだのが大分県の温泉で、今年になって初めての温泉旅行だった。

 

大分県九重町にある筋湯温泉は湧蓋山の麓にあり、打たせ湯で有名な温泉地。

この辺りにはあちこちに温泉があり良く行くが、特に筋湯温泉にはいわゆる「評判の良い宿」が多くある。

その中にある「喜安屋」に泊まってみた。

 

雨の日だったが、少し離れた駐車場まで傘を持ってきて出迎えてくれた。

敷地が広いらしく、駐車場から玄関までのアプローチも手入れの行き届いた森の中を歩いているように自然がいっぱいだった。

 

 

 

玄関を入ると古民家風で囲炉裏があり、土産物なども少し置いてあるスペースもあったが、全体に落ち着いた感じになっていた。

 

 

フロント棟の奥から部屋に向かった。

 

 

部屋に向かう通路もフロント棟と同じく黒塗りで落ち着いていた。

中庭も良く手入れがされていて、梅雨の時期だったので緑の中のアジサイが可愛く咲いていた。

 

10室だけの宿だが、部屋はすべて離れになっていて、各部屋にそれぞれに趣向を凝らした露天風呂があるらしく、通された部屋は「虹」で広い部屋に石風呂がついていた。

源泉掛け流しのお風呂だった。

 

 

各部屋のお風呂の他にも浴室棟があり、お湯が豊富らしく、男女別大浴場や家族風呂など大小さまざまなお風呂があった。

大浴場も他の人と会うこともなく、のんびりとお風呂に入れた。

 

お待ちかねの食事は食事処があり、完全個室となっていた。

料理は地元の食材を使った和風の創作料理「山里料理」となっていたが、手の込んだ料理で、味も良く器にも工夫がされていた。

 

 

[夕食の一部]

 

 

スタッフ全員が親切、丁寧で気持ちの良い接客をしてくれ、再訪したい宿となった。

 

 

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