JR東日本は会員向けに年3回、不定期にお得な切符「大人の休日倶楽部パス」を発行している。
これは東日本版だと決まった期間内の連続する4日間が東日本の電車に乗り放題となっている。
北海道版だと5日間、東日本・北海道の電車が乗り放題になる。
このお得な制度を毎年3回必ず使わせてもらっている。
だから東北地方は結構あちこち回った。
実際に行くことも楽しみだが、プランを立てるのも楽しみになっている。
ある年の9月にこのパスがあった時のこと。
3泊4日の予定で青森・秋田を回った。
大人の休日倶楽部パス1日目。
東京から七戸十和田まで新幹線を使い、そこからレンタカーを利用して十和田湖へ向かった。
その手前の奥入瀬渓流の石ヶ戸~銚子大滝までの間を見どころがあると歩いたり、車で移動したりした。
この辺りは最初は穏やかな流れだが、大きな岩が並び川幅が狭くなってくるにつれ豪快な流れに変わってきた。
「阿修羅の流れ」と名が付いている。
[阿修羅の流れ]
いくつかの滝を通り過ぎて奥入瀬渓流最大の滝「銚子大滝」まで渓流を楽しんだ。
[銚子大滝]
奥入瀬渓流から子ノ口に出て十和田湖遊覧船に乗ろうとしたが強風だったので、諦めた。
湖畔は人もあまりいなくて、閑散としていた。
そのまま湖畔を旅館街から中山半島へ。
ここに来ても静かだった。
人が少なく、すいているのは嬉しいが、こんなに寂しいのは・・・ちょっと驚いた。
湖畔を歩き、定番の乙女の像で記念撮影してから、湖を半周するようにして今夜の宿、大鰐温泉の「不二やホテル」に向かった。
[乙女の像]
[十和田湖]
大鰐温泉は津軽の奥座敷として古くからある温泉で、最近では温泉熱を利用したモヤシ栽培で知られている。
そこにある「不二やホテル」は少し大きめの宿で、建物は古いが良くメンテナンスはされていて、館内は広くゆったりとしていた。
ギャラリーもあり、陶磁器やホテルで所蔵している美術品なども飾ってあった。
多分、伝統ある宿なのだろうと思う。
お風呂は内湯も露天風呂も大きかった。
工夫されている食事、構い過ぎない接待等、とても良い宿で、選んで正解だった。
[不二やホテル]